平成26年度を振り返って

平成26年度を振り返って
委員長
大下
浩司
今年度も各大会、各行事を無事終了することができました。 県体協、県協会・各地方協会・各
高校顧問の先生方、補助員高校生の方々のご協力のおかげだと感謝しております。厚くお礼申し上
げます。
今年は、県大会に男子25チーム、女子56チーム(県総体時)が出場しました。毎年部員不足
のために大会に出場できない学校もありますが、先生方のご努力で昨年と同じチームの参加を維持
することが出来ました。
いよいよ全国高校総体(平成28年度)の中国地区ブロック開催(男女山口県開催)に向けての
活動が始まりました。男子は山口市と宇部市、女子は防府市と山口市で開催されることが決定しま
した。大会を成功させるには、たくさんの先生方や高校生の力が必要です。ぜひご協力をお願いい
たします。
1.県内大会
【男子】
中国大会予選・山口県総体・新人大会の3大会おいて高川学園、選手権大会予選は宇部商業が優
勝をした。上位2校以外は、宇部工業・徳山高専・長門・青嶺の4校がベスト4に入賞する活躍を
見せ大会を盛り上げた。特に宇部工業は、中国大会予選でノーシードの徳山高専に2回戦で敗れ中
国大会出場はかなわなかったが、県総体で山口・長門のシード校を破りベスト4に返り咲くなど選
手の頑張りが光った。青嶺は、新チームから美祢青嶺になるため青嶺として出場できる最後の年を
年間成績第3位という素晴らしい成績を残した。
平成27年2月に行われた新人大会は、高川学園・宇部商業が、ともに3年生主体のチームだっ
たため新チーム同士の戦いに注目が集まった。結果は、中学時代からコンビを組んでいる高川学園
が、安定した試合運びで宇部商業を退け2年振りに優勝を飾った。
上位チーム以外にセカンド4では、防府商工・防府・山口などが入賞した。
女子は、今年も誠英がすべての大会において優勝を収めたが、県内4大会において2年生主体の
山口県鴻城が粘りを見せ誠英を苦しめた。徳山商工は、中国新人大会に続き中国大会にも出場する
など年間を通して活躍し第3位に入賞した。その他県大会常連校の下関短大付属と防府西、選手権
大会で防府西との激戦を制した岩国商業がベスト4に入賞した。セカンド4には、打倒上位校にあ
と一歩届かず、宇部商業・柳井学園・長門・聖光などが入賞した。
年間成績は、
男子 ①宇部商業②高川学園③青嶺④長門⑤宇部工業⑥徳山高専⑦防府商工⑧防府
女子 ①誠英②山口県鴻城③徳山商工④下関短大付属⑤防府西⑥柳井学園⑦宇部商業⑧長門
となった。
2.全国大会
女子は、誠英が高校総体、全日本選手権大会ともに出場した。男子は、高校総体は高川学園が、
全日本選手権大会は宇部商業が出場した。
(1)全国高校総体
男女とも、東京体育館(東京都)で開催された。
【男子】
高川学園(3年連続4回目)は、予選グループ戦で高知商業(高知)と対戦した。大会前にエー
ス大空が体調を崩し本来の力を発揮することが出来なかったもののセッター山本、リベロ矢次を中
心に大空の不調をカバーし、ストレートで予選を突破した。決勝トーナメントは、1回戦で強豪大
村工業(長崎)と対戦した。第1セットは、調子が上がってきた大空の活躍で互角の展開で試合が
進んだが、中盤以降は大村工業のコンビ攻撃が冴えこのセットを奪われる。第2セットは、勢いに
乗る大村工業の猛攻を防ぐことが出来ずに敗退した。
【女子】
誠英(25 年連続 35 回目)は、予選グループ戦で細田学園(埼玉)と対戦した。第 1 セットを簡
単に先取したが、第2セットは、細田学園キャプテン大久保のスパイクに苦しめられ接戦となった。
最後は、3年生が意地を出してジュースの末勝利を収めた。決勝トーナメント 1 回戦は、北九州(福
岡)と対戦した。第 1 セット北九州エース坂本を中心とした攻撃に終始劣勢のまま奪われる。第2
セットは、田渕監督のディフェンスに対する指示と 1 年生の活躍により応戦したが届かずストレー
トで惜敗した。
(2)国民体育大会
男女とも、長崎県で開催された。女子は、誠英の単独チームで出場したが、男子は、ブロック予選
で惜敗した。
【女子】
山口県は、1回戦長野県(東京都市大塩尻)と対戦した。相手エース高相のスパイクに苦しめら
れながらも何とか第 1 セットを先取することが出来た。第2セットは、フェイントが決まらずに奪
い返されフルセットに持ち込まれた。第3セットは、中盤に逆転し先にマッチポイントを迎えたが、
長野県の粘り強いレシーブの前にあと1点が奪えずに 26-28 で敗れた。
(3)全日本選手権大会
春高バレーがリニューアルし、4回目の開催となった。
【男子】
宇部商業は、2回戦からの登場で1回戦伊奈学園総合(埼玉)を下した西原(沖縄)と対戦した。
会場は、名門復活をかけて宇部商業(3年ぶり出場)が、どのような戦いをするのか注目された。
西原は、藤中(宇部商業)をサーブやブロックでマークして決定率を下げる作戦に出たが、マーク
の外れた伊藤・蔵田が活躍して試合は互角の展開で進んでいった。第1セットは、32-30 で宇部商
業、第2セットは、23-25 西原が取りフルセットとなった。第3セットは、宇部商業が 12-20 から
3連続ブロックやサービスエースなどを決め 24-24 と同点に持ち込んだ。しかし、最後は、西原エ
ース仲本にスパイクとジャンプサーブを決められ振り切られた。
【女子】
今大会、セッターに鎌田(1年)をスタメン起用して臨んだ。1 回戦の弘前学院聖愛(青森)戦
は、第 1 セットからシーソーゲームで厳しい試合となったが何とかストレートで勝利し2回戦に進
んだ。2回戦は、前回優勝の九州文化学園(長崎)と対戦した。第 1 セット相手セッターのミスも
あり有利な展開で試合が進んだが、終盤に逆転され逃げ切られた。第2セットも軟硬おり混ぜた攻
撃で一時はリードをしていたが、中盤にまさかの連続 10 失点を喫して逆転されストレートで敗れ
た。
(4)ビーチバレー
6月に菊ヶ浜海水浴場(萩市)で行われた県予選を勝ち抜いた男女1組ずつが出場した。
【男子】
第13回全日本ビーチバレージュニア男子選手権大会(大阪)に木村・原組(長門)が出場した。予
選グループ戦、丸山・山路組(三重)に 25-22 で勝利して血相トーナメントに進んだ。決勝トーナメ
ントでは、1 回戦、高橋・吉田(神奈川)と対戦し 25-18 で勝利したが、2回戦窪田・吉岡(大阪)
粘りを見せるものの 17-25 で敗退した。
【女子】
ビーチバレージャパン女子ジュニア選手権大会(愛媛)に麻野姉妹組(長門)が出場した。予選
グループ戦で藪見・坪内(京都)と対戦し、0(14-21,13-21)2 で敗れ敗者復活戦に望みをかけたが、
大場・武田(神奈川)0(11-21,17-21)2 のストレートで敗退した。
3.中国大会
(1)中国大会
5月に島根県出雲市のカミアリーナで開催された。
男子は、高川学園・宇部商業・長門・青嶺、女子は、誠英・山口県鴻城・徳山商工・下関短大付
が出場した。
【男子】高川学園は、鳥取商業、金光学園(岡山)を危なげなく下し決勝に進出し、崇徳(広島)
と対戦した。セッター山本の好リードによりブロックの的を絞らせずに互角の戦いを繰り広げ、2
セット目は先にセットポイントを奪った。しかし、勝岡・岡澤(崇徳)らにスパイクを決められス
トレートで敗れ準優勝に終わった。その他は、宇部商業が、2回戦で崇徳に青嶺が広工大高、長門
が、神辺旭にそれぞれ敗れた。
【女子】誠英は、2回戦で岡山理大付属に苦しめられたがフルセットで勝利すると、3回戦・安来、
準決勝・広島翔洋をストレートで下し決勝に進出した。決勝では、中国新人で敗れた安田女子にリ
ベンジして中国女王の座を奪い返した。
その他は、山口県鴻城が、2回戦で就実に敗れ、徳山商工・下関短大付属は、米子北斗、広島翔
洋にそれぞれ敗れ 1 回戦で敗退した。
(2)中国新人大会
平成 27 年2月に広島県総合体育館、中区スポーツセンターで開催された。
各県男女4チームが出場した。男子は、高川学園、宇部商業、美祢青嶺、徳山高専、女子は、誠
英、山口県鴻城、下関短大付属、徳山商工が出場した。
【男子】
美祢青嶺と徳山高専は、なかなか本来のプレーができずに予選グループ戦敗退となった。宇部商
業は、予選グループ戦を苦しみながらも 1 位で通過して準決勝に進んだが、岡山東商業のコンビ攻
撃を崩すことが出来ずにストレートで敗れ5-7位決定戦に回った。決定戦では、広島城北を蔵田・
谷平両エースの活躍により勝利し5位入賞を果たした。高川学園は、予選の時からスタメンが変わ
り初戦の岡山龍谷戦は、やや苦しんだがその他は危なげない試合運びでグループ戦、準々決勝を勝
ち上がった。準決勝の崇徳戦、決勝の岡山東商業戦ともに平田・西村・上野を中心に、技ありのブ
ロックアウトや移動攻撃などを次々と決め常にリードした展開で試合を進める。中盤以降もブロッ
クやサーブでポイントを奪いリードを広げ、ストレートで勝利して念願の初優勝を飾った。
【女子】
下関短大付は、エース安本が、就実の高いブロックにマークされ得点を奪えず、グループ戦敗退
となった。徳山商工は、2戦とも持ち味のディフェンスが機能しないまま、本来の力を出すことが
出来ずに敗退した。山口県鴻城は、準々決勝の進徳(広島1位)を完璧な試合運びで撃破し、準決
勝で就実(岡山)と対戦した。セッター吉冨を軸に高速バレーを展開し互角の戦いを繰り広げたが
わずかなミスの差で金星を逃し3位に終わった。決勝は、就実と予選4試合を危なげなく勝ち上が
った誠英の組合せとなった。誠英は、春高時より原、濵松の攻撃力がUPし、どこからでもポイン
トを奪えるチームになってきた。一方就実もユース候補の小川・兵頭を中心に高さを生かした攻撃
が武器で好ゲームが期待された。戦前の予想通り試合はフルセットになったが、守備力に勝る誠英
の粘りに軍配が上がり2年振りの優勝を飾った。