それゆけ!きこり探検隊~ヒノキの間伐とキノコのほだ木管理体験

「さぬきの森の会」
通信
平成 27 年度
平成 27 年 7 月 30 日
第 15 号
発行:国営讃岐まんのう公園
問合わせ番号:0877-79-1807
第 2 回イベント開催される
小雨の降る中、7 月 19 日(日)に 18 名が、イベントに参加しました。
平成27年度の2回目のイベントが、
7月19日(日)に開催されました。
内容は、苔谷でのヒノキの間伐体験、木
もれ陽の森での夏のほだ木の管理を行い
ました。そして、自然生態園で冷たい
流しソーメンを食べました。
6月25日の第1回運営委員会で打合せを
行いました。
参加の受付では、定員を超える31名の
予約がありましたが、当日は朝からの雨で
キャンセルが相次ぎ、最終的な参加者は
5組18名(大人9名、子供9名)の参加と
なりました。
丸亀市、高松市からおいでいただきま
した。特に、高松市からは4家族のご参加
を、いただきました。
【それゆけ!きこり探検隊~ヒノキの間
伐とキノコのほだ木管理体験~】
①ワークショップ「ヒノキの間伐体験」
10:00~12:00(苔谷)
②実践!きのこを育てよう
「夏のほだ木の管理」
12:00~12:30
(木もれ陽の森)
➂昼食会「流しソーメン」
12:30~13:00
1.ワークショップ「森の間伐体験」
受付で受け取ったヘルメットをかぶり、軍手、のこぎりを持って苔谷に移動
しました。
増田先生の「人工林とヒノキ」のお話です。
まずは、森の働きについて。森は、地球温暖化
の抑制、水源の涵養、レクリエーションの場、
木材の供給、動物の棲み家などの役割がありま
す。
森は自然の循環の中にあります。まず苗を植栽
します。苗が育つ間下刈りをします。だんだん
大きくなると、枝打ちをします。節の無い木を
育てるためです。
そして、大事な手入れに間伐があります。
混み合った木を空いて木々の密度を調整し、
増田先生のお話
残された木が健全に育つようにするためです。
1
間伐された木も用材やまき、バイオマス発電などに使用されます。そして成林
になります。中国の内モンゴル自治区の砂漠化の様子や、砂漠の緑化のための
植林のお話もありました。
お話が終わり、間伐体験です。4班に分かれて作業することになりました。
4つの班がお互いの班に倒れた木が当たらないように位置に間伐する木のマー
キングがしてありました。そして、まずはロープ掛けです。倒す方向に誘導す
るためのロープをかけます。
次に、最初に受け口の方向を決め、スタッフが軽く切れ目を入れ、そこを参加
者が子供たちも一生懸命のこぎりで切りました。最後はスタッフがチェーンソ
ーで切りました。
その反対側の追い口をチェーンソーで切れ目を入れて作ります。参加者が交代
で追い口にのこぎりを入れ切っていきます。最後はスタッフがチェーンソーで
切り、参加者がロープを引っ張り、木を倒しました。無事間伐成功。
スタッフが2mごとに玉切りの位置を入れ、参加者がのこぎりで玉切りをします。
皆さん熱心にのこぎりを引きます。そして、玉切りがすんだら、材木を苔谷の
駐車場まで運びます。そして、ヒノキの皮をむきます。竹へらが大活躍をしま
す。この時期は、木が成長するためどんどん水を吸い上げているため、皮がむ
けやすいそうです。
ピカピカになったヒノキの枝や、木の端をおみやげ
に持ち自然生態園に戻りました。
伐採場所への移動
ロープの取り付け
2
受け口を伐ります
追い口を伐ります
ロープを引いて倒します
竹へらを使ってどんどん皮むきをします
スタッフがつけた目印合わせて玉切り
梢の先まで皮をむきました
2.実践!きのこを育てよう「夏のほだ木の管理」
場所は木もれ陽の森、続いてほだ木の
管理です。近石先生の説明で始まります。
ほだ木天地返しは、ほだ木に均等に菌を
伸ばす作用があります。まず、本伏せの
光の当たっていた方(表)と反対側の裏
を返します。そして、本伏せの上の方
(天)と下の方(地)を返します。
ほだ木天地返しは、6月から9月にかけて
3回行うそうです。
4か所に分かれているほだ木を、4班の参加
者がそれぞれ天地返しを行いました。
軽いほだ木は1人で、太くて重いほだ木は
二人が力を合わせて行いました。シイタケが
収穫できることを祈りました。
近石先生のほだ木の管理のお話
3
重たいほだ木も天と地を逆にします
ちびっこも大活躍
3.昼食会
暑い中の作業の後に待っていたのは、流しソーメンです。まんのう町老人クラ
ブ連合会仲南支部の方が作ってくださいました。
青竹の半割をくり抜いて、水道を設置して流しソーメンの装置が完成。ソーメ
ンはちょっと太めの半田そうめん。出汁にねぎ、しょうがなどの準備もできて、
まずは子供たちから食べます。なかなかソーメンが取れず悔しがる子も。水道
の水量を調整して、ソーメンが取りやすくなりました。ただ、ソーメンを食べ
るよりも流しソーメンは夏らしくて楽しいですね。そして、大人の方、スタッ
フが舌鼓を打ちました。
手作りの流しソーメン装置
まずは子供たちから挑戦
4
冷たいソーメンに舌鼓
おいしいなー、おいしいね
4.アンケートの参加者の声
1)ワークショップ「ヒノキの間伐体験」
・皮をむくのは気持ちよかったです。木を切るのは難しかったです。
・子供たちが主体にしっかり体験させていただき大変満足しています。山の事、
大勢の方に教えていただき大変興味深いことが多かったです。
・ヒノキの皮があんなにきれいにむけるとは思ってなかったのでびっくりした。
・木を切り倒すところからできたので、なかなかできない体験ができて良かった
です。子供たちも楽しめたようでした。
・普段できないことを大人も子供も本気でできて楽しく、林業の大変さも分かり
ました。
・子供も大人も大満足の内容でした。班分けしてくれていたので親しみやすく、
とても説明も分かりやすかったです。
・木の皮をむくときれいな地肌が出てきたのが驚きました。
・湿度が高く過ごしにくかったが、子供に目的を理解してもらいつつ、自然と触
れ合う体験ができて有意義な時間を過ごせた。
2)実践!きのこを育てよう「夏のほだ木の管理」
・シイタケは苦手だけど楽しかったです。
・どの程度子供たちが理解できているかが少し不安でした。
・思ったより簡単ですぐに終わりました。
・キノコができかかっているのが見られてよかったです。
・木が思ったより重かったです。力作業だと思いました。
・前回管理した木のその後が見られてよかったです。
・シイタケの出来始めが見られてよかったです。
・何度か体験していたので、早く収穫したい。
3)昼食会
・流しソーメンはとても楽しかったです。とてもおいしかったです。
・ご飯の準備、片づけまでありがとうございました。
・流しソーメンはあまり好きではないけど美味しかったです。
・汗をかいた後のソーメンはとてもおいしかったです。
5
・仕事をした後の食事の美味しさも実感できました。
・なかなかできない体験でした。
・楽しかったです。久しぶりの出来事でした。
・美味しかったです。
4)「さぬきの森」のイベントへのご要望・ご意見
・木の苗を植えてみたいです。流しソーメンをもう少し長くしてほしいです。
・普段の生活では、体験できないようなイベントを引き続き安全に楽しく継続で
きることを祈っています。
5.懇話会でのスタッフの声
(1)イベント実施の時にしか多くの会員が集まらないので、この機会を活用して会
員の皆さんの感想や意見を聴きました。また、事務局からの情報提供を行いま
した。
・アンケートで大変良かったという意見が多いので良かった。
・木を切る時の親子の表情が良かった。
・少雨などの情報に合わせてイベントが運営されていた。
・イベントにスタッフとしてくるのが楽しみ。
・子供と付き合う時間がないので、貴重な時間。
・辛抱して最後までやり遂げたのが印象的だった。
・天気の条件の悪い中でやった意味、山の中で雨に降られた経験、蒸し暑さの中
の作業などが自然だと体感できる。
・全体が良かった。帰る方の顔が良かった。
・切った木の端をおみやげにするのは良かった。
次回に向けてのご意見もありました。
・マダニ対策にもなるので、常に長靴にした方が良い。
・道具の使い方を指導した方が良い。
・服装で、半そで、スカートの人がいたので、長袖、長ズボンの徹底を。
・当日連絡のつく携帯番号を聞くようにする。
・作業によって衣服が汚れる場合もありますということを付け加える。
(2)事務局からの情報提供
①平成27年度 樹林整備技術者養成研修会(案)
期日:平成 27 年 8 月 29 日(土)
チェーンソーの技能講習並びに安全講習
オンツツジについて
②Facebookの活用したさぬきの森の会の情報共有について
会員間の情報の共有図るため試行的に行う。
6