主な感染症について

主な感染症について
平成27年4月1日
下記の疾患は、医師により登園の許可が出ないと、登園できません。医師が記載する証明(意見書)が必要となります。
病名
麻疹
(はしか)
インフルエンザ
症状
39度前後の高熱が2~3日続き、咳、くしゃみなどの風邪症状の
ほか、目やに・結膜の充血・頬の内側に白い斑点(コプリック斑)
がみられる。 その後、下がった熱が再び上がり始めると、赤い発疹
が全身に広がる。
突然の高熱・だるさ・悪寒・関節痛・下痢・嘔吐など全身症状を伴う
<合併症>肺炎・中耳炎・脳症
潜伏期
8~12日
伝染力のある期間
発症1日目から発疹
出現後の4日後まで
1~4日
発症がある期間(発症前
登園停止期間の目安
解熱した後3日を経過する
まで
発症後5日を経過し、かつ、
24時間から発病後3日間程度 解熱後3日を経過するまで
が最も感染力が強い)
風疹
(三日ばしか)
水痘
(みずぼうそう)
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
発熱と同時に、小さな赤い発疹が顔から全身に広がるが、2~3日
で軽快する。首や耳の後ろのリンパ節が腫れる。
微熱とともに、腹部や頭部に発疹が現れ、3~4日で全身に広がる。
発疹はかゆみの強い水疱に変わり、かさぶたになってはがれ落ちる。
38度前後の熱が1~3日間続くと、耳の後ろの下が痛く、腫れてくる。
腫れは、両側のことも片側のこともある。(発熱しない場合もある)
16~18日
結核
リンパ節などの病変が進行して菌が血液を介して散布されると、感染は
全身に及び、肺では粟粒様の多数の小病変が生じる。発熱・咳・呼吸困難
・チアノーゼなど。
39度前後の熱が4~5日前後続く。また、のどが赤くなり,痛みを伴うこと
も多いため、食欲不振・不機嫌・よだれが出る。結膜炎を伴う。
2年以内
咽頭結膜熱
(プール熱)
14~16日
16~18日
発疹出現の前7日から
後7日間くらい
発疹出現1~2日前から
痂皮形成まで
発症3日前から耳下腺
腫脹後4日
発疹が消失するまで
すべての発疹が
痂皮化するまで
耳下腺、顎下腺・舌下腺の腫脹
が始まった後5日を経過、かつ
全身状態が良好になるまで
医師により感染の危険性が
(特に6か月以内
に多い)
ないと認めるまで
主要症状が消退した後2日
を経過するまで
4~7日
発熱・充血等症状が
出現した数日間
流行性角結膜炎
充血・流涙・異物感・かゆみ等の症状がある。 症状がおさまっても
(はやりめ) 感染力はまだ残っている。
百日咳
初期は、風邪のひき始めのような咳。1~2週間の内に、咳の症状が
悪化。コンコンと乾いた音の咳が連続、最後にヒュ-と笛のような
音をたて、深く息を吸い込むのが特徴。
腸管出血性大腸菌
発熱、嘔吐、腹痛を伴う下痢(血便)
感染症(O157・O26
O111等)
2~14日
充血・目やに等症状が
出現した数日間
抗菌薬を使用しない
場合、咳出現後3週間
を経過するまで
便に菌が排泄されている
期間
急性出血性結膜炎
急性結膜炎で結膜出血が特徴
1~3日
ウイルス排出は呼吸器から 医師により感染の危険性が
1~2週間、便から数週間 ないと認めるまで
~数ヶ月排出される
髄膜炎菌性髄膜炎
1~14日の症状のない期間後、突然頭痛と発熱が起こり、首を動かしにくく
なる。時には吐き気、嘔吐・精神状態の変化が起こったり光が眩しく感じ
たりすることがある
2~4日
医師により感染の危険性が
ないと認めるまで
7~10日
3~4日
感染力が非常に強いため
結膜炎の症状が消失するまで
特有の咳が消失するまで、
または五日間の適正な抗菌薬
療法が終了するまで
症状が治まり、かつ、抗菌薬に
よる治療が終了し、48時間を
あけて連続2回の検便により
いずれも菌陰性確認されたもの
裏面もご覧ください。
下記の疾患は、医師により登園の許可が出ないと、登園できません。保護者が記載する証明(登園届)が必要となります。
病名
溶連菌感染症
潜伏期
2~5日
伝染力のある期間
登園停止期間の目安
適切な抗菌薬治療を開始 抗菌薬内服後24~48時間
する前と開始後1日間
経過するまで
マイコプラズマ肺炎 頭痛、発熱、筋肉痛、のどの痛み。咳が長期に渡ってでる。
2~3週間
手足口病
3~6日
適切な抗菌薬治療を
開始する前と開始後
手足や口腔内に水疱・
潰瘍が発症した数日間
伝染性紅斑
(りんご病)
ウイルス性胃腸炎
(ノロ・ロタ・
アデノウイルス等)
症状
咽頭痛があり高熱が出てる。熱が2日ほど続くと、口の周囲を除く
全身にかゆみを伴う細かい発疹ができる。
最初は口の中の粘膜や舌、歯肉に赤い水疱性の発疹ができる。
その後、手のひらや足、おしりなどにも発疹が出る。口の中の発疹が
破れて潰瘍になると痛み、食欲が落ちる。
両頬に赤くもりあがったような紅斑が、左右対称に出る。手足やおしりにも
レース状の発疹が出ることがある。
発熱、鼻水、咳などの風邪症状が2~3日続いたあとに、下痢と嘔吐が
始まる。下痢と嘔吐だけが突然おこるケースもある。
4~14日
症状出現前の1週間
発熱や激しい咳が治まって
いること
発熱や口腔内の水疱・潰瘍の
影響がなく、普段の食事が
とれること
全身状態が良いこと
1~3日(ロタ) 症状がある間と症状消失 嘔吐・下痢等の症状が治まり
12~48時間 後1週間(量は減少して
普段の食事がとれること
(ノロ) いくが数週間ウイルスを排泄
しているので注意が必要)
ヘルパンギーナ
39度前後の高熱が出て、のどの奥に水疱が十数個でき、痛む。
その後、水疱が破けて潰瘍になると、のどの痛みがひどくなる。
RSウイルス感染症 発熱、鼻汁、咳嗽、喘鳴
<合併症>乳児期早期では細気管支炎、肺炎入院が必要となる場合が多い
帯状疱疹
小水疱が神経の支配領域のそった形で片側性に現れる。正中を
超えることはない
突発性発疹
突然、39度以上の高熱が3~4日続く。解熱と同時に全身に赤い発疹が
出る。発疹は腹部や胸、顔に多く、手足に少ないのが特徴。
3~6日
4~6日
不定
約10日
急性期の数日間(便中に 発熱や口腔内の水疱・潰瘍
1ヵ月程度ウイルスを排泄 の影響がなく、普段の食事
しているため注意が必要) がとれること
呼吸器症状のある期間
呼吸器症状が消失し、全身
状態が良いこと
すべての発疹が痂皮化してから
水疱を形成している間
感染力は弱いが、発熱中 解熱し、機嫌が良く全身状態
は感染力がある
がよいこと
下記の疾患は、登園について医師に相談をして下さい。また、治癒届出書は必要はありません。
病名
伝染性膿痂疹
(とびひ)
伝染性軟属腫
(水いぼ)
症状
あせも・虫刺されなどの掻きこわした所にブドウ球菌が感染する皮膚疾患。
かゆみのある水疱ができる。水疱は破れやすく、中の液が飛び散ると
そこにまた新しく水疱ができる。
1~5㎜大の半球状で、つるっとしたいぼのように見える。つぶすと白い
粥状のものが出てくる。手や足、皮膚の薄いところに出やすい。
潜伏期
2~10日
2~7週間
伝染力のある期間
効果的治療後開始後
24時間まで
不明
登園停止期間の目安
主治医に相談する
※部位・範囲によっては、家庭
療養していただく事があります
主治医に相談する
上記以外の疾患については、おたずねください。
※ 意見書 … 医師に直接記入してもらい、許可を得て提出する用紙
登園届 … 医師に登園許可の確認後、保護者の方が記入して提出する用紙