シリアにおける日本人誘拐事件を受けての在リトアニア日本大使館からの

~シリアにおけるテロ集団による邦人誘拐事件を受けた注意喚起~
1月 20 日(日本時間),イスラム国を自称するテロ集団(ISIL)によって発出された
とみられる動画がインターネット上で配信されました。動画では、日本人と見られる2
名の殺害が予告されています。
今回の事案の発生によって,日本人がテロ・誘拐等のターゲットになりうることが改
めて明らかになったと考えられます。また,今回の事案の推移によっては,日本人をタ
ーゲットとする更なる攻撃が排除されないことも念頭に置く必要があります。
さらに,今回の事案のみならず,最近では、今月 7 日に仏・パリ市内において風刺週
刊誌本社が襲撃される等のテロ事件が発生し,昨年 12 月 15 日には豪・シドニーにおい
て人質立てこもり事件も発生するなど,イスラム過激派による、またはそれが引き金と
なったと思われるテロ・犯罪事件が世界各地で相次いで発生しています。
リトアニア政府によりますと、2014 年中、テロ事件と断定された事件の発生はなく、
テロの脅威度は比較的低いとされています。しかし、1 月 15 日にビリニュス市内に所
在する報道機関に対して粉末が混入され、
「間もなくパリのようになる」等と記載され
た脅迫文が郵便で送りつけられる事件や、1 月 20 日にシャウレイ市内の大型量販店 2
件に対する爆破予告事件等が発生しています。このことを踏まえますと、今後とも不測
の事態が発生する可能性も否定できず、日本人・日本権益が巻き込まれる可能性にも注
意が必要です。