アフリカの地でも命の灯をともす 透析センターは今年8

い の ち
のが大切という意味です。
受け入れ積極化
連携強化が結実
均入院患者数が255・3人と満床状態になるなど、
名 瀬 徳 洲 会 病 院( 鹿 児 島 県 ) は 直 近 3 カ 月 の 月 間 平
名 瀬
徳洲会病院
積極的に患者さんを受け入れている。要因のひとつ
ツチ族に対し、旧宗主国のベ
かのために生きてこそ人生に
ると確 信 し て い ま し た 。
は価値がある」
。企業も同じ
物理学者のアインシュタイ
約100日間で人口730万
は地域の医療・介護施設との連携強化。紹介や救急
ルギーはフツ族を支援。民族
人のうち117万4000人
患者さんの受け入れを重視し、地域医療連携室の設
彼はエ ボ ラ 対 策 の 陣 頭
治療に あ た り 感 染 。 感
です。私たちは国境を越えた
置、介護センターの開設など院内の体制を整備した。
ン も こ う 言 っ て い ま す。
「誰
染した 米 国 人 医 師 2 人
が虐殺されました。日本の都
アジア、アフリカに医療の灯
対立により 年4月6日から
ととも に 、 未 承 認 の ワ
市でいえば、広島市の人口が
をともしたいのです。
指揮を 取 り 、 最 前 線 で
クチンを人類 で 初 め て 実 験 台
100日間で消滅した計算で
2013年 月に西アフリ
として接種、 米 国 人 医 師 た ち
に、今年4月には「介護
カのギニアで発生したエボラ
名瀬病院が連携体制の
センター」を開設。それ
「生命だけは平等だ」の社会
まで院外に点在していた
の実現という見果てぬ夢に徳
強化に着手したのは20
同院の介護事業を院内に
す。しかし、当時、国連も欧
10年。当時、入院患者
集約した。これらの取り
米諸国も無関心を装ったまま
数が200人を下回るな
は助かりまし た が 、 彼 は 一 時
ど病院運営が低迷してい
組みによってベッドコン
の回復も空し く 年 8 月 に
たため、脱却を図り職員
トロールや院内外の医
出血熱は、またたく間に隣国
洲会は挑戦し、 年にチュニ
の意識改革と院内の体制
〜6日間で死に至るきわめて
エボラ出血熱は発症から2
5人が死亡(死亡率 %)す
2万7550人中1万123
副理事長とと も に 面 談 、 新 し
大 統 領 来 日 の 際、 福 島 安 義・
たが、今年8 月 末 、 リ ベ リ ア
ロジェクトは 中 断 し て い ま し
彼の死後、 徳 洲 会 の 支 援 プ
されており、事件はつい最近
イラ化した遺体が数多く展示
れた白骨体や手足を切られミ
殺記念館には、頭蓋骨が割ら
私が訪れ献花したキガリ虐
は、ルワンダで カ国目です。
の透析センタープロジェクト
ジアから始まったアフリカで
でした。
徳洲会で研修を受けた外国人
療・介護の連携が円滑化
起こったことを物語っていま
歳の生涯を閉 じ ま し た 。
の医師は 人、看護師 人、
整備を断行した。意識改
い医療チーム の 研 修 受 け 入 れ
る大流行となりました。
終息させてきました。今回の
流行は飛行機によって運ばれ
二次感染を起こし、パンデミ
しんかん
ック(世界的流行)の前兆と
虐殺されたルワンダの悲劇
リベリア大 統 領 と の 面 談 に
的に行いました。
力と大規模な資金援助を積極
対して、先進国は6万人の兵
ニア・ヘルツェゴビナ紛争に
した。同時期に起こったボス
治療の術のない急性腎不全は、
析 を 行 い ま し た。
「これまで
命を助け、554人の維持透
人の急性腎不全の患者さんの
機器で、これまでに1143
た医師たちと150台の透析
臨床工学技士 人。訓練され
と再確認した。
どを、
とにかく断らない」 かわらず入院患者さんが
施設での対応困難事例な
急や紹介の患者さん、他
れを徹底。職員間で「救
月 日には連休中にもか
ようになったという。「9
ピーディーに対応できる
。多様なニーズにス
革では患者さんの受け入 (図)
争に援助したのは「自国も被
死刑宣告そのもの。透析セン
は、 地 域 の 医 療・ 介 護・
院内の体制の見直しで
態になりました。現場で
の病棟で一時的に満床状
い。松浦甲彰院長は「当
もつ地道な努力も怠らな
など、他施設への関心を
期後の患者さんや自宅・
療報酬改定で新設。急性
能として、昨年4月の診
276人を数え、すべて
部のルワンダ 共 和 国 の 透 析 セ
奮闘しているスタッフの
エボラ出血熱やボスニア紛
医療設備はもちろん、手袋
福祉を効率的、効果的、
介護施設などで暮らす患
ターで私は助けられました」
。
院は離島には見合わない
者さんを緊急時に受け入
ルワンダの開所式で挨拶した
ほど立派な建物、医療機
害を受けるかもしれない」と
姿に頭が下がります」と
器を備えています。フル
いう利己主義からでした。
地域医療連携室の峰元達
ンター開所式 に 参 列 。 初 め て
円滑に行うために院内外
也・課長補佐。
訪 れ た ル ワ ン ダ は、「 千 の 丘
の事業所やスタッフを横
やマスクさえ十分に行き届か
断的に調整、支援する部
れるのが狙いだ。
ない現地で、治療にあたった
歳の青年のこの言葉に、私
署を組織図上で明確化。
の国」と呼ば れ る と お り 、 丘
求められてきたことを背伸
同年、管理者会議を通じ
多くの医療者が犠牲になりま
びをしながら何とか実行した
とくに島内
年末にはコンゴとリベリアに
ことが、透析ネットワークに
月開催し、施設間で連携
となり地域医療連携室を 「 施 設 間 連 絡 会 議 」 は 毎
て満元洋二郎総長が担当
を図る必要性を再認識し
床を転換。
同院は3月に許可病床
床のうち
者さんが利用するなど順
調だ。
絡会議は1999年から
り し て い る。
「施設間連
在院日数の短縮が狙い。
んの在宅復帰支援や平均
病床を開設した。患者さ
児島県)は地域包括ケア
瀬戸内徳洲会病院(鹿
っていきたいと思います」
院との連携を積極的に図
な機能もあるので、他病
棟の患者さんの受け皿的
支援はもちろん、一般病
施設との
瀬戸内徳洲会病院が開設
医師事
行っています。問題提起
「患者さんの在宅復帰の
務、ケ
も行うなど貴重な機会に
徳洲会グループの病院
アマネ
では現在、4施設が地域
ジャー
包括ケア病床を開設して
地域包括ケア病床(棟) (南四郎事務長)
予防、生活支援を一体的
いる。
なっています」
(大久保
に提供する「地域包括ケ
など多
毎朝行う8時会では各
アシステム」を支える機
は住まい、医療、介護、
部署長が日誌を通じて関
吉章事務長)
。
配置し
連施設の状況を把握する
さら
た。
職種を
地域包括ケア病床
10
もまた救われました。
仏教には「一隅を照らす」
つながり、年末にコンゴ、そ
設置、満元総長を室長に
60
要請を受け透析センター開設
という言葉があります。すな
してリベリアにも広がります。
副看護部長、ケースワー
たり、情報共有を図った
が連なる高原 が あ り 気 候 も 温
しく経済が発 展 し て い る 印 象
わち家庭や職場など今あなた
徳洲会の「生命だけは平等
カー、
に活用して地域に貢献す
を受けました 。 同 国 に は 政 治
がいるその場所で精いっぱい
だ」の哲学が、アフリカの地
島内の医療・介護施設
的・経済的に 優 位 に 立 つ 牧 畜
努力し輝く人こそ、何ものに
でも命の灯をともしたのです。
数
合病院での透析医療の研修の
民族のツチ族 と 、 人 口 の 大 多
も代えがたい貴い国の宝で、
皆で頑張りましょう。
るためにも連携は不可欠
ために来日。同国最大のJF
数を占める農 耕 民 族 の フ ツ 族
自分のためばかりではなく人
との関係強化にも注力。
K病院院長で、日本での研修
がおり、言語 も 同 じ で 民 族 間
の幸せ、人類の幸せを求める
アフリカの地でも命の灯をともす
透析センターは今年8月で カ国
13
35
誰かのために生きてこそ人生に価値
14
彼は 年5月に湘南鎌倉総
や徳洲会の医療に深い理解を
での婚姻も多 か っ た の で す が 、
お
た か
き
す ず
8月までに127人の患
もち、徳洲会が支援するリベ
独立後、自治 の 維 持 を 掲 げ た
鈴木隆夫
です」。
リア初の透析センター開設時
した。そのひとりがアブラハ
日、アフリカ中
37
14
18
暖、首都キガ リ の 街 並 み は 美
先立つ8月
22
ム・ボボル医師でした。
14
41
して世界中を震撼させました。
100日間で117万人が
死亡率の高い風土病として、
06
を要請されま し た 。
53
発生した村を封鎖することで
拡大、 年6月までに感染者
14
94
患 者さん
のリベリア、シエラレオネに
12
には、大きな力になってくれ
一般社団法人徳洲会理事長
21
15
13
平成 27 年 9 月 28 日 月曜日│No.999 ❷
聞
新
洲
徳
生 命だけは平等だ