地域社会との密接な関係を築こう 「学区とPTAの団結力を図ろう」 -学区文化祭PTAバザーを通して- 岡崎市立矢作南小学校PTA 1 学区及び学校の概要 矢作南小学校区は、矢作川の西側に位置し、JR西岡崎駅が開設されてから人口の急 激な増加に伴い、人口14,787名、5,787世帯を抱える地区となった。本校は、 児童数844名、27学級の大規模校であり、市内でも第3番目に大きい学校である。 住宅地と田んぼを有する田園風景が見られる学区でもあり、三世代が同居する家庭が多 くあることがこの学区の特徴ともいえる。開校106年目を迎える歴史と伝統のある学 校として、運動場にある一本松がこの学校の歴史の象徴として今も受け継がれている。 校訓「つとめてやむな」は、本多光太郎博士の出身校として先生の意志を受け継いで、 全校児童が毎日の学校生活を有意義に過ごしている。 2 研究のねらい 本校は、学区の総代会や社教委員会との連携を密にして、児童と保護者を中心とした 行事が多く行っている。PTA資源回収や学区夏祭り(8月)などの行事は、学校だけ でなく学区の各種団体と連携した活動として長年取り組んでおり、成果を上げている。 その中でも、11月に行われる学区文化祭においては、社教委員会主催で農産物品評会、 作品展示会、子ども会のレク、ボランティア活動の蒸気機関車体験そしてPTAバザー が行われる。PTAバザーについては、地区委員、学級委員で組織した4委員会が、そ れぞれのバザーを企画して活動をしている。 3 研究の仮設 学区文化祭におけるPTAバザーを役員を中心に、企画運営を行う事で、学区の住民 は基より、児童と家庭の学校への関心が深まるだろう。この活動を通して、PTAの委 員を務める保護者の方々の親睦と協力が深まるものと考えた。 4 研究の実践 PTAバザーの実施。 9月に第2回の委員総会を実施して、バザー品目の決定と各委員会の協力を要請。バ ザー券の販売については、18町ある地区委員の代表が中心となって、各町の回覧板を 基に各町の住民に宣伝をして協力を仰ぐ。事前にバザーチケットの販売をして、文化祭 当日には、チケットと商品の交換という形式で行う。 生活安全委員会 バザー品目 寿司、大学いも、ワッフル、ジャンボフランク、ぶどうジュース、お茶 委員長、副委員長を中心に生活安全委員27名を時間で当番制にして、活動を行う。 当日は、雨天での販売となったが、この委員会は、販売品目が多くあるブースとなった。 文化委員会 バザー品目 コーヒー この委員会は、単品の販売となっているが、このほかに作 品つくりを行い、作品展示会場において文化部のブースがあり、 文化祭に花を添えている。(ブリザブドフラワー・バスボム) 厚生委員会 バザー品目 うどん PTAバザーの例年の人気ブースである。学区のお年寄りから児童まで10時の開店 から2時の閉店時間まで、家庭科室に人が絶えることなく訪れる。この委員会の委員さ んはたいへん忙しい中楽しそうな雰囲気の中仕事を行っている。 広報委員会 バザー品目 みたらしだんご うどんのブースに並ぶ人気商品である。長年続けて行ってきているが、委員さんは代 わっても、委員さんの協力体制もしっかりしており、本年度は、消費税の関係もあって 例年より少し値段を上げての販売となったが、例年通りの販売実績を上げる事が出来た。 役員ブース(寄贈品バザー) バザー品目 体操服、学用品等の寄贈品 副会長と母親代表が中心となって、4委員会と並行してブースを開設している。保護 者に呼びかけ、寄贈していただけた体操服、学用品を値打ちな価格で販売する。この2 年他の委員会の売り上げ程ではないが、少しでも収益に貢献している。 5 成果と今後の課題 (1)成果 今年度も学区の文化祭に合わせてPTAバザーを開催した。学校の教育活動応援のた めの収益は、例年と同じくらいあげる事が出来た。方法等については、例年とほぼ変わ らなく行ったが、バザー品目を一部変更したり、注文できなかった保護者のために追加 注文を行ったりで工夫をしている。本年度は、文化祭当日雨が降り、雨天時案でどこま でできるか心配したが、参加児童数や地域の方々がどれだけ学校へ足を運んでくれたか 実際の人数はカウントしていないが、雨の中予想以上の人出があったと感じる事ができ た。 (2)今後の課題 学区文化祭に合わせてPTAバザーを企画していくわけであるが、今年の運営方法等 の反省事項の申し送りを必ず行う事。改善点を運営委員会の役員が把握し次年度の企画 に反映できるようにすること等が挙げられる。また、マンモス校であるが、地区によっ ては、児童数が減少している町内もあるので、減少している町内の保護者の役員の確保 や大規模になった町内の連絡方法の徹底等が今後の課題として残った。
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