園だより - ばんけい幼稚園

園だより
第 12 号
平 成 27 年 2 月 27 日
均等化から個性化の時代に…
園長 山内 武道
体力や教科の平均値だとか国のGDP等と、今の社会では他と比べたり優劣を決めたりする傾向が多く
なっていて、みんながその渦の中に巻き込まれている気がしてなりません。
平均化された数値
平均化された数値が人間として
された数値が人間として生きるうえで
が人間として生きるうえでの
生きるうえでの幸・不幸に結びつくと勘違いされている傾向も
あります。その典型が
あります。その典型が偏差値
その典型が偏差値で
偏差値で、これまでの教育では偏差値が上がれば、人間としての全て
これまでの教育では偏差値が上がれば、人間としての全ての
れば、人間としての全ての能
力が優れ
力が優れる
優れるようになると思われて来ました。そんな教育の歪みが、
ようになると思われて来ました。そんな教育の歪みが、他に
と思われて来ました。そんな教育の歪みが、他に責任を転
他に責任を転嫁したり中途で
責任を転嫁したり中途で
あきらめ辞めてしまったり
あきらめ辞めてしまったりする状況が、
辞めてしまったりする状況が、今の社会で現れているように思われてなりません。若い
する状況が、今の社会で現れているように思われてなりません。若い
人が学校や仕事を中途で辞める数が
が学校や仕事を中途で辞める数が多い
数が多いことも、そのひとつの現象です。
多いことも、そのひとつの現象です。
偏差値に偏った教育では、子どもの創造力や忍耐力・義務や責任の
義務や責任の大切さ・人間関係づくり等々
人間関係づくり等々
言われる人間として
る人間として生きるうえでの基本的なことが育たない心配があります。
人間力と
とも言われ
る人間として
生きるうえでの基本的なことが育たない心配があります。
人間力
そこで
そこでは人間を均等化することになり、一人ひとりが持
人間を均等化することになり、一人ひとりが持っていて、
することになり、一人ひとりが持っていて、将来
っていて、将来、
将来、光を放つ個性的な能
を放つ個性的な能
力や態度が伸ばされないことに
その反省から入学試験の
学試験のあり方の検討も
あり方の検討も…)
力や態度が伸ばされないことになる
ことになる危険性もあります。
なる危険性もあります。(その反省から入
均等化・平均化され他と同じであったり指示されないと行動できない人間は
均等化・平均化され他と同じであったり指示されないと行動できない人間は<指示待ち人間
<指示待ち人間>
人間>
と言われ、
言われ、社会で活かされない
社会で活かされない時代
活かされない時代になって
時代になっています。
になっています。ですから、
います。ですから、みんなと同じことしかできず、
ですから、みんなと同じことしかできず、
言われないとできない人間は
言われないとできない人間は必要な
必要な存在ではないこと
存在ではないことになります。
ではないことになります。(誰にでもできますから…
誰にでもできますから…)
子ども達には、やんちゃ
子ども達には、やんちゃでもいい
やんちゃでもいい…
でもいい…控え目でもいい…
控え目でもいい…、しっかりと目的に向かって
しっかりと目的に向かって自分の
目的に向かって自分の考え
自分の考え
(個性)を持ち
(個性)を持ち行動
を持ち行動が出来る
行動が出来るように
が出来るように育ってほしいと願っています
ように育ってほしいと願っています。
育ってほしいと願っています。
友達との関わり方・絵本の選び
友達との関わり方・絵本の選び方
絵本の選び方・おもちゃの片づけ方・砂遊びや水遊び・遊具
・おもちゃの片づけ方・砂遊びや水遊び・遊具の遊び・お絵
遊具の遊び・お絵
かき・自分
・自分の
自分の考えの
考えの表現・
表現・衣服の
衣服の選び方等々に
選び方等々には、いっぱい子
いっぱい子どもの個性的な考えや行動
もの個性的な考えや行動が表れ、
や行動が表れ、
大切にしなければならないことに気づいていきたいと願っています。
他と違うこと<個性的>を心配したり嫌ったりすることなく…。
他と違うこと<個性的>を心配したり嫌ったりすることなく…。
お節介者の独り言 No9
園長 山内 武道
子どもは必ず育ちます!
“立てば這え、這えば歩めの親心”それは親として、愛する我が子に対する期待であり当然の心情とも
考えられます。しかし、今、子どもの長い育ちの過程を考えずに子育てをする傾向もあります。
子どもは一人ひとりが個性や能力が違い、育ちの過程や早さも異なります。早々と歩く子ども
もいますし、ゆっくりと育ち後からしっかりと歩けるようになる子どももいます。
ことばの遅れがよく指摘されますが、早い段階ではみんな違っていて、少し遅れて後になって
からよくおしゃべりができるようになることが多々あります。身支度等にもそれが当てはまり、
それで子どもの将来が決まることではありません。ただし、それは今の段階ではと捉えて、教師
や親が工夫して手を貸したり見守ったり、時には突き放して苦労させる経験も大切です。
“遅咲きもあれば早咲きもある…
遅咲きもあれば早咲きもある…”昔から<
ば早咲きもある…”昔から<大器晩成
”昔から<大器晩成>とも言われ、大き
大器晩成>とも言われ、大き
くなってから、素晴らしい実力を発揮することも数多くあります。
基本的な生活習慣がしっかりでき善悪の判断ができれば、人間は必ず持っている実力を発揮す
る時が来ます。それを信じて子どもに向き合うのが教師や親の責任であり使命です。
他と比べて慌てる傾向もありますが、教育には、子どもが持っている能力がよく育つ時機があ
り、それは一人ひとり違っています。また、その時機を逃すと後(大人)になってからでは、な
かなか身につかないことも多くあります。(教育の適時性)
挨拶もそのひとつで、今、ばんけい幼稚園では、朝、しっかりとした姿勢でお辞儀をして素敵
挨拶もそのひとつで、今、ばんけい幼稚園では、朝、しっかりとした姿勢でお辞儀をして素敵
な挨拶ができる子どもが日ごとに増えています。それが財産になって、これからの生活の中で人
との良い関わりを築くことができる人間に成長してくれると信じています。
適時性を大切にしなければならないことの多くが基本的な生活習慣で、食事をはじめとする規
則的な生活・あいさつ・我慢して耐えること・マナーやルールを守ること等です。そのことが身
についていないと集団生活で人間関係も築けず、そこからはみ出してしまうことがあります。
それが学校や仕事を中途であきらめる人間が多くなっている社会状況に結びついています。
それが学校や仕事を中途であきらめる人間が多くなっている社会状況に結びついています。
遅咲きであっても、子どもは必ず育ちます。大切なのは、正直でじっと
子どもは必ず育ちます。大切なのは、正直でじっと
耐える力を身に付けることであり、そのことで社会に役立つ自立した人間に育ってくれます。