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教員の責務
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教員の責務
(1)教員の服務
①公務員の性格
◆日本国憲法第15条第2項
すべて公務員は,全体の奉仕者であつて,一部の奉仕者ではない。
◆地方公務員法第30条…服務の根本基準
すべて職員は,全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し,
且つ,職務の遂行に当つては,全力を挙げてこれに専念しなけれ
ばならない。
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(1)教員の服務
②地方公務員たる教員の服務…原則は地方公務員法に規定
➤職務上の義務(職務の遂行に当たって遵守すべき義務)
・服務の宣誓(第31条)
・法令等及び上司の職務上の命令に従う義務(第32条)
・職務に専念する義務(第35条)
➤身分上の義務(身分に伴い職務の内外を問わず遵守すべき義務)
・信用失墜行為の禁止(第33条)
・秘密を守る義務(第34条)
・政治的行為の制限(第36条)※1
・争議行為等の禁止(第37条)
・営利企業等の従事制限(第38条)※2
※1 教育公務員は,「国家公務員の例」
(国家公務員法第102条,人事院規則14-7)
による。〔教育公務員特例法第18条第1項〕
※2 教育公務員は,本務に支障がない限り,
任命権者の許可を得て教育に関する職を兼
業・兼職することが可能。〔教育公務員特例
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法第17条第1項〕
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(2)教員の研修
◆教育基本法第9条第1項
法律に定める学校の教員は,自己の崇高な使命を深く自覚し,絶
えず研究と修養に励み,その職責の遂行に努めなければならない。
◆教育公務員特例法第21条第1項
教育公務員は,その職責を遂行するために,絶えず研究と修養
に努めなければならない。
◆教育公務員特例法第22条第1項
教育公務員には,研修を受ける機会が与えられなければならない。
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(2)教員の研修
①法定研修…教育公務員特例法に定める研修
初任者研修(第23条)
十年経験者研修(第24条)
採用の日から1年間行われる教諭の職務の遂行に
必要な事項に関する実践的な研修
在職期間が10年に達した者を対象とした,教諭等
としての資質の向上を図るために必要な事項に関
する研修
指導が不適切であると認定された教諭等を対象と
指導改善研修
して行われる指導の改善を図るために必要な事項
(第25条の2,第25条の3)
に関する研修
②職務専念義務免除の研修(教育公務員特例法第22条)
・勤務を離れた研修(第2項)…授業に支障がない場合に本属長の承認を得て
・現職のままでの長期研修(第3項)…給与の支給あり,服務に拘束される
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(3)教員の処分
分限処分
懲戒処分
(地方公務員法第28条)
(地方公務員法第29条)
事由
勤務実績の不良,心身の故障
による職務遂行能力の低下,
適格性を欠く場合など
職務義務違反,怠業,全体の
奉仕者たるにふさわしくない
非行(非違行為)など
目的
公務能率の維持向上,
教員の身分保障
公務遂行の秩序維持,
義務違反への制裁
内容
降任・免職・休職・降給
戒告・減給・停職・免職
種類
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