平成27年10月23日 鹿屋体育大学学長選考会議 国立大学法人鹿屋体育大学長に求められる学長像 国立大学法人鹿屋体育大学学長は、法人を代表し業務を総理する最終責任者とし て、大学運営に対し適切なリーダーシップを発揮するとともに、国立唯一の体育大 学として、学内外に対し本学の進むべき方向性を提示し、我が国はもとより世界に おけるスポーツ・健康科学分野の先導的役割を果たすことができると学長選考会議 が認める者とする。 Ⅰ 次期学長に求められる資質・能力 1 大学を運営するため、必要な情報収集が行うことができ、適切なリーダーシ ップを発揮できる者 2 中長期的な観点から大学の進むべき方向性を学内外に提示でき、かつ、自ら 推進し、実行できる能力を有する者 3 大学関係者からの支持や人望が厚く、諸課題の解決のため、調整できるコミ ュニケーション能力を有する者 4 国立唯一の体育大学としての存在を意識すると共に、地域・社会とのつなが りにも配慮し、大学経営について俯瞰した見方ができる者 5 国立大学法人を取り巻く厳しい現下の情勢を迅速に理解し、適切に対応がで きる能力を有する者 6 体育大学として本学の持つ知的・物的資源を有効に活用することにより、我 が国はもとより世界のスポーツの国際的な発展に貢献できる能力を有する者 Ⅱ 鹿屋体育大学のミッション 体育・スポーツ、レクリエーション及び武道(以下「スポーツ・健康」と総 称する。 )に関する理論と実践を教授研究し、もって豊かな教養と高い学識及 び優れた技能を合わせ備えた実践的、創造的なスポーツ・健康に関する指導者 を養成するとともにスポーツ・健康に関する理論や実践の深奥をきわめ、その 進展に寄与することを目的とする。 Ⅲ 次期学長に求められる取り組むべき課題 【教育】 (学部)ディプロマ・カリキュラムポリシーと各授業科目の役割・機能を明確 にするなど、卒業時に必要とされる資質や能力を可視化しつつ体系的な 教育課程を編成するとともに、最先端のスポーツ科学を駆使した測定・ 実験方法及び学外者を対象としたスポーツ指導実習の必修化など、学生 の能動的学習を促す教育の実施や組織的な教育体制等を整備する。 また、これらの取組の実施だけではなく、可視化した資質や能力に応 じた取組の成果や効果等を適切に把握していくことにより、学士課程教 育の質的転換に取り組む。 (大学院)社会人、留学生を含め、時代の動向や社会構造の変化に的確に応え、 課程制大学院制度の趣旨に沿った教育課程と指導体制を充実・強化する。 【研究】 総合的・学際的・実践的領域での研究を組織的に推進するとともに、鹿 児島県を中心とした九州地域をはじめ、国民の健康や体力づくり・スポー ツ文化の発展に貢献することを目指す。 【その他】 ○ 筑波大学等と平成28年度に設置を予定している、スポーツ・健康に 関して国際的な貢献ができる人材を養成するために「スポーツ国際開発 学」の共同専攻(修士課程)を、また、大学体育及び大学スポーツの充 実と実践的研究の推進を図ることができる人材を養成するために「大学 体育スポーツ高度化」の共同専攻(3年制博士課程)を更に充実・発展 させるための体制づくりに取り組む。 ○ 2020年開催の「東京オリンピック・パラリンピック」に向けて、 関係機関と連携し、競技スポーツにおける指導者等の育成及び研究活動 に積極的に取り組む。 ○ 全学的な機能強化を図る観点から、18歳人口の動態や社会ニーズを 踏まえつつ、学部・大学院の教育課程及び組織の在り方、規模等の見直 しに取り組む。
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