2015年5月11日『学校だより・ふうしゃ生徒版第1号』

学校だより
ふうしゃ
生徒版
平成27年5月11日
アムステルダム日本人学校
No 1
http://www.jsa.nl/
前期生徒会選挙
校長
尾後貫 智
先週の金曜日の 5 月 8 日に中学部の前期生徒会役員選挙が行われました。私は立ち会い
演説会から、投票まで垣間見ることができました。選挙管理委員の人の案内で大教室に向
かうと、ぴんと張り詰めたほどよい緊張感が漂っていました。それぞれの立候補者、推薦
人の演説もその人ならではの内容、話しぶりでとてもよかったと思いましたが、それ以上
に 16 人の演説を最後までしっかり聴いていた大多数のみなさんの姿勢が素晴らしかった
です。
残念ながら、選挙なので自分の意志に沿わない結果になってしまった人もいましたが、
その人は、「自分の思い通りにならなかった場合の、心の整理」をこの機会に是非学んで
ください。これは誰もが人生の中で直面することです。世の中は自分中心に回っていない
ので、自分の思惑通りにことが運ばない場合の方が多いのではないでしょうか。だから、
始業式で話した「スイッチ」を切り替えて、他の立場で中学部を盛り立てていってほしい
と思います。
私は、任命式の時、みなさんに 3 つのタイプの人間について話をしました。人間は社会
的な動物と言われています。言い換えれば、集団の中で個性を発揮し、自己実現を図って
いくのが本来人間としてのあるべき姿であるということです。そのためには自分が集団の
中でどのような位置にいるのかいつも自問自答して行動していくことが大切です。そし
て、一人一人が 3 つめのタイプ(その場にいなくてはいけない存在)の人間を目指してい
くことが、よりよい集団を形成していくことにつながると思います。
最後に今回の選挙を陰で支え、運営してきた選挙管理委員のみなさん、大変ご苦労様で
した。素晴らしい選挙運営でした。
ある人の立ち会い演説の中で、
「今ここでいっしょに学び合うことがいかに奇跡的か」という話があ
りましたね。その話を聞いて以下の詩を思い出したので紹介します。
おそすぎないうちに
中山
なくしてしまってから
その大切さに気づいて
悔やんだり悲しんだり
してもおそすぎるよ
もしかしたら一番
この世でたいせつな物は
普段あまりに身近すぎて
気にもとめていないかも
今あるすべての物は
当たり前なんかじゃなく
今あるすべての物が
奇跡的にあるとしたら
君はどうやってそれを
おそすぎないうちに
守るだろう
間に合ういまのうちに
できる限りのことをしよう
生まれてこられたお礼に
なくしてしまってから
その温かさに気づいて
悔やんだり悲しんだり
してもおそすぎるよ
もしかしたら一番
真理
この世でたいせつな人は
当たり前と決めつけてて
いると疑わないかも
生きてるすべての人は
なんとなくなんかじゃなく
生きてるすべての人が
ギリギリ生きてるとしたら
君はどうやってそれを
愛すだろう
おそすぎないうちに
間に合ういまのうちに
できる限りのことをしよう
生まれてこられたお礼に
*この詩には音楽がついています。