稲作情報 NO.8/平成27年7月1日 発行

(3)1回目穂肥施用時の生育量の目安
NO.8
項 目
越後さんとう農業協同組合
電話番号(0258)41-2887
平成27年 7月 1日
ゆきん子舞
こしいぶき
ゆきの精
コシヒカリ
わたぼうし
ゆきみのり
こがねもち
五百万石
草 丈 (㎝)
65
60
65
70~75
60
63
65
60
茎 数 (本/株)
30
28
25
22
24
29
25
22
11.0
11.0
11.0
11.5
11.0
11.0
11.5
11.0
38
35~37
31
31~33
38
42
31~33
38
葉 数 (葉)
葉 色 (SPAD)
葉いもち・紋枯病等なし
病害虫
(6 月 30 日調査:調査地点平均値)
草丈
(㎝)
項 目
茎数
)
(
葉数
(葉)
(
葉色
)
寺 泊
5/6
59
469
10.7
37.9
和 島
5/7
57
468
10.9
37.7
出雲崎
5/4
61
468
10.8
34.6
与 板
5/9
55
572
10.0
36.5
三 島
5/9
54
474
9.9
35.5
越 路
5/11
54
510
10.3
38.9
6 月 30 日現在の生育から、本年の幼穂形成期
及び出穂期は、
と
予想されます。
(4)コシヒカリの葉色管理のポイント
45.0
【管内平均と指標値比較】
生育指標値
本年値(2015)
40.0
出穂期まで
生育のほ場格差が大きくなっています。また、
6月下旬以降、葉色の急激な褪色が見られます
ので今後の葉色低下に注意が必要です。
必ずほ場ごとの生育診断を行い適切に穂肥を
施用しましょう。
35.0
を維持する!
10a窒素成分
品種名
幼穂形成期
出穂期
ゆきん子舞
6 月 28 日
7 月 22 日
4㎏
こしいぶき
6 月 30 日
7 月 24 日
2(低地力 3)㎏
ゆきの精
7 月 2 日
7 月 26 日
2~3 ㎏
コシヒカリ
7 月 9 日
8 月 2 日
1~2.5 ㎏
わたぼうし
6 月 28 日
7 月 22 日
2~3 ㎏
ゆきみのり
6 月 28 日
7 月 22 日
4㎏
こがねもち
7 月 5 日
7 月 29 日
五百万石
6 月 27 日
たかね錦
越
①
施用時期の目安( )は出穂前日数
(2 回の合計)
1 回目
2 回目
6/27~6/29(25~23) 7/8
(14)
7/ 1
(14)
(23)
5/31
7/10
2~3 ㎏
7/11~14 (18~15) 7/19
(10)
7 月 21 日
1~2 ㎏
7/ 1
(12)
6 月 28 日
7 月 22 日
1~2 ㎏
7/ 2~ 4 (20~18) 7/ 8~12(14~10)
7 月 14 日
8 月 7 日
2㎏
7/20
必ず幼穂確認を行い、ほ場ごとに穂肥時期を判断して下さい。
20
0.2
18
0.5~1.0
12
4.0~6.0
7/20
7/30
「適」を下回らないように!!
また、高温時には高
温障害を軽減するため、こまめにかん水を行う。
(入水・落水を繰り返し行う)
③ 地耐力が確保できる限り、なるべく登熟後期まで飽水管理を継続することにより、土壌水
分と後期栄養を維持するとともに、フェーン現象等による土壌乾燥を防止する。
(20)
(18)
7/9
7/28
(10)
3. 斑点米カメムシ対策
※ 適用移植期は、稚苗で 5 月 5 日~10 日です。ほ場条件や今後の天候等により前後しますので、
幼穂長
(㎝)
0.1
7/10
6/30~7/2(22~20) 7/10~12(12~10)
(14)
出穂前日数
(日)
24
6/30
(10)
6/29~7/1(23~21) 7/8
(2)幼穂長と出穂前日数の目安
6/20
②
7/ 1~ 6 (25~20) 7/12~16(14~10)
7/15~18 (18~15) 7/23
6/10
2. 後期水管理
(1)幼穂形成期及び出穂期予想と穂肥時期・施肥量の目安 (平成 27 年 7 月 1 日現在)
麗
穂肥のタイミングが遅い!施肥量が少ない!
25.0
1. 穂肥施用
淡
30.0
30.0
アカスジカスミカメを中心に発生密度が高まっています。
・ ・ ・ ・ ・
地域全体で“カメムシ対策(雑草管理)”を徹底しよう!
品種・ほ場ごと
に出穂前日数
を確認しよう!
※
~~営農情報のお問い合わせは、お気軽に最寄りの営農センターへ~~
※ ほ場内の平均的な生育の稲数本から総合的に判断して下さい。
次回稲作情報:7月中旬「生育状況、穂肥対応、病害虫対策」
(予定)
☆☆☆
穂肥施用のポイント
1回目:穂肥施用時期は、必ず幼穂形成期(幼穂長0.1cmの時期)を確認して決定
する。早生の場合は、適期を逃さず施用する。コシヒカリの場合は、幼穂形
成期に生育診断し、時期と量を判断する。【手順1~4】(草丈が長い、葉色
が濃い、茎数が多い場合は施用を控える、または遅くする。)
2回目:後期栄養維持のため、確実に施用する。
※ 出穂前10日以降の穂肥は、食味を低下させるので原則施用しない。
ただし、葉色が極端に低下する場合は、出穂前までに生育にあわせて追加穂肥を施用する。
※ 穂肥は必ず湛水して施用する。
草丈と葉色から、下記グラフのエリア(A,B,C)を確認する。
42
40
葉色(SPAD)
☆☆☆
38
36
B
34
32
A
30
① 平均的な生育の稲を 3 株
28
を選ぶ。
65
② 株の中で長い茎を 2~3 本
選び、株元から茎を引き
例)草丈 75 ㎝×
葉色(SPAD)32
の場合は
積値が 2400 となり、
エ リ ア 「A 」に 該当 し ま すの
で、エリア「A」の目安を参考
に穂肥施用します。
抜き、幼穂を確認する。
③ 調査株の 8 割が幼穂長 0.1
㎝以上になった日を幼穂形成期とする。
70
図3
葉
5.6 色
積値2500
積値2800 5.2 (
カ
4.9 ラ
ー
C
4.6
ス
4.2 ケ
ー
3.9
ル
3.6 、
単
3.2
葉
75
80
草丈(cm)
85
90
)
幼穂形成期の生育量(草丈と葉色の積値)早見グラフ
積値:草丈(cm)×葉色(SPAD)
幼穂形成期(幼穂長 0.1cm、出穂前 24 日のころ)に草丈と葉色を測定する。
① 草
丈
ほ場内の平均的な生育箇所で、
連続して 10 株程度ものさしで測る。
② 葉
グラフエリア(A,B,C)と幼穂伸長期の1か月予報をふまえて判断する。
色
平均的な生育の稲で最も長い茎を選び、現在伸び
ている葉の 2 枚下の葉を計測する。(10 株程度)
※ 葉色板から1cm 程度離して色を比較する。
幼穂形成期の生育量
(草丈cm×SPAD値)
2500未満
生育量
幼穂伸長期間の気象予報別の穂肥対応
早見グラフ
のエリア
A
低温・少照・多雨
平年並
○△時期遅め、
◎出穂18日前に
量を控えめ
2500以上2800未満
B
×施用しない
基準量
×施用しない
高温・多照・少雨
◎出穂18日前に基準量
○出穂15日前に基準量
×△施用しない
2800以上
C
×施用しない
×施用しない
ただし、異常高温の場合
は、15日前に基準量
図1
草丈の測り方
図2
葉色の測り方
表1
コシヒカリ1回目穂肥施用の目安