7/22 - セントラル短資

平成27年7月22日
セントラル短資株式会社
総合企画部・企画調査グループ
★7月政府月例経済報告:基調判断を「景気は、緩やかな回復基調が続いてい
る」と据え置いた。
7月21日、内閣府は月例経済報告を発表し、「景気は、緩やかな回復基調が続いている」として基調判断を据え置いた。
・ 個別項目では、「生産」「倒産件数」「国内企業物価」が下方修正された。
・ 先行きの回復要因から「原油価格下落の影響」が削除された。また、先行きの景気下押しリスクに「中国経済」が記述された。
以下、国内の変更点を青文字で表示
景気は、緩やかな回復基調が続いている。
企業収益は、総じて改善
傾向にある。
設備投資は、このところ
持ち直しの動きがみられ
る。
公共投資は、総じて弱い
動きとなっている。
雇用情勢は、改善傾向
にある。
個人消費は、持ち直し
の兆しがみられる。
住宅建設は、持ち直し
の動きが見られる。
企業の業況判断は、
おおむね横ばいと
なっているが、一
部に改善の兆しも
みられる。
倒産件数は、おお
むね横ばいとなっ
ている。
生産は、このところ
横ばいとなっている。
輸出は、おおむね
横ばいとなってい
る。
輸入は、おおむね
横ばいとなってい
る。
貿易・サービス収支
の赤字は、おおむ
ね横ばいとなってい
る。
国内企業物価は、
このところ上昇テ
ンポが鈍化してい
る。
消費者物価は、緩
やかに上昇してい
る。
先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかに回復していくことが期待される。ただし、
中国経済をはじめとした海外景気の下振れなど、我が国の景気を下押しするリスクに留意する必要がある。
<政府の基本的態度>
政府は、大震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していく。この
ため、6月30日に「経済財政運営と改革の基本方針2015」、「『日本再興戦略』改訂2015」、「規制改革実施計画」及び「まち・ひと・しごと創生基本
方針2015」を閣議決定した。今後、これらに基づき経済財政運営を進める。
好調な企業収益を、政労使の取組等を通じて、設備投資の増加や賃上げ・雇用環境の更なる改善等につなげ、地域や中小・小規模事業者も含
めた経済の好循環の更なる拡大を実現する。さらに、経済の脆弱な部分に的を絞り、かつスピード感を持って、「地方への好循環拡大に向けた緊
急経済対策」及びそれを具体化する平成26年度補正予算を迅速かつ着実に実行するとともに、平成27年度予算を円滑かつ着実に実施する。
日本銀行には、経済・物価情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現することを期待する。
(月例経済報告における基調判断の推移)
7月 ↑ 8月 →
9月
わが国経済の基調判断
景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動も和ら
ぎつつある。
景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。
10月
景気は、このところ弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている。
10月 ↓
年月
26年
11月
27年
1.
・
・
・
・
・
・
2.
・
・
・
・
3.
・
・
4.
・
7月
~
~
8月
27年2月
景気は、個人消費などに弱さがみられるが、緩やかな回復基調が続いている。
判断の方向性
9月 ↓
11月 ~ 27年2月 →
3月
~
4月
景気は、企業部門に改善がみられるなど、緩やかな回復基調が続いている。
3月 ↑ 4月 →
5月
~
7月
景気は、緩やかな回復基調が続いている。
5月 ~ 7月 →
各論
消費・投資などの需要動向
個人消費は、持ち直しの兆しがみられる。
設備投資は、このところ持ち直しの動きがみられる。
住宅建設は、持ち直しの動きがみられる。
公共投資は、総じて弱い動きとなっている。
輸出は、おおむね横ばいとなっている。輸入は、おおむね横ばいとなってい
る。
貿易・サービス収支の赤字は、おおむね横ばいとなっている。
企業活動と雇用情勢
生産は、このところ横ばいとなっている。
企業収益は、総じて改善傾向にある。
企業の業況判断は、おおむね横ばいとなっているが、一部に改善の兆しもみ
られる。倒産件数はおおむね横ばいとなっている。
雇用情勢は、改善傾向にある。
物価と金融情勢
国内企業物価は、このところ上昇テンポが鈍化している。消費者物価は、緩
やかに上昇している。
株価(日経平均株価)は、20,200 円台から20,800 円台まで上昇した後、19,700
円台まで下落し、その後20,600円台まで上昇した。対米ドル円レートは、123円
台から120円台まで円高方向へ推移した後、123円台まで円安方向に推移し
た。
海外経済
世界の景気は、一部に弱さがみられるものの、緩やかに回復している。
先行きについては、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、アメリカの
金融政策正常化に向けた動きの影響、ヨーロッパ、中国やその他新興国経済
の先行き、原油価格下落の影響、地政学的リスク等について留意する必要が
ある。
・ アメリカでは、景気はこのところ弱めの動きもみられるが、回復が続いている。先
行きについては、回復が続くと見込まれる。ただし、金融政策正常化に向けた動
きの影響、原油価格下落の影響、ドル高の影響等に留意する必要がある。
・ アジア地域については、中国では、景気の緩やかに減速している。先行きにつ
いては、各種政策効果もあり、安定的な成長は維持されるものと見込まれる。た
だし、不動産価格や金融市場の動向等によっては、景気が下振れするリスクが
ある。
・ 韓国では、景気は減速している。台湾では、景気はやや減速している。インドネ
シアでは、景気はやや減速している。タイでは、景気は下げ止まりつつあるもの
の、一部に弱い動きもみられる。インドでは、景気は持ち直している。
・ ヨーロッパ地域については、ユーロ圏では、景気は持ち直している。先行きにつ
いては、持ち直しが続くことが期待される。ただし、ギリシャ問題への対応やその
影響、失業率や物価の動向、地政学的リスクの影響に留意する必要がある。
・ 英国では、景気は回復している。先行きについては、回復が続くと見込まれる。
国際金融情勢等
・ 金融情勢をみると、世界の主要な株価は、アメリカ及び英国ではおおむね横ば
い、ドイツではやや上昇、中国では大幅に下落した。短期金利についてみると、
ユーロドル金利(3か月物)は、おおむね横ばいで推移した。主要国の長期金利
は、アメリカ及びドイツではおおむね横ばい、英国ではやや上昇した。ドルは、
ユーロに対しては増価、ポンド及び円に対してはおおむね横ばいで推移した。原
油価格(WTI)は、大幅に下落した。金価格はやや下落した。小麦価格は大幅に
上昇した。
この資料は、直近の情報を基に、マーケットにかかわるトピックス・材料をご紹介しております。しかし、情報の確実性・完結性・最終性を表明するものではありません。
マーケット環境・規制の変化により、変更される場合があります。また、無断で複製または転送等を行わないようお願い申し上げます。
金融商品のお取引には価格変動等によるリスクがあります。金融商品のお取引には手数料等をご負担頂くものがあります。
金融商品取引法に基づきお渡しする書面や目論見書をよくお読みください。
セントラル短資株式会社 登録金融機関 関東財務局長(登金)第526号 日本証券業協会加入