今号の特集記事 IDF事務総長のメッ セージ 第二回栄養国際会議 (ICN2)のハイラ イト 2014年IDF賞お よび優秀賞 2014年IMP杯 コーデックス食品表示 部会 コーデックス栄養・特 殊用途食品部会 FAO/WHOアジア 調整部会 IDF行事 IDF事務総長のメッセージ 103 過去を振り返り将来を思案する年度末になりまし た。12月の第一週目は常設委員会委員や専門家 の業績を讃えると同時に、新年から始まるIDF プログラムオブワーク(活動計画)をつくり世界 の栄養を安全で持続可能な酪農乳業でもって貢献 してゆきます。 IDFのネットワークは、様々な分野の専門家に 影響を与えますが、グローバルなデイリーセクターに大いに貢献でき ることが毎年の喜びです。12月のIDFビジネス会議において、I DF賞、IDF優秀賞およびIMP賞が発表されました。受賞者には その功績に対してお祝いを述べたいと思います。 多数の常設委員会がその週に開催されました。パリの酪農乳業会館と いう会場を提供していただいたフランス国内委員会とCNIELに感 謝申し上げます。 第二回栄養国際会議(ICN2)のハイライト 第二回栄養国際会議(ICN2)は世界の高級官僚が参加する政府間 会議で、あらゆる形態の栄養不足に対処するためにグローバルな耳目 を集めることです。ローマのFAO本部で2014年11月19-2 1日にFAOとWHOにより組織化されました。170の政府から約 2 0 1 5 年 I D 2200名が集い、ICN2行動の枠組みローマ宣言を承認し、栄養 F/ISO分析 不足を解消するための国家政策をつくる約束をしました。 ウィーク IDFの関与 IDF行事 第7 回綿羊、山羊およ び非牛乳国際シン ポジウム 2015年ワー IDFはICN2とその準備会議である民間セクター調整委員会に関与 ルドデイリーサ しました。IDFが先導した家畜産業共同組織(コンソーティアム)に ミット は、畜肉事務局、国際家禽類評議会、国際鶏卵委員会および国際飼料連 合が入っています。乳および乳製品、その他動物由来の食物を含む多様 IDF刊行物 な食事の重要性を訴えました。 IDFファクトシート IDF人事異動 IDF事務総長のニコ・ヴァン・ベルゼン氏は11月18日に民間セク ター会議の議長を務めました。基調講演者であるFAO事務総長 Jose Granziano da Silva 氏、WHO事務総長代理の Oleg Chestnov 氏を交 えたこの会議では、民間セクターとFAOとWHO指導部が栄養不足へ の対処に官民が共同歩調をとるための優れた機会となりました。 1 ICN2の準備会議では、IDF事務総長のニコ・ヴァン・ベルゼン氏 が家畜産業を代表して食糧栄養確保の重要性を訴えました。家畜は人間 が食することができない草や葉を高品質の食物に変換することができま す。増大する世界の人口に栄養を提供する家畜セクターの役割を繰り返 し強調しました。 2014年IDF賞および優秀賞 2014年IDF賞は、カイロ国立研究センターの酪農部長 Mohamed El-Hossieny Abd El-Salam 名誉教授に授与されました。 第42回コーデックス食品表示部会 2014年11月21-24日、ローマにて IDFは2014年11月21-24日、イタリアのローマにて開催さ れた第42回コーデックス食品表示部会に出席しました。コーデックス のオブザーバー団体として、表示の問題について討議され、デイリーセ クターにとって重要な一連の項目についてIDFは積極的に追跡しまし た。 第36回コーデックス栄養・特殊用途食品部会 2014年11月24-28日、インドネシア、バリ島にて IDFは2014年11月24-28日、インドネシア、バリ島にて開 催された第42回コーデックス食品表示部会に出席しました。グローバ ルなデイリーセクターにとって重要な項目は次のとおりです。 ICN2:コーデックス栄養・特殊用途食品部会がICN2の 翌週に開催されたこともあり、WHO代表がFFAの推奨15 を引用し健康的な食事の義務事項および自主規制事項を開発す ることの必要性に言及しました。本件は代表団に支持され、会 議中に何度か繰り返し述べられました。コーデックスにおける オブザーバーとしての身分に鑑み、IDFとしては状況を密に 監視してゆきます。 トランス脂肪酸の「解放」:IDFは次回のセッションまでW HO NUGAGレビューとトランス脂肪酸の分析法の開発を 審議中断したことを歓迎しました。IDF/ISOは2015 年を目途にトランス脂肪酸を含む脂肪酸の分析法に取り掛かっ ています。 フォローアップフォーミュラ:当部会は、フォローアップフォ ーミュラのスタンダード改訂作業継続に同意しました。次のス テップは、12月齢を分岐点とした現行スタンダードの6-3 6月齢の組成上の必要事項改訂となります。 そのまま食べる食品:当部会は、プロジェクト修正原案を準備 するようにUNICEFに要望することに同意しました。 2 第18回FAO/WHOアジア調整部会 IDFは2014年11月5-9日、東京にて開催された第18回FA O/WHOアジア調整部会に出席しました。 主な結果は、消費者を誤認させないように、「乳」という用語は、非発 酵大豆製品に使用すべきではないということです。したがって、地域規 格案の第2項にある「豆乳」は「大豆飲料」に変更されました。本地域 規格案はステップ8で食品規格委員会38に上程されます。食品添加物 と表示事項はそれぞれCCFAとCCFLで了承される予定です。 もうひとつの結果は、窒素タンパク質変換係数に関するものです。当部 会は、大豆のタンパク質含量を決めるのに5.71という変換係数を継 続することに同意しました。この決定にはIDFとしても賛同しまし た。なぜならIDFは、乳および乳製品の窒素タンパク質変換係数とし ては、6.38が科学的に正しいことを強く提唱してきたからです。 翻訳:JIDF事務局 編者注:仮訳の全文は会員頁をご参照ください。仮訳の正確性、完全性、有用性等についてはいかなる保証を するものではありません。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英文の原文をご確認ください。 3
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