「リケジョ」に「けんせつ小町」。 活躍する女性の力(女子力)が これからの

「リケジョ」に「けんせつ小町」。
活躍する女性の力(女子力)が
これからの日本と北陸を元気にする。
特集
理系社会と女性
視 座
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ノーベル賞を受賞した女性は
114 年間にわずか 46 人
平成26(2014)年には青色発光ダイオード(青色LED)の開発によって、
赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏がノーベル物理学賞を受賞した。
青色LEDの開発は、日本発の非常に画期的なイノベーションと言える。赤
と緑のLEDは実現していたが、光の波長の特性などの理由で、青色LEDはか
なり難しいとされてきた。その壁を破ったのが赤崎氏と天野氏。師弟関係にあっ
も と む ら
ゆ
き
こ
元村有希子
(
毎日新聞社デジタル報道センター
編集委員
)
北九州市生まれ。1989年、九州大学教育学
部卒業、毎日新聞社入社。九州・山口での勤
務を経て2001年、東京本社科学環境部。日
本の科学技術と社会との関係をつづった長期
連載『理系白書』により、2006年の第1回
科学ジャーナリスト大賞を受賞。2014年4
月から現職となる。
著書に『気になる科学』
、
『理系思考』
、
『宇宙
へ「出張」してきます』
(毎日新聞社)
、
『理
系白書』(講談社)などがある。科学技術を
分かりやすく等身大に伝える「科学コミュニ
ケーション」に力を入れ、大学での授業や講
演も多数。TBS「Nスタ」コメンテーター、
BS11「ウィークリーニュースONZE」キャ
スターとしても活躍している。
た2人は窒化ガリウムという材料にこだわり、失敗を繰り返しながら暗く光ら
せることに成功した。
それに刺激を受けたのが徳島県の日亜化学工業のエンジニアだった中村氏
で、2人の成果を参考にしながら独自のアイデアで技術革新を成し遂げ、実用
可能な高輝度青色LEDの量産に成功したというのが3人のストーリーだ。
青色LEDの開発によって光の三原色(赤、緑、青)がそろい、あらゆる色
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が出せるようになった。これは電球を発明したエジソン以来のイノベーション
とも言われている。エジソンはフィラメントを熱して明るくするという方式で
電球を開発したが、LEDは電気を直接光に変えることで熱を出さずにあらゆ
る色を出すことができる。熱を出さないので省エネになるだけでなく、携帯電
話のバックライトなどさまざまな電子デバイスを作ることもできるようになっ
た。
◆日本のノーベル賞受賞一覧
※1 エジソン トーマス・アルバ・エジソン(1847年~
1931年)
。アメリカオハイオ州生まれの発明
家。蓄音機や白熱電球など、その後の社会や
生活に大きな影響を与えた発明をしたことで
知られる。生涯の発明は1,300を超えるとさ
れ、
「発明王」と呼ばれた。
年
氏 名
分 野
年
1949
湯川 秀樹
物理学賞
2002
田中 耕一
1965
朝永振一郎
物理学賞
2008
南部陽一郎※
物理学賞
1968
川端 康成
文学賞
小林 誠
物理学賞
1973
江崎玲於奈
物理学賞
益川 敏英
物理学賞
1974
佐藤 栄作
平和賞
下村 脩
化学賞
1981
福井 謙一
化学賞
鈴木 章
化学賞
1987
利根川 進
医学生理学賞
根岸 英一
化学賞
1994
大江健三郎
文学賞
2012
山中 伸弥
医学生理学賞
2000
白川 英樹
化学賞
2014
赤崎 勇
物理学賞
2001
野依 良治
化学賞
天野 浩
物理学賞
2002
小柴 昌俊
物理学賞
中村 修二※
物理学賞
2010
氏 名
分 野
化学賞
※南部陽一郎氏と中村修二氏は、受賞時には米国籍。
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