染まりゆく印西の里山散策-木下貝層から小林牧場周辺

活動紹介
千葉県森林インストラクター会
活動分野
森に親しむ講座
タイトル
染まりゆく印西の里山散策-木下貝層から小林牧場周辺
実施日時
実施日時
平成27年11月11日(水)9時45分 ~14時
実施場所
実施場所
印西市
受講者
44名
FIC会員他スタッフ
13名
活動の内容
国の天然記念物に指定されている木下貝層から、
印旛沼周辺に集中する鳥見神社のうち平岡と小林
の2社、風土記の丘の古墳群に比較すれば規模は小
さいが、印西市に現存する貴重な古墳群を訪ね、色
づき始めた里山の秋を感じてもらう旅である。
木下駅をほぼ予定通り出発。最初の目的地「木下
貝層」は、約10万年前の地層で、下総台地に広く
分布しており、貝化石を多く含んだ地層が木下で最
初に調査されたので「木下貝層」と呼ばれる。H1
4年に国の天然記念物に指定された。この一帯が木
下万葉公園として整備され、万葉集にちなんだ植物
が植えられている。かづのき(ヌルデ)、やまたづ
(ニワトコ)
、うまら(ノイバラ)等々。
JR 成田線を見下ろす台地上に竹袋城址があり、平将門が出城として築いたという言い伝えが
あり、
「将門の井戸」と呼ばれる井戸が麓に残っているようだ。里山では、ムカゴをつけたヤマノ
イモの葉が黄色に色づき、ムラサキシキブの紫色の実、アオツヅラフジの濃紫色の実、カラスウ
リの赤い実が彩りを添える。道端には、ヤクシソウが黄色の花を咲かせ、シラカシ、コナラのド
ングリが、歩道の上に転がっている。
植えられたであろうオオモクゲンジは、葉がまだ青々としており、独特の形をした実は、探す
と数個やっと見つける程度しかついていない。千葉県無形民俗文化財に指定されている獅子舞が
残されている平岡鳥見(とみ)神社では、スダジイ、スギの古木、コウヨウザン、などが境内を
覆い薄暗い。
平岡自然公園で昼食休憩し、午後は小林牧場の裏手から小林駅への道を辿る。サクラで有名な
小林牧場は、正式名称を大井競馬小林牧場と言い、施設管理者は東京都競馬である。幸運にも、
体を洗っている数頭のサラブレッドを見ることができた。道作古墳への道すがら、アラカシ、イ
ヌザンショウ、ミツバアケビ、シラカシ、ゴンズイなどが歩道にかぶっている。
道作古墳は、6世紀後半のもので、印旛沼北西側では最大だそうだ。近辺の鳥見神社の総社で
ある小林鳥見神社では、たまたま女性の神主さんが来宮しておられた。七五三で来られたそうで、
近辺の神社を兼ねておられるという事であった。少し長めの行程ではあったが、皆さん無事に小
林駅に到着することができた。
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(作成:山家公夫)