GENA-EDC120423 EDC 工法における EDC の拡散、残留について 〒939-8064 富山県富山市赤田 694 番地 2 TEL: 076-420-3122 FAX: 076-420-3161 GENA-EDC120423 1. EDC 拡散範囲について エコサイクル社では、EDC を注入する際に EDC 設計拡散範囲と実際の EDC 拡散範囲 が大きく異ならないようにしています(EDC 到達により、全有機炭素量(TOC)が上昇します。 化学的酸素消費量(COD)で示す場合もあります)。 A サイトにおける事例 MW2 IW MW1 (観測井戸) (注入井戸) (観測井戸) 6m 3m 10m 地下水の流れ EDC拡散設計範囲 図 MW1 井戸配置との浄化設計範囲 IW MW2 スリット スリット 2.5m 2.5m 図 井戸の側面図 -1- エコサイクル株式会社 GENA-EDC120423 EDC 希釈水注入井戸:IW EDC 対象体積:3.141 ×62 ×深さ(2.5m)=282 m3 必要なEDC量/m3(EDC 対象体積):700 g/m3 必要なEDC量:198 kg 必要な pH 調整剤:40 kg 必要な水量:59.4t 300 3m上流 250 TOC[mg/L] 10m下流 200 150 100 50 0 0 10 20 30 40 50 経過日数[日] 図 TOC 濃度の経時変化 EDC 拡散設計範囲は 6m で EDC の注入を行った。実際の EDC 到達範囲は TOC 値(COD 値)により指標となる。 図より、10m 下流の観測井戸では、TOC 値の上昇が認められない。このことは、EDC 注入液 が設計範囲外の 10m 下流まで到達していないことを示している。一方、3m 上流の観測井戸にお いては、設計範囲内のために TOC 値が上昇しているが、約 20 日間で減少しており、EDC の生 分解性が良いことについても示している(MSDS の環境残留性情報に記載)。 -2- エコサイクル株式会社 GENA-EDC120423 B サイトにおける事例 IW(注入井戸) MW(観測井戸) 7m 4m EDC拡散設計範囲 地下水の流れ 図 井戸配置との浄化設計範囲 IW MW スリット 6.0m スリット 6.0m 図 井戸の側面図 EDC 希釈水注入井戸:IW EDC 対象体積:3.141 ×42 ×深さ(6m)=302 m3 必要なEDC量/m3(EDC 対象体積):1.0 kg/m3 必要なEDC量:300 kg 必要な pH 調整剤:60 kg 必要な水量:90t -3- エコサイクル株式会社 GENA-EDC120423 0 2500 -50 注入井戸 -100 2000 7m下流 TOC[mg/L] ORP[mV] -150 -200 -250 1500 注入井戸 1000 7m下流 -300 -350 500 -400 0 -450 0 10 20 30 40 50 0 20 40 経過日数[日] 経過日数[日] 図 TOC 濃度の経時変化 図 ORP 値の経時変化 EDC 拡散設計範囲は 4m で EDC の注入を行った。実際の EDC 到達範囲は TOC 値 (COD 値)により指標となる。また、EDC 工法による浄化は、EDC 液により、地下水中を嫌気 状態(ORP 値の低下)にし、土着嫌気微生物の活性化を促す。図より、7m 下流の観測井戸 では、TOC 値の上昇、嫌気状態(ORP 値の低下)が認められていないことから、EDC 注入 液が 7m 下流まで影響(到達)していないことを示している。 -4- エコサイクル株式会社 60 GENA-EDC120423 EDC 注入井戸におけるCOD の経時変化 EDC 注入による注入井戸内のCOD の経時変化を図に示す。EDC の注入により、EDC 注入井戸内のCOD 値は上昇した。しかしその後、徐々に減少し40 日目には、EDC 注入直 後の約50%以下まで減少している。このことからもEDC は、十分に生分解性が進み、 地下水中に長期的に残留しないことが示された。 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 -5- エコサイクル株式会社
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