い。眼を肥やす方法の一つとし 確 か か、 も う 一 度 考 え て ほ し ◆本当に書に対する自分の眼は て松浦先生に感謝します。 さて、 たい。立派な製本をして下さっ 書を学ぶ根の部分について話し は、 「穿石一言録」に基づいて きりが無いのでこの辺で。今日 映画の題字を書いたりもした・ ・ 月組書道部、また日活宣伝部で 辞世の書き方の手本を) 、宝塚 め、生徒は海軍将校(彼らには 私 も 書 道 遍 歴 を 少 し 話 す と、 私は十九歳から書の指導を始 も上達する訳でなく、一歩一歩 かない。やり方によっては誰し 段は定かでなく、転んでも気付 度訊いてみて下さい。◆書の階 を持った書とは?師が在れば一 ている。生きている書、普遍性 を創る事を学ぶ事」と述べられ 右 卿 先 生 は、「 書 と い う 生 き 物 は何か」を学ぶ事である。手島 い。 小 手 先 の 事 で な く、「 書 と しい。◆書は技を学ぶのみでな 字はそれが特にはっきりして難 も、線質は同じに出来ない。大 によって師の形に似せられて 柄(書では形)ではない。手本 の 違 い を 見 分 け る よ う な も の。 書品の根本。例えると絹と化繊 筆は筆跡鑑定ができる。線質が が濁る。二度と引けないから毛 線も二度と同じに引けない。線 書学の第一歩である。◆一本の が 判 っ て こ そ 自 分 の 書 も 判 る。 今この宇宙で自分の人生を考え 今、 自 分 が 書 を 書 い て い る か。 気・迎合は駄目だ。◆何の為に は引っ張られ易いが、一時の人 はやはり素晴らしい。一般大衆 離れられなくなる。本当の芸術 ある。一流の良さが一度判ると さが判る事も。鑑識眼が必要で ものも、よくよく鑑賞すると良 い。◆一見すると下手に見える く人の集まっているが矢張り良 覚悟も要る。どう選ぶかは、良 度ついた以上は師を乗り越える 医者を選ぶと同じに難しい。一 ねばならない。◆師を選ぶ事は でした。 研修局の先生方には、有意義 な企画・運営を本当にご苦労様 り感謝申し上げたい。 知識を戴くことができた。心よ り、今後の制作に大いに役立つ 示して詳しく講義してくださ 上) 生命が宿るという事である。(以 用いるのが第一で、よって書に 食物もそうだが、腐らぬうちに 書も同様だ。◆書は水を用いる。 一 杯 の 自 分 を 発 揮 す れ ば 良 い。 たい。メダルなど関係ない。精 事である。五輪の選手にも言い を整え、大きな気分で筆をとる 骨頂である。◆緊張し過ぎず心 る。入賞に拘るばかりなど愚の 身全霊で書き残す事に意味があ と思って取り組んで欲しい。全 無くしてこの書は書けないんだ ながら書いて欲しい。この機会 ◇豆子名誉会長「書道あれこれ」 て、身銭を使って先人の良いも 過程を着々と踏んで実力を蓄え 紙面の都合で石黒様の書作品 の表装についてのお話が掲載で するテーマを、具体的に実物を きなかったが、作品の姿に直結 ・・・・・・・・・・・・ のを収集するのも一手。人の書 要 約 者 ・ 加 藤 松 亭 (4)
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