ふるさと奥尻通信第91号 特集-檜山の地酒 日本酒編-(PDF

学芸活動だより 第91号
ふるさと奥尻通信
平成27年9月30日
奥尻町教育委員会発行
事務局:01397-2-3890
海洋研修センターと稲穂ふれあい研修センターにて無料配布しています。 奥尻町役場ホームページからもダウンロードできます。
巻頭言
かつて、大手の甘い酒がもてはやされた時代、「地酒」は”地方の田舎くさい酒”というレッテルを
貼られていた。地酒ブームが起きてすでに30年、もはや百花繚乱の活況をみせている。
特集
檜山の地酒-日本酒編-
奥尻町が所属する北海道檜山(ひやま)管内には7つの町があ
り、その中の4町で日本酒造りが行われています。今回は奥尻
の酒のライバルとも言うべき銘柄をご紹介します。味わいのコメ
ントは、今年のなべつる祭りに参加された、一般社団法人友醸
広報・2015Miss SAKE北海道の藤村知世さんにお願いしました。
・特別純米「奥尻」
平成26年度より奥尻島米岡地区で酒造好適米(酒米)「吟風」
を1ヘクタール作付けし、島の最高峰神威山の天然水で仕込み
ました。26酒造年度は、4000リットル醸造して出荷。島内では4
月下旬に大試飲会、5月初旬に店頭販売、6月1日より道南地方
を中心に全道販売されました。初年度の売れ行きは好調で7月
下旬には島内でも品薄となり、お盆の帰省時期を待たずして完
売となりました。醸造は栗山町の小林酒造が行い、ラベルは一
般公募されて、旭川市の書道団体理事の田中敏子さんの書が
選ばれました。
「奥尻」初出荷 島内では5月初旬から店頭へ
今金町 純米吟醸「今金」
奥尻町 特別純米「奥尻」
せたな町 純米「吟子物語」
コメント「みずみずしいグリーンの「奥尻」の二文字は、島
で見た美しい海の色を思い出させてくれます。香りはほん
のり華やか。一口含むと、お米と麹の甘みがスッと入って
くるのですが、味わおうとするとさっと消えていき、わず
かに塩味を感じます…。島に吹く風のようで、その味わい
を確かめたくなって、ついついお酒が進んでしまう…そん
な日本酒です」酒米「吟風」、精米歩合60%、アルコール度
15%、日本酒度+4、酸度1.6、協会9号酵母使用。
・純米吟醸「今金」
平成12年に酒米の試作を行い、初年度から不作になるなどの
苦労を重ねて、同17年に誕生した地酒。同21年からは酒米を
「彗星」に統一し、後志利別川の伏流水で仕込んでいます。製造
は倶知安町の二世古酒造で行ったこだわりの一品です。
コメント「力強く筆字で書かれた「今金」のラベルからは、
一見想像できないほどとてもフルーティな香り。味わいが
しっかりしていながらも、口当たりは軽く、後味もすっき
りしているので、女性にもとても飲みやすいタイプの日本
酒です。今金産の酒米「彗星」と水を使用しているので、
大地の力強さを感じます。味の濃いお料理やきのこや根菜
を使った料理と合わせてもおいしいです」
・純米「吟子物語」
明治30年に瀬棚で開業した、荻野吟子にちなんだ酒。医療分
野でも男尊女卑が目立った時代、荻野は女医第一号としてその
道を開いた苦学の人です。有機栽培の「吟風」を低温でじっくりと
醸した、辛口の純米酒。加水しない原酒や冬期限定の非加熱処
理の生酒もあり、日本酒本来の風味が楽しめます。
一般社団法人友醸広報 2015Miss SAKE北海道の藤村知世さん
なべつる祭りでも大好評! 鎌田親ビンと藤村さん
銘柄
奥尻
今金
万太郎
今金彗星
よしこ
吟子物語
北の白虎
江差?
☆檜山の地酒一覧☆
区分
酒米 酒造会社
特別純米 吟風
純米吟醸 彗星
特別本醸造 彗星
特別本醸造 彗星
特別純米 きらら397
純米
吟風
純米吟醸 ふっくりんこ
純米吟醸 吟風
小林酒造
二世古酒造
二世古酒造
二世古酒造
酔仙酒造
高橋酒造店
田中酒造
六花酒造
☆地元の米を使用した近郊の地酒☆
函館奉行 純米吟醸 吟風
小西酒造
陣屋桜
特別純米 彗星
小林酒造
今宵八雲 純米吟醸 ほしのゆめ 斎弥酒造
奥尻写真語 第9回 大亀捕獲で酒盛り 学芸員の本棚 9冊目
学芸員オス
スメの一冊を
ご紹介しま
す。本は海洋
研修センター
図書室で借り
られます。
さっぽろ狸小路グラフティー
和田由美
昭和37年5月8日撮影。新盛丸と共進丸が春のホッケ巻網漁で島の西海
岸美の歌沖を航行中、亀を捕獲して祝いの酒盛りをしています。春はホッ
ケ漁の季節、昔は二艘の船でホッケの群れを囲い込んでから、タモです
くって捕っていたので乗り子もたくさんいました。左から新谷清三、井田栄
三郎、井田栄三、国友利夫、山下伝三、坂尻昭一、佐藤和美、佐藤和義さ
んです。酒瓶が3本見え、左端が「香蘭」、山下さんの左手と右端が「北の
誉」です。香蘭は室蘭の老舗でしたが、この年に小樽の北の誉と合併し、
北の誉香蘭(株)になりました。当時島で流通していた地酒なのでしょう。
月刊 奧尻のつり 9月号
秋には島内の港にアジやサバ、イワシ、サヨリなどの群
れが回遊してくるのが毎年の恒例となっています。それら
の群れが来ないと、ただクサフグとたわむれてお終いです
ので、日によって釣果に差が出ています。群れが入り始め
た頃が釣りやすく、話を聞きつけて釣り人が多く入り、騒ぎ
になってくる頃には全盛期を過ぎています。おっとり刀で出
かける頃にはもう下火に。これは、釣られて群れが小さくな
るのと、魚がまき餌に慣れて食いが悪くなることもその原
因だろうと言われています。アジは丸ごとフライにすると美
味しいのですが、大きいと骨が残って食べにくく、小さいと
さばくのに手間がかかることになりますので、ちょうど良い
大きさの時に釣り上げるのがコツです。若干のズレはあり
ますが9月中がオススメです。
釣石尋常小学校高等科二年生 文集「島の子」第八号より
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の歴史ガイドブック。明治・大正・昭
和・平成と時代は変わったが、時に札
幌近郊の少年少女たちの憧れの街
でもあり、オジサン、オバサンたちの
憩いの場でもあった。ネオン街ススキ
ノとは一味違うサッポロの街並みをご
覧下さい。
収
穫
今月の奥尻のお宝
観光記念のタバコのラベル 昭和61年