2015年(平成27年)10月 9日 接点不良や光学レンズの曇りの原因となるシロキサンガスが発生しない アクリル系放熱シート、高耐熱製品を強化 耐熱温度 130℃を実現した新製品 2 アイテムの受注を開始 スリーエム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:三村 浩一)は 10 月 9 日、 「3M™ ハイパーソフト放熱シート 」の新製品 2 アイテムについて受注を開始し、130℃という高い 耐熱性を備えたアクリル系放熱シートのラインアップを増強します。 CPU 等で発生した熱をヒートシンクや金属カバー等の放熱部品へ効率的に伝達する放熱シートは多 くの電子デバイスで利用され、最近では FA 機器をはじめとした産業機械分野での利用が増えていま す。また、自動車の電装分野では LED ヘッドランプ、ECU(車載制御コンピューター)周りに加え、 採用が増加している HUD(ヘッドアップディスプレイ)や車載カメラでも欠かすことができず、これ らの用途では高い耐熱性に加え光学的にも悪影響を及ぼさない特性が求められています。 高温環境下での放熱対策にはシリコーン系の放熱シートが採用される傾向がありますが、高い熱負 荷によるシロキサンガス発生にともなう接点不良や光学レンズの曇りが懸念されます。一方、アクリ ル系放熱シートではシロキサンガスは発生しないものの耐熱性に課題がありました。 「3M™ ハイパーソフト放熱シート 」の新製品 2 アイテムは、いずれも 130℃という高い耐熱性を 実現したアクリル系放熱シートです。アクリル系 なので、接点不良や光学レンズの曇りを引き起こ しうるシロキサンガスは発生しません。また、放 熱シート周辺の部材への悪影響が懸念されるオイ ルブリードアウトが少ないという特性も備えてい ます。 「6500H」は熱伝導特性と柔軟性を高いレベ ルでバランスを取った次世代スタンダード品で す。また「6510H」は特に柔軟性を重視しており密 着性に優れています。一方、熱伝導特性を重視す る場合には、すでに多くの販売実績がある 「5578H」にて対応します。これらの製品は電材商 社を通じて販売します。 「3M™ ハイパーソフト放熱シート」高耐熱製品 CPU とヒートシンクの間に利用されている © 3M 2015. All Rights Reserved 「3M™ ハイパーソフト放熱シート 」は今まで、LCD(液晶ディスプレイ)や HDD(ハードディス クドライブ) 、カーナビゲーションシステムなど主要な電子デバイスで採用されてきました。このたび の高耐熱製品の拡充により、自動車電装分野をはじめとした多彩な用途への対応をさらに進めます。 ■「3M™ ハイパーソフト放熱シート」高耐熱製品 製品番号 6500H (新製品) 6510H (新製品) 5578H 厚さ ※1 (mm) 耐熱性 ※2 熱伝導率 硬度 (W/m・K) (Asker C) 難燃性 (UL94) 特徴 熱伝導特性と柔軟性の バランスを取った 0.5~ 130℃ 3.0 30 V-0 相当 1.0~ 130℃ 2.0 15 V-0 相当 ※3 柔軟性を重視 0.5~ 130℃ 3.5 38 V-0 熱伝導特性を重視 ※3 次世代スタンダード ※1:厚さは 0.5mm 刻み ※2:3000 時間のエージングテストで物性(硬度、熱抵抗)に変化がないことを確認しています ※3:申請中(2015 年 10 月 9 日現在) なお、データは特性値であり、保証値ではありません。 3Mは、3M社の商標です。 「3M™ ハイパーソフト放熱シート」に関するお問い合わせは、 カスタマーコールセンター TEL: 0570-011-007 製品ページ http://www.mmm.co.jp/eas/sheet5580/index.html © 3M 2015. All Rights Reserved
© Copyright 2025 ExpyDoc