国 名 カンボジア 主 要 指 標 電気事業の 企 業 形 態 o鉱業エネルギー省

【カンボジア】
国
名
主 要 指 標
カンボジア
首
都
プノンペン
企 業 形 態
国営
(カンボジア電力公社)
面
積
181,035km2
発電設備容量
151.1万kW
(2014年)
人
口
1,510万人
(2013年)
発 電 電 力 量 発電量:30.6億kWh(2014年)
( 発 電 端 ) 輸入量:18.0億kWh(2014年)
P
169.3億ドル
(2014年)
販売電力量
41.4億kWh
(2014年)
電化率
46.5%
(2013年)
G
D
資源量は多くないが、
エネルギー資源 水力、石油、石炭、
天然ガスが存在。
電気事業の
企 業 形 態
電 力 需 給
o鉱業エネルギー省(MME)管轄の下、発送配電一貫の国営カンボジア電
力公社(EDC)が自社発電分およびIPP購入電力を、首都圏や主要地方都
市において電力供給している。
oEDCの供給エリア以外では地方電気事業者(REE)である民間電気事業者
(PEC)あるいは公営電気事業者(PEU)が供給している。
oIPP:1997年から参入が始まる。現在は発電部門の中心となっている。
o電力需要の急増に伴い近年はベトナム等からの電力輸入が増加、国内発電
量を上回っていた。しかし、2013年から2014年にかけて新規電源が相次い
で運開、2014年には国内発電量が輸入電力量を上回った。
o新規電源は大規模水力と石炭火力が殆どである。
*以下の数値は全て2014年値である。
o発電設備容量:IPP=143.7万kW、EDC=7.4万kW、合計=151.1万kW(前年
比30.8%増)
o発電電力量:IPP 30.3億kWh、EDC 0.3億kWh、合計30.6億kWh(前年比
(72.8%増)
o輸入電力量:タイから5.2億kWh、ベトナムから12.7億kWh、ラオスから
0.1億kWhで合計18.0億kWhの電力を輸入した。前年の22.8億kWhから約2
割減となった。
o発電電力量の電源別比率:水力60.5%、石炭28.2%、ディーゼル10.7%、
バイオマス0.6%。
o送電系統:230kVまたは115kVの基幹系統がタイから北部プノンペンを通
ってベトナムまで伸びている。また、首都プノンペンを中心としたプノン
ペン系統と南西部のカンポットおよびシアヌークビルをつなぐ230kV系
統、プノンペン北部から中央部の水力電源地帯をつなぐ230kV系統が存在
する。
o電力需要:約10年間、年率9~27%の伸び率。2004年7.02億kWhから2014
年41.44億kWh に増加した。
【カンボジア】
o2014年における電源構成は以下のとおりとなっている。
(百万 kWh)
年
電 源 開 発
2009
2010
2011
2012
2013
2014
水力
47.42
31.73
51.52
517.37
1015.54
1851.60
電 源 の 種 類
汽力/石炭
ディーゼル
28.03
1152.65
32.08
898.73
46.50
908.61
37.42
856.56
168.75
578.99
863.02
326.97
バイオマス
6.49
5.82
11.91
11.75
6.68
16.79
合
計
1234.59
968.36
1018.54
1423.10
1769.96
3058.36
[引用]EAC、Report on Power Sector of the Kingdom of Cambodia各年版
再生可能エネ
ルギー開発
及び地方電化
環境問題への
取組み等
o南部を中心に電源開発が進行中である。特に、港湾を有するシアヌークビ
ルにおいては、石炭火力発電所建設および運転が開始しており、今後数年
で更なる発展が予想される。
oカンボジアの地方電化は太陽光に代表される再生可能エネルギー発電促進
と深い繋がりがある。
o2007 年 1 月 に、
「再生可能エネルギー利用地方電化政策」
(REREP : Rural
Electrification by Renewable Energy Policy)が発表された。ここでは、
以下の政府の電化率目標が提示されている。
・2020 年までに村落電化率=100%
・2030 年までにグリッド品質による世帯電化率=70%
o1995 年に国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)に参加、2002 年に京都議定
書を批准した。
海外電力調査会作成