時事問題 20151109 1. 福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」について、原子力規制委員会が「日本原子力研究開発機構」 (J AEA)には“運営能力ナシ”の判断を下した。 2. 鹿児島県の川内(せんだい)原発に続いて、愛媛県の伊方(いかた)原発が再稼働する。 3. ミャンマーでは 11 月 8 日、総選挙が行われる。アウン・サン・スー・チー氏率いる最大野党がどこまで議 席を伸ばせるかが焦点。 4. 安倍晋三首相は 2015 年 11 月 6 日、東京都内で講演を行い、その中で待機児童 50 万人分の受け入れを目指 す考えを述べた。具体案として、保育施設の拡充や、子育て世帯の公的賃貸住宅への優先的入居など。 5. 宇宙から届く重力波の検出を目指して東京大などが岐阜県飛騨市に建設を進めてきた大型低温重力波 望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の実験施設が完成した。施設はニュートリノ観測装置「スーパーカミ オカンデ」と同じ神岡鉱山跡に建設された。重力波は物体が動いた時に時空がゆがんで波のように伝わ る現象で、アインシュタインが1世紀前に存在を予言した。 6. 東京都渋谷区で、同性カップルを結婚に準じる関係と公的に認める全国初の「パートナーシップ証明書」の 交付が 11 月 5 日から始まった。 7. 100年以上も続く民法の規定を変えるべきではないか。訴えの対象になっているのは、夫婦別姓を認めな い規定と、女性は離婚してから6か月間再婚禁止という規定。この裁判、早ければ年内にも最高裁で結論が 出る。 8. 1949 年の分断以降、初めてとなる中国と台湾のトップ会談が行われた。両者は経済的な結び付きの重要性を 強調した。 9. トルコの総選挙で与党の公正発展党(AKP)が議席の過半数を獲得して圧勝した。トルコは中東と欧州を つなぐ要の位置にある。内戦が続くシリアからの難民や、過激派組織「イスラム国」(IS)への対処に新 政権が果たすべき役割は大きい。 10. 安倍首相は「アベノミクスは第 2 ステージに移った」として、「ニッポン一億総活躍プラン」というものを 提唱した。このキャッチフレーズを実現するための担当大臣が一億総活躍相ということになるが、今のとこ ろこの大臣がどのような仕事をするのかはっきりしたことは分かっていない。 11. ロシアの旅客機が 10 月 31 日、エジプト東部シナイ半島に墜落した。墜落の原因は分かっていないが、過激 派組織「イスラム国」 (IS)が撃墜したなどとする犯行声明を出した。 12. イギリスのグラスゴーで開かれている体操世界選手権の男子団体決勝で 28 日夜(日本時間 2015 年 10 月 29 日未明) 、日本が優勝した。実に 37 年ぶり。 13. 中国が一人っ子政策の廃止に踏み切った。人口爆発による食糧難などを懸念して 1979 年から続いていたが 急激な経済発展に陰りがみられる中、今後労働力人口が減っていくとなると大きな打撃となること更には少 子高齢化が進むことによって社会保障費など国の財政を圧迫することを懸念しての決断となった。 14. 沖縄県翁長(おなが)知事が米軍普天間(ふてんま)基地移設に際する辺野古(へのこ)沖埋め立て承認取 り消ししたことに対し国は行政不服審査法に基づき、不服審査を行ったことを発表した。また、さらに知事 の承認取り消しの効力を停止する執行停止を行った。これにより不服審査の採決を待たずに工事の再開が可 能となる。これに不満の県側は国を相手取り提訴する構えを見せている。 15. 中国が南シナ海の南沙(なんさ)諸島で領有権を主張する人工島から 12 海里=22.2 ㌔をアメリカのイージス 艦が進行した。領土から 12 海里は領海として同様に国家が治めることができるが、アメリカはこの海域を どこの国にも属さない公海であると主張している。 16. 横浜市で杭が地盤に届かず、マンションが傾いた問題はデータの偽装により起こったことで、国土交通省が 調査に乗り出した。 17. 森山農林水産大臣は環太平洋経済連携協定(TPP)において野菜のほぼすべての関税を撤廃されることを 明らかにした。 18. 2015 年のノーベル平和賞はアフリカ北部の国、チュニジアの民主化を進めたとして『チュニジア国民対話カ ルテット』に授与されることになった。 19. ユネスコ(国連教育科学文化機関)は世界記憶遺産としてシベリア抑留記録である『舞鶴への生還』と京都 の東寺に伝わる『東書百合文書』を登録することを決定した。シベリア抑留は第二次世界大戦終戦後にソ連 の捕虜となった日本兵がシベリアで奴隷的労働を強いられ、多くの抑留者が死亡した出来事である。また、 中国が登録を目指していた日中戦争の際、日本軍が何十万ともいう市民を含む中国人を虐殺したとされる 『南京大虐殺の記録』も登録された。これに関してはその事実に対して規模とともにその事実があったのか という点にまで疑問を呈する議論が起こっており、日本政府は『市民の虐殺があったことは否定できない』 としつつも犠牲者数については肯定できるものではないとして記憶遺産の登録には異議を唱えてきた。これ により日中関係に悪影響がもたらされることが懸念されている。 20. 2017 年の消費税 10%への増税にともない生活必需品である食料品(酒を除く)などは負担を軽減するため に 2%還元する方向で話が進められていたがこれは撤回され、生活必需品に限って税率を軽減する軽減税率 を導入する方向となった。 21. 11月1日、韓国(大韓民国)のソウルで、3年半ぶりに日中韓首脳会談が開かれ、3か国の協力強化を目 指す共同宣言が発表された。この共同宣言では、会談の定例化や、自由貿易の推進、北朝鮮の非核化などを 目指すことなどが発表された。また、2 日には、韓国の朴槿恵大統領と日本の安倍晋三首相が3年半ぶりに 日韓首脳会談を行った。 22. 10月31日、各地で「ハロウィーン」に関するイベントが開かれた。中でも、東京のJR渋谷駅前のスク ランブル交差点付近にはコスプレをした大量の若者が集まり、歩行が困難なほどのにぎわいになった。 23. 10月30日、政府は、平成27年度の文化勲章をノーベル医学・生理学賞受賞が決まった大村智氏と、ノ ーベル物理学賞受賞が決まった梶田隆章氏、他、俳優の仲代達矢氏ら7人に贈ることを決定した。 24. 10月29日世界気象機関(WMO)は、南極上空に現れる「オゾンホール(地球を覆っている薄いオゾン 層がない、もしくは極端に減っている現象)」の面積が10月2日に今年最大となり、南極大陸の約2倍に 相当する約2820万平方キロに達したことを発表した。地球に降り注ぐ紫外線量が増えることが懸念され る。 25. 10月28日、大阪市おこった小6女児焼死火災で、殺人罪などの罪に問われていた母親と知人の再審(裁 判のやり直し)と釈放を認めた23日の大阪高等裁判所の決定に対し、大阪高等検察庁は最高裁判所に特別 抗告をしないこと発表した。これにより、殺人罪などで無期懲役とされた2人の再審開始が確定した。再審 では無罪となる公算が大きく、無実であるのに犯罪者として扱われてしまった冤罪(えん罪)となる可能性 がある。 26. 10月26日、アフガニスタン北部で、マグニチュード 7.5 の大地震が発生した。この地震で、アフガニス タン、パキスタン両国合わせて死者数が360人(10月29日現在)を超え、大きな被害が出ている。 27. 10月15日、日本が国際連合の安全保障理事会の2016年から2017年の非常任理事国である 10 か 国中の 1 か国に選出された。 28. 10月10日、トルコの首都アンカラで、爆弾によるテロが相次いで、これによる死者数が100人近くに 上っている。
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