サプライチェーンとステークホルダー JX日鉱日石金属グループの事業活動は、サプライチェーンの中で、さまざまなステークホルダーの皆さまに支えられ ています。今後もステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを密に取りながらCSR課題の解決に取り組み、事業 の継続を通じて、社会の持続的な発展に貢献していきます。 当社グループのサプライチェーンにおけるステークホルダーとの関係 資源開発事業 電材加工事業 金属製錬事業 パンパシフィック・カッパー (PPC) 銅地金販売量 銅鉱山権益生産量 年間約 15万トン 世界シェア No. 1の製品群 圧延銅箔 70 % 年間約 62万トン (2014年度) 半導体用ターゲット60 % (2014年度) 優良な銅鉱山開発プロジェクトに 初期の探鉱段階から積極的に参画 しています。2006 年の権益取得 以降、当社グループが中心となっ て開発を推進してきたカセロネス 銅鉱山では、2014 年 5 月に銅精 鉱の生産が開始されました。 銅精鉱 銅地金 主要拠点 (精密圧延品、圧延銅箔) • 倉見工場 銅地金の生産能力は、世界有数の 年間約 133 万トンです。銅・貴金 属など高品質の金属地金を効率的 に生産し、需要の拡大するアジア 地域に安定的に供給しています。 • 磯原工場(ターゲット材、化合物 半導体) 日立事業所 (圧延・電解銅箔) • J X金属プレシジョ ンテクノロジー • (精密加工品) • 台湾日鉱金属 (精密圧延品、ターゲット材) • JX Nippon Mining & Metals Philippines(圧延・電解銅箔) 銅製錬所 出資銅鉱山 • カセロネス銅鉱山(チリ) • ロス・ペランブレス銅鉱山(チリ) • エスコンディーダ銅鉱山(チリ) • コジャワシ銅鉱山(チリ) • PPC佐賀関製錬所・ 日立精銅工場 • 日比共同製錬玉野製錬所 • LS-ニッコー・カッパ―(韓国) 地域社会 電線メーカー 電子材料メーカーなど 地域社会 銅鉱山(非出資) 銅地金 銅精鉱 チリ、カナダ、豪州、 インドネシア、フィリピンほか 非鉄金属加工に関する高い技術力 を駆使し、日進月歩で進化する電子 機器や自動車市場のニーズに合致 した、高品質・高機能の電子材料を タイムリーに開発し供給することで、 高い世界シェアを維持しています。 日本、中国 (台湾) 、韓国、東南アジア 顧客・消費者 地域社会 お取引先 当社グループの使命と、事業実施にあたって考慮すべき CSR課題(太字が2015年度の重要テーマ) JX日鉱日石 社会への高品質な • 資源と素材の • コンプライアンスの徹底 • 人材育成・活用の推進 資源開発事業 • 継続的な経済的価値の創出とステークホルダーへの適正な配分 金属製錬事業 限られた天然資源である銅鉱石を、ロスなく効率的に採掘・濃縮・精製する 技 術開発や市場開拓により、貴重 な資源である銅が持つ特性を、最 • 環境の保全 • 環境の保全 • 資源の有効利用 • 資源の有効利用 • 環境の保全 • 顧客満足度の向上 • 資源の有効利用 • 労働安全衛生の確保 • 地域コミュニティとの共存共栄 • 人権の尊重 • 公正・平等な労働条件の提供 11 電材加工事業 • 労働安全衛生の確保 • 地域コミュニティとの共存共栄 JX Nippon Mining & Metals Corporation Sustainability Report 2015 終製品の中で最大限に発揮させる • 労働安全衛生の確保 • 地域コミュニティとの共存共栄 • 顧客満足度の向上 JX日鉱日石金属グループのCSR 各ステークホルダーとの関わり(下表では、各ステークホルダーとの関わりを色分けして示しています。) ステークホルダー 株主・投資家 各ステークホルダーに対する当社グループのスタンス JXグループの中核事業会社として、上場会社であるJXホールディングスを通じ、適切・適時な情報開示に努めています。 国際社会(地球環境) 地球温暖化など国際的な課題の動向を注視し、法規制の遵守にとどまらない積極的な対応を講じています。 NPO/NGO 産官学団体 地域社会 * 顧客・消費者 * 従業員 * お取引先 * 特色ある活動を展開している各団体の考え方を、必要に応じて当社グループの CSR活動に反映させています。 新技術の構築、将来世代の育成の上で重要なパートナーであると認識しています。当社グループ事業領域における技術開発や人材育成のための協同を図っています。 さまざまな交流の機会を通じた事業への理解深化や協力関係の構築により、各拠点における共存共栄を追求しています。 各種製品・サービスの安定供給や品質改善を通じた満足度の向上は事業遂行のための重要課題であり、ひいてはより豊かな社会の実現につながると考えています。 CSR活動の主体として安心して能力を発揮できるよう、職場環境の整備と育成制度の充実を図っています。 事業遂行のパートナーとして信頼関係を構築し、サプライチェーン全体を通じた公平・公正な取引の実現を追求しています。 * 各ステークホルダーとのコミュニケーションの方法・実績については、P65 〜 75をご参照ください。 電子部品メーカー 最終消費者 環境リサイクル事業 半導体メーカー (全世界) 年間金回収量 液晶メーカー 約 6トン コネクターメーカー など (全世界) 電子材料 顧客・消費者 顧客・消費者 最終製品メーカー 電機メーカー 自動車メーカー 機械メーカー 最終製品 使用済製品 通信事業者 建設事業者 など (全世界) 電線、電子材料 金属製錬の設備・技術を活用した プロセスにより、リサイクル原料 (工程スクラップ・使用済製品)から 有価金属を効率的に回収するとと もに、産業廃棄物については、二 次 廃 棄 物を出さないゼロエミッ ション型の無害化処理を行ってい ます。 集荷・中間処理拠点 •JX金属環境 •JX金属苫小牧ケミカル •JX金属敦賀リサイクル •JX金属三日市リサイクル 顧客・消費者 有価金属回収拠点 • PPC佐賀関製錬所 • 日立事業所 HMC製造部 工程スクラップ・産業廃棄物 銅・貴金属・レアメタル地金など 地域社会 株主・投資家、国際社会(地球環境) 、NPO/NGO、産官学団体 金属グループ 銅製品の安定的・効率的な供給 生産性の革新 • グローバルな組織統治システムの構築 • コミュニケーションの推進 • サプライチェーン全体での社会的責任の全う 環境リサイクル事業 社会から排出された使用済み製品 (都市鉱山)の活用拡大を通じて、 天然資源を補完する • 環境の保全 • 労働安全衛生の確保 • 資源の有効利用 • 地域コミュニティとの共存共栄 • 顧客満足度の向上 JX Nippon Mining & Metals Corporation Sustainability Report 2015 12
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