こちらから - 富山県立高岡支援学校

平成27年3月6日
平 成 2 6 年 度
1
学 校 総 合 評 価
今年度の重点目標に対する総合評価
本校の教育目標は、「社会参加と自立を目指し、健康な心身の育成と社会生活に必要な生活能力の
育成を図る」である。それを受けて、小学部・中学部・高等部そして寄宿舎がそれぞれ連携して児童
生徒の指導や支援にあたっている。
今年度は、以下の3つをアクションプランとして取り組んだ。
アクションプラン1
児童生徒一人一人に適切な指導を系統的に行うための工夫と、指導の妥当
性を高めるため、平成23年度から「学習内容表」「学習内容配列表」「年間指導計画表」の作成と
授業づくりの取組は継続して4年目となる。これらを基に日々の授業の指導略案「単元指導計画表」
の作成・集積を今年度は進めている。また、これらを基にした授業実践に今年度も取り組み、目標を
達成できた。学校評議員からは、「単元指導計画表」の蓄積を進め、どの教員も授業に取り組みやす
くするとともに、常に児童生徒の実態に立ち返って見直しを進めることや、教員の意識をアンケート
で把握することが有効であるとの助言をいただいた。
アクションプラン2
生徒指導部では、衣服等の乱れを気に掛けない児童生徒が多いことから、身だしなみを整えること
に関する意識の向上のために、チェック表を作成し、年3回の「身だしなみチェック週間」を設定し
取り組んだ。意識の向上率についてやや達成目標に届かず、評価はBとしたが、各項目そのものの達
成率はどの学部も95%を超え、職員や保護者への意識付けも図ることができたという成果があった。
学校評議員からは、今後も継続して取り組み、合わせて結果を家庭や寄宿舎と共有することで、より
定着するだろう、また、在学中によい習慣を身に付けて卒業後に備えてもらいたいとのご助言をいた
だいた。
アクションプラン3
特別活動では、ボランティア活動等への生徒の積極的な取り組みへの支援を行った。これまで教師
主導の活動が多かったが、児童生徒が主体的にアイディアを出し、活動し、感謝されることで、自己
肯定感や自己有用感を高めたいと考えた。地域の清掃やペットボトルキャップ集め、あいさつ運動な
ど、児童生徒は今年度、活動の意義を理解して主体的に参加できた。学校評議員からは、子どもたち
に「任せる」ことの大切さ、また、社会から感謝されることが、社会生活を送る上での支えになるこ
とや、親子で取り組むことも大切であるとの助言をいただいた。
2
次年度へ向けての課題と方策
今年度取り組んだ重点課題は目標をほぼ達成できた。今年度はこれらを本校の教育活動の柱とした
が、この成果を生かして今後も数値目標だけでなく質的な向上を目指して各学部、分掌で継続して取
り組む必要がある。
また、次年度も小、中、高等部設置校として一貫した教育のための学習指導内容の系統性や妥当性
については継続課題としたい。
アクションプランでの取り組みを契機として、今後も教育活動において、保護者や地域との連携を
図りながら、より安心・安全な学校づくりを目指すとともに、児童生徒の自立と社会参加に向けた活
動を多く設定し、より信頼される学校運営を推進したい。
平成26年度
高岡支援学校アクションプラン
-
1
-
重点項目
学習活動(研修)
重点課題
一人一人の教育的ニーズに応じて適切な指導を系統的に行うための工夫
現
・指導内容の系統性(不必要な重複や偏り、欠落がない状態)を図り、指導の妥
当性を高めるため、平成23年度から「学習内容表」「学習内容配列表」及び
「年間指導計画表(単元・題材名及び目標一覧)を作成してきた。それらを基
に、日々の授業を具体化した指導略案である「単元指導計画表」の作成・集積
を進める必要がある。
・指導方法の妥当性を検証するために、外部講師を招へいした授業研究会や小グ
ループでの授業づくり・授業改善に継続的に取り組んで行く必要がある。
状
達成目標
①「単元指導計画表」に基づいた授業
研究
授業研究会:各学部年2回
グループ研修:年3回以上
小学部:体育
中学部:日生(給食配膳)
高等部:作業
方
策
評
小学部:図工、遊び、日生/体育・自
立、日生
中学部:体育、日生/体育・自立、
日生
高等部:生単、総合、日生、特活(普)
・授業づくりの方法や技術面について
詳しい外部講師を招へいし、1回目
の助言を基に改善を行い、2回目を
迎えるようにする。
・学年等を単位にグループを組織し、
授業改善に協働的に取り組む。
・昨年度作成した「年間指導計画表」
に基づいて授業を進め、その実践結
果から作成する。
・各学部の授業担当者を中心に作成を
進める。教科・領域毎にワーキング
グループを編成し、作成状況をチェ
ックしたり、校内ネットワーク上の
保存フォルダーを管理する。
100%
100%(見込み)
達 成 度
具体的な
取組状況
②全教科・領域の「単元指導計画表」
の作成・集積
・授業研究会には、一昨年度から3年 ・児童生徒の学習状況によって変更す
間継続して、上越教育大学から村中
る場合もあるが、「年間指導計画表」
智彦准教授を講師として招へいした。
を基に作成を進めた。
(7月、12月、各 1 回ずつ全日で ・夏季休業前に、作成担当を各学部ご
行った)
とに明示した。今年度対象としてい
・授業研究の対象は、小学部は単元ご
る教科・領域については作成完了の
とに指導者が替わる「体育」を、中
予定である。また、年度初めに教科
学部は生徒が見通しや意欲がもちや
・領域ごとのワーキンググループは
すく、毎日取り組める「日常生活の
編成済みであり、年度内にチェック
指導(給食配膳)」を、高等部は就
作業を完了する予定である。
労に向けて重要な「作業学習」を取 ・既に単元指導計画表を作成した教科
り上げた。
・領域については、次年度への引き
・グループ研修においては、協議が進
継ぎのために記録欄をさらに設ける
めやすいよう、各学部の実情に応じ
など、その活用の仕方についてアイ
て小グループを編成し、年3回以上
デアが出てきている。
実施した。これまでと同様「付箋法」
によって協議を進めた。指導方法面
からの授業改善が、職員間に定着し
てきており、対象教科以外の授業で
も取り組まれるようになってきた。
価
A
A(見込み)
学校関係
者の意見
今後、単元指導計画表を蓄積していくことは若い教員にとっては授業に取り組
みやすくなるであろう。取組について、アンケートを継続して取りながら、教員
の意識を高めていくのはよいことである。
次年度へ
向けての
課
題
・重点課題をより確実に推進するために、まずは教員自身の重点課題に関する実
感についてアンケートを取り、その変容について3年間追跡したい。
(別資料)
・特別支援教育のセンター校としての機能を充実するために、本校の年間指導計
画をweb上で閲覧可能にできるか検討したい。
(評価基準
A:達成した
B:ほぼ達成した
C:現状維持
D:現状より悪くなった)
平成26年度
高岡支援学校アクションプラン
重点項目
学校生活 (生徒指導)
重点課題
身だしなみを整える意識の改善
現
状
達成目標
-
2
-
・身だしなみに無頓着で衣服等の乱れが目につく児童生徒が多い。
(ボタンを留めない、下着が見えている、ズックのかかとを踏んでいる等)
・特に高等部に関しては、卒業後を見通して、周囲の人に清潔な印象をもたれ
るよう、身だしなみを整える必要がある。
身だしなみチェックによる児童生徒の意識の向上
第1回と第3回の比較で意識が向上した児童生徒 90%以上
方
策
・小・中・高の3学部で、それぞれ児童生徒の実態に応じた分かり易いチェッ
ク表を作成する。
・7月、10月の衣替えの時期と3学期始めの、年3回「身だしなみチェック
週間」を設定し、朝の状態をチェックする。
・チェック表は家に持ち帰り、保護者に確認してもらい、改善と達成済み項目
の継続に協力してもらう。
・教員の児童生徒の身だしなみ指導への意識を向上させる。
達成度
具体的な
取組状況
小学部82.3%
中学部77.4%
高等部82.5%
○身だしなみチェック表の作成
小学部は、「ハンカチを持っている」、「運動服のすそをズボンに入れる」、「シ
ューズのかかとをふまない」の3項目、中高等部は、この3項目に「シャツや
ブレザーのえりを正す」、さらにクラスの実態に応じて「爪を短く切る」を加
えてチェック表を作成し、生徒の実態に応じて選択できるようにした。
○身だしなみチェック表の見直し
第1回を終了した時点で、身だしなみチェック表の見直しを行ったところ、担
任確認印の下に、保護者(寄宿舎)の確認印の欄があった方がよいという意見
が多く、追加した。
○「身だしなみチェック週間」実施日
1回目
7月 7日(月)~11日(金)
2回目 10月 6日(月)~10日(金)
3回目
1月13日(火)~16日(金)
○各回の達成率は以下の通りである。各回、全学部とも95%を超え、100%
達成した児童生徒も多かったが、意識が向上した生徒は90%に至らなかった。
第1回
第2回
第3回
小学部
95.4%
95.6%
96.5%
中学部
96.0%
96.6%
95.9%
高等部
97.0%
96.9%
96.8%
学部
○身だしなみチェック」の結果をグループウエアで全学部教員に周知した。
評価
B
学校関係者の
意見
・次年度以降も引き続き「身だしなみチェック週間」を設定し、継続して取り組
むことで、児童生徒の身だしなみを整える意識が向上するだろう。また、身だ
しなみチェックの結果を保護者や寄宿舎にも報告し、連携を図ることで、より
定着することが期待できる。
次年度に向け
ての課題
今回、この「身だしなみチェック週間」を実施することで、95%以上の児
童生徒が身だしなみを整えることの大切さについて意識することができた。
また、寄宿舎も含めて教職員の共通理解及び家庭での意識付けにも役だったと
思われる。
今後は、児童生徒が自ら身だしなみを整えることに気付くことができる支援
を工夫していかなければならない。また、年齢相応の持ち物を身に付けること
についての指導の必要性もこの取り組みを通して見えてきた。
(評価基準
A:達成した
B:ほぼ達成した
C:現状維持
D:現状より悪くなった)
平成26年度
高岡支援学校アクションプラン
-
3
-
重点項目
特別活動(特活)
重点課題
ボランティア活動等への生徒の積極的な取り組みの支援
現
・児童会生徒会執行部を中心として、年2回(春、秋)学校周辺の道路やバス停、
公園などの清掃活動を行う清掃ボランティアを行っている。
・年間を通じてペットボトルのキャップ等を集め、ワクチンの購入や開発途上国
の子どもたちへの教育支援を行っているが、参加する児童生徒が限られている。
・教師主導で行事を運営していることが多いので、児童生徒会が主体的に活動す
る場面を作る必要がある。
状
達成目標
児童生徒会が主体的にアイディアを出し合い、新たな活動に取 資 源 回 収 に 参 加
り組む
した児童生徒の
参加率の向上
3回
方
策
70%
・児童会生徒会による校内放送やポスター掲示だけでなく、登校時生徒玄関での
挨拶や声掛けなどのPR活動等を通してボランティア活動の周知を図る。
・年2回「ボランティア週間」を設定し、資源回収強化に取り組む。
・家庭に協力を依頼し、学校や家庭など普段の生活の中で取り組めるボランティ
ア活動について考え、取り組むよう計画する。
・特別活動の行事において、運営・方法等を児童生徒が考え、主体的に取り組め
るようにする。
達 成 度
6回
68%
具体的な
取組状況
生徒からアイディアを引き出して実践に移す教師の支援により、児童
生徒会が新たに取り組んだ活動例
前期
・各活動をPRするポスター作りで、絵が得意な生徒に図案
を依頼したり塗り絵形式にして配布したりして、児童生徒
がポスターの制作に参加できるようにした。
・ペットボトルキャップの収集活動では、ボトルキャップを
模した帽子を着用するなど、活動内容が分かりやすくなる
ように呼び掛けた。
・キャップ収集活動の研修会に参加して多くの生徒に理解し
てもらうためのPR方法を検討し、生徒集会でプレゼンテ
ーションを行った。
後期
・学習発表会で、キャップ収集活動ボランティアに特化した
生徒会コーナーを運営した。
・清掃ボランティアの活動では、必要な器材の準備や片付け、
大量の回収ゴミの運搬や分別などを、一人一人が自主的に
やり遂げた。
・さわやか運動で、「おはようございます」のあいさつボー
ドを携えて、活動内容を分かりやすくPRできた。
前後期共に一度も
参加しなかった者の
割合
A
B
評
価
学校関係
者の意見
次年度へ
向けての
課
題
(評価基準
小学部
中学部
高等部
全 校
31%
38%
28%
32%
・「生徒はできない」と捉えるのではなく、社会に出て行くことを見据えて「生
徒に任す」ということも大事な取り組みである。
・ボランティア活動などの特別活動での経験が、社会に認められるという意識と
なり、社会生活を送る上での大きな支えとなる。今後もそういう経験を積める
ような取り組みを維持発展させていってほしい。
・子どもだけでなく保護者にもボランティアの意識をもたせる機会となるので、
親子で活動に取り組めるようにしていけるとよい。
・児童生徒会において、前期から後期へ活動の動機付けが引き継がれるように十
分な時間をとる必要がある。
・児童生徒がボランティア活動を理解し取り組むことができるよう、保護者への
啓蒙活動にも取り組んでいきたい。
・ボランティア活動後に、保護者や地域の方からお礼の言葉をいただいたが、こ
れらがしっかりと子ども達の心に届くような事後研修を行っていきたい。
A:達成した
B:ほぼ達成した
C:現状維持
D:現状より悪くなった)