高校生がしておきたい 30 のこと №4

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高校生がしておきたい 30 のこと
№4
その20 高校生活は、頑張っても、頑張りすぎないこと
高校時代は、あらゆることに頑張ることが大切です。勉強や部活動では全力を出したり、恋愛を
存分に楽しんだりなどです。全力を尽くすことは、素晴らしいことです。全力を尽くすから、いい
結果が残せます。たとえ結果が悪くても、全力を尽くしたのなら、後悔もありません。全力を出し
たことは、すべていい思い出になります。しかし、ここで注意したいことがあります。頑張るのは
いいのですが、頑張りすぎるのはよくありません。「頑張る」と「頑張りすぎる」は、響きが似て
いますが、違います。頑張るとは「全力を尽くすこと」です。頑張りすぎるとは「自分の限界を超
えてしまうこと」です。ただ、やみくもに頑張ればいいわけではありません。車のエンジンも、無
理をすればエンストを起こすように、高校生活も無理をすれば、悪化の原因になります。勉強を頑
張りすぎると、風邪や胃潰瘍などの体調不良につながります。部活動を頑張りすぎると、大けがや
骨折などの事故につながります。一度過労で倒れると、療養生活がしばらく必要になり、時間のロ
スが発生します。ペースを上げた結果、ペースが遅くなるのでは、意味がありません。恋愛も頑張
りすぎれば、かえって勉強や部活動がおろそかになってしまいます。高校生活を満喫するとは言い
ますが「頑張りすぎない程度の頑張り」が大切です。あなたの生活は、頑張りすぎていませんか。
高校生活を振り返るのなら、お風呂の時間がおすすめです。お風呂に入っているときは、リラック
スしていますから、客観的に自分とよく向き合えます。お風呂で体を洗いながら、自分の頑張り方
を確認しましょう。
「頑張りすぎないように、頑張る」
その21 受験勉強するなら、ついでに検定
高校時代は、何か検定を取っておきましょう。勉強するついでです。勉強に専念できる高校時代
ですから、検定や資格にも取り組みやすいはずです。検定の試験範囲を見ると、受験の試験範囲と
かなり重なっている部分があります。普段の勉強を延長するつもりで、挑戦すればいいのです。で
きれば、大学受験にも役立つものがおすすめです。英語の検定、簿記の検定などです。漢字の検定、
数学の検定、歴史の検定、理科の検定などもいいでしょう。もし合格できれば、大学受験も有利に
なります。ゆくゆくは就職活動にも役立つのですから、取得して損はありません。勉強の勢いがあ
るうちに取っておくほうが、合格率も上がります。検定を受検する一番の効果は、勉強に活力と緊
張感があふれることです。検定の試験日がはっきりしていると、集中しやすくなり、勉強にも身が
入ります。検定の勉強になると同時に、大学受験の準備にもなります。たとえ不合格になっても、
勉強したことには変わりありませんから、無駄にはなりません。勉強の勢いに乗っている今が、チ
ャンスです。勉強の延長として、ついでに検定や資格を取っておきましょう。今取っておくから、
受験や就職で、最大限に生かすことができます。
「勉強の延長のつもりで、検定の勉強もする」
その22 高校時代に受けたい検定と、受けなくてもいい検定
高校時代には、何か検定試験を取っておくことをおすすめします。高校は、勉強への勢いがある時
期です。勉強の勢いに乗って検定の勉強もすれば、はかどります。勢いに乗ることは、大切です。
勢いは、自分の限界を超えた力を発揮するからです。検定試験には、学校の勉強を延長した内容の
ものがあります。英語の検定、数学の検定、歴史の検定、理科の検定などです。学校の勉強範囲と
検定の試験範囲は、重なっている部分が目立ちます。重なる試験範囲を生かして勉強すれば、一石
二鳥です。ただし、1 つ気をつけておきたい検定があります。高校の勉強に関係のない検定です。
たとえば、鉄道ファン向けの検定や、アニメファン向けの検定などです。無駄な検定ではありませ
んが、少なくとも高校時代に専念すべき検定ではありません。高校時代は限られています。限られ
た時間を有効に活用するためにも、受検する検定も、高校の勉強に関係するものに専念すべきです。
今取り組まなくても、大学に入ってから十分に間に合います。優先順位をしっかり定め、優先順位
に従って行動していくことです。選択と集中をはっきりさせなければ、最大限の結果も得られませ
ん。後回しにできるものは後回しにして、今は今しておくべきことに専念しましょう。
「高校の勉強に関係のない検定は、後回しにする」
その23 学生時代のうちに、裁判所の傍聴を経験しておく
裁判所の傍聴をしたことはありますか。傍聴とは、当事者以外が、発言権なしにその場に行き、
やりとりを見聞きしに行くことです。他人が裁かれる様子を、関係ない人が見るのは変な感じがし
ますが、裁判の公正を保つ意味から、一般にも公開されているのです。誰でも自由に、傍聴できま
す。服装も自由で、年齢制限もなく、お金さえ不要です。私が初めて裁判所の傍聴をしたのは、社
会人になってからでした。普段から読書をしているのですが、本の中で傍聴の話がよく出てくるた
め、関心が出て、見に行くことにしたのです。やはり本物のやりとりは、緊張感が違います。裁判
の流れを実際に体験すると、よく分かります。そして、深く考えさせられます。被告人が、なぜ罪
を犯したのか。罪を犯すと、どれだけ迷惑がかかるのか。執行猶予は、何のためにあるのか。罪や
法律について、深く考えるきっかけになりました。「自分も決して罪を犯してはいけない」と、強
く再認識もできました。それはよかったのですが、驚いたのは、傍聴する人の年齢層でした。被告
人の関係者、司法を目指す人などがいるのは分かるのですが、以外に目立っていたのが、学生でし
た。大学生、高校生、中学生などです。おそらく学校の帰りに、裁判所に立ち寄っているのでしょ
う。学生服のまま、傍聴席に座っているのです。私は「素晴らしい」と思ったのです。社会人でさ
えいい勉強になるのですから、学生であれば、もっと勉強になるはずです。早いうちから政治や法
律に関心を持てば、よりよい正義感も磨かれることでしょう。きっと彼らは、若いうちから社会を
見る目を磨くことができているはずです。
「こんなことなら、自分ももっと若いうちから傍聴を経
験しておくべきだった」と思ったのです。皆さん、傍聴を大げさに考えているのではないでしょう
か。思った以上に、気軽に見に行くことができます。できることなら、学生のうちに裁判所の傍聴
を経験しておきましょう。社会を見る目が、必ず変わります。
「裁判所に、傍聴しに行く」
その24 勉強は、1 人でしても、孤立はしない
勉強は基本的に、1 人でするものです。いくら親や先生が応援しても、本人が勉強しないことに
は、成績も上がりません。勉強するのは、本人です。本人が覚えたり理解するからこそ、試験で結
果が残せます。
「勉強するなら、1 人が一番」そう思って、常に 1 人で勉強しようとする人がいます。
たしかに勉強するのは本人ですから、1 人になって勉強に専念すれば、効率も最もよくなるような
気がします。しかし、これはよくありません。孤立するからです。孤立すれば、友人からの協力が
得られなくなります。受験は、友人のネットワークが勝負です。たくさんの友人と、さまざまな情
報交換や勉強法などの協力を得つつ、お互いにレベルアップします。友人がいるからこそ、つらい
ときには励まし合ったり慰め合ったりでき、精神的な支えが得られます。友人関係は、受験を乗り
越える切り札なのです。友人との関係は保ちつつ、勉強するときは 1 人です。これが、受験勉強の
理想的な姿勢です。
「友人との関係は保ちつつ、勉強するときは 1 人になる」
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