海外安全対策情報(2015年5月から8月分) 1 治安情勢及び一般犯罪の傾向 ブルネイ国家警察の統計では、2014年の犯罪件数は6,824件(前年比約6%の 増加)であり、3年連続の増加となっています(この内、身体に対する犯罪(offences towards human body)は545件)。家屋侵入や窃盗等の犯罪が多い状況は変わっておらず、犯罪検 挙率が20%程度であることを考えると、自身による日頃からの防犯対策が重要と言えま す。 2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例 (1)殺人:事例は僅少であるが,2014年12月に発生。邦人の被害はなし。 (2)強盗:増加傾向にある。邦人の被害はなし。 (3)強姦:事例は僅少。邦人の被害はなし。 3 テロ・爆弾事件発生状況 なし。他方、5 月に当地空港を乗り継ぎのために訪れたインドネシア人が、爆発物持ち込 みの疑いで逮捕される事案がありました。当初はテロ組織 ISIL との関係も疑われましたが (結局、同組織との関係はなかった模様)、ISIL からは、特定国の日本の政府機関が名指し で標的にされる事態にもなっており(当地の近隣国としては、マレーシアとインドネシア)、 今後も引き続き警戒を行っていく必要があります。 4 誘拐・脅迫事件発生状況 邦人子女に対するものではありませんが、領事メールでもお伝えしたとおり、6月にバ ンダルスリブガワン市内の学校施設近辺で誘拐未遂事件が発生しています(容疑者は逮捕)。 また、ブライト地区でも同様の事件が発生しています。このような状況もあり、登下校に は保護者が付き添うことが必要です。 5 対日感情 概ね親日・友好的であり、良好。 6 日本企業の安全に関する諸問題 特になし。 7 日本人安全対策のためにとった具体的措置 7月に安全対策連絡協議会を開催して、前年のブルネイ国内の犯罪件数・傾向を紹介。 また、新たな渡航情報入手ツールである海外安全アプリを説明し、後日管内在留邦人にも 周知しました。 (領事メール等での情報提供) ・29回の領事メールを発出しました。注意喚起(暴風雨、地震、煙害、野生のワニの出 没、窃盗・強盗への備え、MERS、誘拐未遂、詐欺行為等)の発信を中心に、交通規制や公 共の場での喫煙に関するルールなど、当地生活に資する情報も積極的に発信しています。 (了)
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