鳳・テブナンの定理 No.3 ほう 鳳 ・テブナンの定理を例題で説明していきます 例題 右の回路において、 1Ω の抵抗に流れる 電流 I を求めよ 図1 解説) 解き方の順序は次のようになります 1.Vab の電圧を求める 2.回路の合成抵抗を求める 3. I Vab に代入して電流 I を求める R0 R 1.Vab の電圧を求める a 点、b 点それぞれの電圧を求め a の電圧から b の電圧を引けば a-b 間の電圧 Vab は求められます ①a 点の電圧を求めます 「電圧降下」のところで説明しましたが、例題のような回路において 「点 a の電圧は、電流の下流側にあたる抵抗の分担電圧に等しい」とあるので ここでは、8Ω にかかる電圧が、a 点の電圧になります 8Ω の分担電圧は次の式で求めることができます V2 R2 V R1 R 2 ← 分担電圧の公式 2 10 8 82 V2 = 8Ω にかかる電圧は 8V、 よって、a点の電圧は 8Vになります ②b 点の電圧を求めます ここでは、6Ω にかかる電圧が、b 点の電圧になります 6Ω の分担電圧は次の式で求められます V1 R1 V ← 分担電圧の公式 R1 R 2 V1 = 6 10 6 46 6Ω にかかる電圧は 6V よって、b点の電圧は 6Vになります ③a-b 間の電圧を求める a-b 間の電圧は、a 点の電圧から b 点の電圧を引けば求められます 8-6 = 2 Vab = 2 [V] 2.回路の合成抵抗を求める まずは、電源を短絡します そして合成抵抗を求めやすくするため、回路図を以下のように変形させます(*1) 合成抵抗 R0 を計算で求めます R0 3. I 28 46 28 46 16 24 10 10 4Ω R0 = 4Ω になります Vab に代入して電流 I を求める R0 R Vab = 2V R0 = 4Ω R = 1Ω 3 つの値が求められたので鳳・テブナンの定理の公式に代入して、答えを求めます I Vab R0 R 2 4 1 2 5 0 .4 答 0.4 [A] 注釈 (*1) 回路図の変形方法については別途解説します
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