現地通貨建てエマージング債券市場 フラッシュレポート

情報提供用資料
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基準日:2015年11月末
新生インベストメント・マネジメント株式会社
現地通貨建てエマージング債券市場
フラッシュレポート
11月のポイント
 11月の現地通貨建てエマージング債券市場は米ドルベースで、前月末比-2.05%(債券部分 +0.13%、通貨部
分-2.18%)でした。
 2日に財新/マークイットが発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.3と、依然として好不
況の分かれ目である50を下回ったものの、2015年6月以来の水準となったほか、輸出受注の持ち直しにより製造
業界の低迷が底打ちしたとの期待感が高まったことを受け、現地通貨建てエマージング債券市場は緩やかに上昇
しました。しかし、6日に発表された10月の米雇用統計の結果が市場予想以上に力強く、米国の年内利上げ観測
の高まりを受けて同市場は下落へと転じました。その後、20日の欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の追加緩和を示
唆する発言などを受けて、同市場は一時的に上昇しましたが、24日にトルコ軍がロシア軍機を撃墜したことや、28
日にロシアがトルコに経済制裁を発令したことなど、地政学リスクが高まり、同市場は再び下落しました。12月に関
しては、3日の欧州中央銀行(ECB)理事会、4日の石油輸出国機構(OPEC)総会、4日発表の11月の米雇用統計、
15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)などの経済指標/イベントが注目されるでしょう。
主要国の月間騰落率(現地通貨建てエマージング債券国別指数)
6日に発表された10月の拡大消費者
物価指数(IPCA)は前年同月比+9.93%
と、依然としてインフレ目標上限(6.5%)
を上回っている状態ですが、25日に開
催された金融政策委員会で、ブラジル
中央銀行は政策金利を14.25%で据え
置くことを決定しました。同中銀は利上
げによる景気の更なる冷え込みを避け
た模様です。
現地通貨建て
エマージング債券指数
ブラジル
中
南
米
メキシコ
コロンビア
8日開票のビハール州議会選挙で与
党インド人民党(BJP)が敗退したことに
より、モディ政権の経済改革のスピード
が後退する懸念が浮上し、通貨ルピー
は対米ドルで軟調な推移となりました。
中国
ア
ジ
ア
インド
同国は原油の純輸出国であるため、通
貨リンギは原油価格の値動きに大きく左
右されます。18日から25日まで、原油相
場が反発し、同期間通貨リンギは対米ド
ルで約4%上昇しました。また、23日に
汚職疑惑のある政府系投資会社ワン・マ
レーシア・デベロップメント(1MDB)が、
債務圧縮と投資家信認回復に向け約23
億米ドルの資産売却に合意したことも、
通貨リンギの追い風となりました。
マレーシア
ポーランド
東
欧
トルコ
ロシア
ア
フ
リ
カ
南アフリカ
(ご参考)
円(対米ドル)*
円安・米ドル高
*三菱東京UFJ銀行が公表する対顧客直物電信売買相場の仲値
※次ページの「ご留意いただきたい事項」および「本資料中で使用している指数について」
を必ずご覧ください。
出所:ブルームバーグのデータをもとに新生インベストメント・マネジメントにて作成
18日に発表された10月の消費者物価
指数(CPI)は前年同月比+4.70%となり、
9月の同+4.60%から上昇しております。
通貨ランド安による更なるインフレ率の
上昇懸念があることを受けて、19日に開
催された金融政策決定会合で、南アフリ
カ準備銀行(SARB)は政策金利を
0.25%引き上げ、6.25%にすることを発
表しました。引き続き、インフレ率の動向
を注視していく必要があります。
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新生インベストメント・マネジメント株式会社
【投資信託に関わるリスクについて】
投資信託は一般的に、国内外の株式や公社債など値動きのある有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、
有価証券の発行会社の業績、金利の変動等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被
ることがあります。また、外貨建ての資産に投資する場合には、為替の変動により損失を被ることがあります。その
ため、投資信託は元本が保証されているものではありません。したがいまして、投資元本が保証されているもので
はなく、これらの運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資
対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国が異なることから、リスクの内容が異なりますので、ご投資に
当たっては各投資信託の投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
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上記に記載していますリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しています。費用の料率につきまし
ては、新生インベストメント・マネジメントが運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最
高の料率を記載しています。
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・当資料は、新生インベストメント・マネジメントが情報提供を目的として作成したものであり、投資勧誘を目的とし
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