杉山 拓之 20150607 埼玉県大会(高校軽量級クラス) 3戦3勝 優勝 1

取る
杉山 拓之
取られる
一本
20150607 埼玉県大会(高校軽量級クラス)
3戦3勝 優勝
技有り
減点
注意
警告
1 回戦
1
対 佐藤 遼河 (精鋭會) 本戦 2-0 引き分け
序盤
中盤
終盤
カウンター取れるも逃す 圧力躱して下段攻撃冴える 延長意識で左集中、足払も
0
40 秒
突き 27(82%) 蹴り 6(18%)
姿勢保持率
80%
ガード保持率
75%
①17 秒 相手を簡単に懐に入れてしまう
ので修正したい。小さい突きで入ってくる
相手には膝蹴りで迎撃→自分の展開を行
いたい。
②18 秒 相手の空振りに乗じて右上段を
出したが、左で軸足を払う方が効果的であ
ったのではないか。
③23 秒 素早く下段突きを決めたい。
④34 秒 互いに前に若干傾斜している状
態での攻防。やはり膝蹴りを崩し技にして
から自分の展開を作った方が良いだろう。
このあたりは強引に行き過ぎて技が出な
くなった場面。もう少し距離(20㌢ほど)
を開けて攻防したい。~42 秒までは押し
切れなかった反動で押される形となった。
⑤1 分 1 秒 相手の蹴りを確実に捌いてか
ら右下段を返す。これが杉山の基本形。
80 秒
突き 8(53%)
蹴り 7(47%)
有効打率
85%
120 秒
突き 13(57%)
防御率
70%
①1 分 5 秒 この場面も基本形。相手の動
きを見て、反応できるのは素晴らしい。
②1 分 14 秒 右を返す。このように徐々
に相手ペースを崩しながら展開する試合
は久しぶりにみる。この返し下段だけでダ
メージを与えられる、もしくは倒せる事が
出来れば一番の理想。飛び込んでくる相手
に膝蹴りカウンターを打ちたい。
③14 秒~22 秒 相手が身体で突進してく
るので戦いやすかったのではないか。蹴り
の距離を潰されるのは嫌であったろうが
相手の圧力を足運動で捌いているので、そ
れほど体力の消耗もなかったであろう。
胴回の際には下段突きを確実に決めたい。
④1 分 36 秒~38 秒 この間に左下段回し
蹴りを 2 回蹴っているが、この合間に突き
を 1 回で良いので絡めて行きたい。
蹴り 10(43%)
主導率
60%
サプライズ率
0%
①1 分 41 秒 このタイミングは右中段蹴
りを蹴りたいタイミングだったな。
②1 分 46 秒 右逆突き→左下段への繋ぎ
は良い。ここから一つ技を繋ぐには何が適
しているだろうか。
③1 分 50 秒~ このあたりから延長戦を
考えて動いているのだろう。本戦で左を効
かせて延長勝負を想定していたのだろう
か。相手の圧力を逃がす事を優先して、効
かせる箇所を作って行けなかったのは次
回の課題。延長を考えた試合展開でも折あ
れば効かせる箇所作りは行って行きたい。
それが延長戦に入った時に大きなアドバ
ンテージになると考えて良い。
④2 分 7 秒 偶然だろうが絶妙のタイミン
グで足払い。このような場面では間髪入れ
ずに下段突きを決める事。勿体ない場面。
延長戦 対 延長 1 回4-0判定勝ち
序盤
中盤
終盤
待ち意識、高く先手なし 優勢も相手を休ませる展開 良い下段多いも決定打なし
0
40 秒
突き 18(58%) 蹴り 13(42%)
姿勢保持率
90%
ガード保持率
60%
①2 分 50 秒 延長戦開始から 10 秒ほど経
過、相手の攻撃を誘いながら右下段を返
す。誘いの動作にもう少し動きがあっても
良いかもしれない。が、現状では上手くい
っているので、これで良いだろう。
②2 分 54 秒 偶然か、クイック攻撃を見
せる。これも意識的に使って行きたい。
③3 分 圧力をかけて膝蹴りを出す相手
を足運動で躱しながら右下段回し蹴り。良
い動きと選択。
④3 分 8 秒 足さばきから後ろ足になって
左で膝蹴りを蹴る。まともに入っている
し、その後に相手が止まっているので効い
たのかもしれない。~3 分 15 秒までの動
きを見ていると効いているのだろう。
18 秒の相手の入り方ダメージが見て取れ
る。本戦と違い、身体弱く流れている。
80 秒
突き 10(56%)
有効打率
90%
蹴り 8(44%)
防御率
85%
①3 分 20 秒~26 秒 この間に相手を休ま
せているのは課題。ここは自分から行きな
がら相手を焦らせて完璧に主導権を握り
にいく場面、この辺の詰めの甘さは課題。
②3 分 32 秒 左下段回し蹴りが完璧に効
いているも追撃なし。受け返しが続いてい
るのは良いがピークをしっかりと作り、完
全に主導権を取れる場面が多々あるので、
もう少し時間を細かく使って行きたい。
スタミナ問題も絡むので難しくはあるが。
③3 分 53 秒まで この足を使いながらの
動きの弱点は完全に主導権を握れないこ
と。突きをもう少し絡めていけば相手を確
実にコントロールする事が出来たのでは
ないか。この流れでいかに突きを絡めてい
くかも大きな課題。突きがあまり得意では
ないのも影響しているか。
120 秒
突き 8(42%)
主導率
85%
蹴り 11(58%)
サプライズ率
0%
①4 分 2 秒 前蹴りをバックステップで躱
す冷静さは良い。これを機会に攻撃に転じ
ていけるとなおさら良い。
②4 分 4 秒 左下段回し蹴りが力強い。
③4 分 12 秒 右突きが強引になる。この
突きをもっと脱力して打てると良い。さら
に左右連打まで行けると良い。
④~4 分 22 秒 ここまで避けられて下段
を返されたら、もの凄く戦いにくいだろ
う。相手にとっては非常に調子の狂う試合
であった事だろう。
⑤4 分 28 秒 左内股が良い。ここから外
の下段に繋いだり、右蹴りへ繋ぐ等の展開
が欲しい。
⑥4 分 35 秒 相手が押してくるが、しっ
かりと押し返せる体力がある事が、この下
がりながらでも戦える前提条件。
2 回戦
不戦勝
決勝戦 対
橋本 裕也(総本部) 本戦5-0判定勝ち
序盤
中盤
終盤
互いに警戒し、間合い遠 ワンサイド展開も詰め甘い 時間を測りラッシュを見せる
0
40 秒
突き 22(67%) 蹴り 11(%)
姿勢保持率
80%
ガード保持率
65%
①36 秒 このコンタクトが最初と言っても良い
だろう。5 秒~、互いに警戒しているように見
えるが、橋本が踏み込んで攻撃して来ないので
杉山も攻撃を仕掛ける機会を見つけられない展
開が続いた。結論から言うと開始 31 秒後のファ
ーストコンタクトは遅すぎる。35 秒、橋本が当
たらない間合いから出した左上段で力量差を感
じて仕掛けていったのだろうが、見つけるのが
少し遅すぎた。出来れば 10 秒の左蹴りの時点で
力量差を感じて仕掛けていく形が良いのではな
いか。早い時点で勝負を決する流れを作るよう
に意識して稽古したい。この場面での課題は「向
きあった相手の力量を感じ取る能力が低い」と
いう事、自分から仕掛ける、もしくは誘う
動きが少ないという 2 点が挙げられる。
②②37 秒~ ほぼワンサイドで攻撃するも、場
外には押しだせない。この場面は確実に場外へ
押しだして相手、審判団に「自分優勢」を印象
つける事が非常に大切。
精神的な主導権を握る事が目的なので、焦らず
確実に押しだして行きたい。まあ橋本も粘った
事は事実だろう。
80 秒
突き 14(56%)
蹴り 11(44%)
有効打率
90%
防御率
85%
①37 秒~ ほぼワンサイドで攻撃す
るも、場外には押しだせない。この場
面は確実に場外へ押しだして相手、審
判団に「自分優勢」を印象つける事が
非常に大切。
精神的な主導権を握る事が目的なの
で、焦らず確実に押しだして行きた
い。まあ橋本も粘った事は事実だろ
う。
②48 秒 攻撃の勢いに飲まれた相手
を逃さないのは流石の勝負センス。
55 秒、相手の返しで攻防が終わって
いる点を修正点に挙げたい。
自分の攻撃を終わる事が基本、この場
面ではそれが出来たはず。
③58 秒 55 秒に相手の攻撃で終わっ
ているので再度、この場面で内股蹴り
をもらう。55 秒場面で自分の攻撃で
終わっていれば、この場面はなかった
であろう。
120 秒
突き 34(59%)
主導率
90%
蹴り 24(41%)
サプライズ率
0%
①1 分 11 秒 「ストップ」をかけるので
あれば、もっと大きなジェスチャーで行い
たい。審判、相手を確実に止めるよう行う
事。
②1 分 27 秒 右逆突きの当て方が非常に
良い。が蹴りまで繋げられていない点が課
題。体勢が繋げられなかったのかもしれな
いが、基本は蹴りへ繋ぐよう意識したい。
③1 分 32 秒 31 秒に逆突き→左下段とコ
ンビで打つが、返しの左で流れを中断す
る。軽くでも良いので右を返して行きたか
った場面。相手がサウスポーの場合には右
攻撃が有効に決まるので右中段回し蹴り
を打てる。中盤②と同様の場面。必ず自分
の攻撃で終わるようにする事。
④1 分 34 秒 前蹴り捌いて右返し。良い。
⑤1 分 36 秒~39 秒 この場面を高い再現
性を持って実現できるようにして行きた
い。
⑥1 分 49 秒 場外へ押し出す事。
⑦1 分 55 秒 右前蹴りは良かった。これ
は次へつながる技になるだろう。
総評
復帰戦である今大会で優勝という結果は素晴らしい。
が、地理的に言えば 47 都道府県の1県王者という位置づけ。まだまだ上位選手は多
いという認識で今後の稽古に励む必要がある。
慢心するのは世界大会チャンピオンになってからで良いだろう。
試合内容については落ち着いて、①相手の隙をつく、②隙を誘う、③隙を作り出す
の3つを中心に戦い、終始優勢に進めていた。
完勝といっても良い内容だが、決定的な場面、決定打という観点からすると物足り
ない。また身体を大きく使ってのラッシュなど課題は多い。体力点からはスタミナ
不足が挙げられる。どれだけ動いても、どれだけ延長を重ねても動ける身体作りを
行って欲しい。
攻撃面
防御面
戦いの基本形は出来上がっているので、あとはどれ
だけ動きの幅を拡げていけるのかが問題。
①カウンターの幅を拡げる
・相手の飛び込みを待って膝蹴り
・下段を躱して返し
・下段を躱して中段
・突きに対して中段 etc
多くのバリエーションを覚えて欲しい。
②下段回し蹴りに突きを絡める事。
下段の単発になる事が多いので、もう一つ程度の技
を絡めて行きたい。
①前蹴りをバックステップする余裕はあるも、その
後の展開がない。ステップ後の展開を考えて流れを
組み立てて行きたい。防御が攻撃起点になる事を明
確に意識して普段から稽古にのぞむようにしたい。
②足捌きが得意なので、それを磨いていきたい。イ
メージは数見肇のスタイル。まずは映像を繰り返し
10 回は見てほしい。