424 有機金属化学 後期 2単位 中沢 浩 3年次

番号
授業科目名
開講期
有機金属化学
424
英語表記
単位数
後期
年次
Organometallic Chemistry
担当教員名
2単位
中沢
浩
3年次
【授業の到達目標及びテーマ】
有機金属化学の基礎を修得することを目標とする。遷移金属と炭素間の結合の種類について概観し、次に
有機金属化学に特徴的な反応について述べる。これらを踏まえて、種々の基本反応の組み合わせより成る
触媒反応について解説し、総合的な理解を深める。
【授業の概要】
有機金属化学の歴史を概観する。次に基本となる18 電子則、分子軌道から見た金属-炭素間のσ結合と
π結合、中心金属の形式酸化数とd電子数などについて述べる。その後、有機金属錯体に特徴的な酸化的
付加反応、還元的脱離反応、挿入反応、β-水素脱離反応について解説する。これらの知識を踏まえて、
実際に使われているオキソ法、モンサント法、ヘキスト・ワッカー法などの触媒反応について解説を行う。
【授業計画】
第 1回 有機金属化学とは
第 2回 EAN 則と18 電子則
第 3回 分子軌道法から見た有機金属錯体
第 4回 有機金属錯体の構造
第 5回 形式酸化数とd電子数
第 6回 カルボニル配位子
第 7回 オレフィン配位子
第 8回 ホスフィン配位子
第 9回 酸化的付加反応
第10回 還元的脱離反応
第11回 CO 挿入反応
第12回 オレフィン挿入反応とβ-水素脱離反応
第13回 触媒反応への応用(二重結合移動反応、オキソ法)
第14回 触媒反応への応用(モンサント法、ヘキスト・ワッカー法)
第15回 期末試験、試験解説
【テキスト又は参考書】
テキスト:中沢浩、小坂田耕太郎編著「有機金属化学」
(三共出版)
。参考書として、山本明夫著「有機金
属化学―基礎と応用」
(裳華房)
、伊藤卓著「有機金属化学ノーツ」
(裳華房)
、ヒューイ「無機化学」
(下)
(東
京化学同人)を推薦。
【評価方法】
ミニテストおよび期末テスト
【コメント】
基礎からの理解を目指すが、3年次前期の錯体化学を履修しておくことが望ましい。