簡単解析レシピ(4) 温度分布の計算 1.課題 定常熱伝導の温度分布を計算します 理論解とFEMの結果を比較しましょう 2.作業手順 ①円筒のCADデータを読み込みます ②メッシュを作成します ③熱境界条件を設定します ④材料を指定します ⑤TSソルバーで解析を実行します ⑥解析結果を出力します 3.Jupiter Designerの立ち上げ をクリックすると下の画面が立ち上がります 2 4.基本形状データの読み込み ①ファイルを開くを選択します ③円筒(1/12)のCADデータがLoadされます 内側R25 ②Cadデータライブラリから 07‐R25×R50×h20円筒.jpdb を選択します 外側R50 厚さ20 3 5.Meshを作成します ①メッシュを作成します デザイナー/メッシングをクリックします その後プルダウンメニュから ソリッドメッシュTETを選択します ソリッドメッシュTET ソリッドメッシュHEX シェルメッシュ リメッシュ 4 ②メッシュサイズを指定してメッシュを作成します 2.5mmでメッシュを作成して見ましょう 角棒をピックしてOKを押すとメッシュ作成が開始されます (ⅰ)クリックすると選択リスト が表示されます (ⅲ)メッシュサイズを入力します (ⅱ)円筒をピック (ⅳ)OKでメッシュが 作成されます 5 6.熱境界条件を設定します ①円筒内面に表面対流条件を設定します デザイナー/熱 をクリックします その後プルダウンメニュから 表面対流 を選択します 初期温度 境界温度 表面熱流速 表面対流 フィールドデータ 6 ②円筒内面を選び熱伝達率と雰囲気温度を指定します OKを押すと熱境界条件が設定されます (ⅱ)熱伝達率 120.0 雰囲気温度 0.0 (ⅰ)内面をピック を入力 (ⅲ)OKで熱境界条件の表示 7 ③円筒外面にも同様に熱伝達率と雰囲気温度を指定します 雰囲気温度 100.0 熱伝達率 150.0 ④扇型の両断面と上下断面には何も設定しません。この場合断熱条件になります。 8 7.材料を設定します ①材料を設定します ライブラリからAluminum Alloyを指定しましょう デザイナー/材料 をクリックします 9 (ⅱ)パーツを選択 (ⅰ)ライブラリからAluminum Alloyをクリックし ユーザーデータベースにドラッグします (ⅲ)ユーザーデータベースのAluminum Alloyを選択します (ⅳ)okを押すと材料が定義されます 10 8.データ完了確認 入力したデータは画面左のパネルで数値等が確認出来ます 例:Aluminum Alloy をクリックすると プロパティ欄に物性値が 表示されます 11 9.解析実行 ① デザイナー/計算 をピックします ② 計算/定常熱伝導解析パネルが その後プルダウンメニュから 開きます 定常熱伝導解析(sol153)を選択します OKを押すと計算がスタートします 線形静解析(sol101) 固有値解析(sol103) 線形座屈解析(sol105) 定常熱伝導解析(sol153) 非定常熱伝導解析(sol159) 12 ③ソルバーランチャーが表示されます ④終了すると自動的に ステータスが100%になったら解析完了で Post画面が立ち上がります アクション欄に『終了しました』と表示されます 13 10.Postの立ち上げ(自動) 解析が終了すると下のPost画面が立ち上がります 14 11.解析結果の出力 ①モデルの向きを調節します ②メッシュを表示したい時は下の メニュをクリックします ③出力項目は アッセンブルパネルに表示されます 15 ④温度分布を出力してみましょう 温度/温度をダブルクリックします 最小温度は9.53℃ 最大温度は96.26℃です 16 ⑤温度勾配を出力してみましょう 温度勾配/温度勾配をダブルクリックします 17 ⑥熱流速を出力してみましょう 温度流速/熱流速をダブルクリックします 18 ⑦節点、要素毎の出力項目をリスト表示しCSVファイルに出力できます 節点の温度をリスト表示し、CSVファイルに出力してみましょう (ⅰ)ホームのウォッチにチェックを入れます ウォッチWindowが開きます 19 (ⅱ)デザイナーツール/ノート ⅲ)温度を出力したい節点を順にピックします を選択しプルダウンメニュで 節点を選びます ・節点の温度が 絵とリストに 出力されます ・リストはCSV ファイルに 出力出来ます 節点 要素 ポジション 下のパネルが 開きます CSVファイルに出力出来ます 20 12.理論解との比較 ①円筒の定常熱伝導理論解 r2 Q1 r1 Q2 T2 h1 Q3 λ h2 Q1 :内表面から入る熱量 Q2 :円筒内を流れる熱量 Q3 :外表面から出る熱量 r1 :内半径 r2 :外半径 h1 :内面の熱伝達率 λ :円筒材料の熱伝導率 h2 :外面の熱伝達率 Tin :内側雰囲気温度 T1 :内壁温度 T2 :外壁温度 Tout:外側雰囲気温度 Tin Tout T1 21 (ⅰ)熱量の釣り合いから表面温度T1、T2を求めます 定常熱伝導ですからQ1=Q2=Q3 となります またQ1、Q3は熱伝達、Q2は熱伝導の計算式から次のようになります 以上を解くとT1、T2は次のようになります 22 (ⅱ)円筒内部の温度分布は次の式で求められます r2 径 r の位置の温度Tは 次式で表されます Tout r Tin T2 r1 T1 23 ②理論解とFEMの結果を比較してみます 計算に使う数値は次の通りです r1 r2 h1 λ h2 Tin Tout 内半径 外半径 内面の熱伝達率 円筒材料の熱伝導率 外面の熱伝達率 内側雰囲気温度 外側雰囲気温度 : 25(mm) : 50(mm) : 120(mW/mm2°K) : 230 (mW/mm2°K) : 150 (mW/mm2°K) : 0 : 100 24 下の様に理論解とFEMの結果はほとんど一致します 25
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