平成２７年（２０１５年）１０月号「最初と最後、そして晴れ女と雨男」学校長 [№７] 中村典弘９月１１日（金）１２日（土）の二日間、修学旅行に行ってきました。一番心配していたのが、「天候」です。今回も、台風１８号が突然週明けに発生し、週末には直撃のおそれがありました。過去には、台風のために延期となり、冬の修学旅行になったこともありました。また、二日目の京都で、早朝より大雨警報が発令されたこともありました。それに、京都に初めての「特別警報」が発令されたほどの大雨が降った後の傷跡が色濃く残る京都を見学したこともありました。このように、修学旅行は、これまであまり天候には恵まれていませんでした。台風１８号が発生したときには、「今年も天気が…」「校長として最後の修学旅行なのに…」と台風を恨みました。６年生の子ども達からは、口々に「校長先生、修学旅行に行けんの？」と、聞かれますが答えようがありません。それを、台風のスピードアップをはかり、コースを直撃からそらせたのが、担任として引率をしていくのが初めてと言う、自称「晴れ女」の６年生担任の木下由香利です。台風に勝る力を発揮し、ものの見事に私の心配を吹き飛ばしてくれました。台風一過のさわやかな晴天に恵まれた修学旅行でした。さて、二日間を子ども達と一緒に行動するのですが、いつも必ず伝えていることは、教育者森信三先生の「場を清め時を守り礼を正す」の言葉です。奈良・京都の歴史的文化遺産に触れる修学旅行ですが、多くの人々のお世話にもなります。簡単に言えば、「ゴミを出さない、集合時間を守る、挨拶をする」の三つですが、この言葉を大切にして自分の行動に表すようにと話しました。心配なのは「夜の時を守る」ということだけです。残念ながら時を守れず、朝の３時頃まで起きていて電気を点けておしゃべりをしていたので注意をしました。まあ、毎年、違った様相を見せてくれる京都の夜のです。しかし、これでは二日目早朝の「本能寺」境内の散策に行けるのかなと思っていましたが、そこは「団結の木下組」約束の集合時間までに集まり、全員でお堂の中まで見学を行いました。例年、「どこが一番楽しい思い出になりましたか？」と子ども達に聞きます。今年は二番目がお化け屋敷や忍者屋敷などのある「太秦映画村」で、なんと一番が「旅館」になりました。食事やまくら投げ、夜遅くまでの友達との語らいが楽しかったようです。そこで、「見学地ではどんなところがよかったの？」と聞くと、「金閣寺」が１位、２位が「東大寺」でした。青空に浮かび上がった金閣寺を見て「ほんまにきれいやなぁ」と感激したこと。奈良の大仏を見て「こんなにでっかいのか」と思ったこと。鼻の穴くぐりに挑戦して「くぐれるのかな」とちょっぴり不安に感じたこと。大人に成長してから、きっと奈良や京都を訪れることがあるでしょうが、みんなで行った修学旅行の大切な思い出は、大人になってからも忘れることはないと思います。担任として、校長として何度も引率をしていった「修学旅行」でしたが、今回の６年生で、最後なのかと思うと、今年の修学旅行はいつもとは違う特別な感慨を覚えました。『ミニバスケットボール』～がんばれ！「湊クロスオーバー」～「湊っ子」の中には、湊小学校体育館を練習会場に、バスケットボールを頑張っている子ども達がいます。現在、男子は５人、女子は７人の子ども達が参加しています。「湊クロスオーバー」というチームです。湊小学校の児童だけでの単独のチームがつくれないので、近隣の小学校からもたくさんの小学生が練習に参加してきています。中でも、湊の子ども達は練習熱心で頑張り屋さんばかりです。夏季ミニバスケットボール大会では、男子が、１回戦に勝利し、２回戦で「八台（八幡台）」に負けました。女子は、２回戦に勝利しましたが、準決勝「ＫＩＢＩ（吉備）」に負け、３位決定戦で「かつらぎ」に７０対５５で勝利して見事３位になりました。秋季ミニバスケットボール大会（９月５日・６日）は、男子が２回戦「ＳＡＫＵＲＡ」にディフェンスの頑張りで勝ったものの、３回戦では「広川」に負けました。女子は、「貴志川」「海南」と勝ち進んだものの「日高」に４２対４５の接戦で負けての４位でした。次は、いよいよ近畿大会・全国大会を目指しての「冬季ミニバスケットボール大会」です。湊の子ども達の頑張りで、優勝をして「全国大会」への切符をつかんでほしいと願っています。