平成27年調査 タイトル 水都日野水辺のある風景日野 50 選プロジェクト 団 体 名 日 野 市 (東京都) ひ の AE 038 環境・衛生 住民との協働・参画 し AE AE 人 口 179,571 人 ○ 事 例 の ポイント 平成 25 年度、日野市の 50 年後を見据えたグランドデザインとなる日野ビジ ョンを策定し、「水都日野」構想を策定。 ○ 「水都日野」構想の第一歩として水辺のある風景日野 50 選プロジェクトを多 くの市民参画及び大学連携で推進。 ○ 住民の地域課題に対する意識が高まり、自主的な行動を促進する効果。 背景・目的 日野市は、市内に多摩川・浅川から水を引く用水路が網の目のように流れ、地域の農業 を支えており、その長さは 116kmにも及ぶ。高度経済成長、人口急増等による河川・用水 の汚染問題に対して昭和 50 年 12 月、「日野市公共水域の流水の浄化に関する条例」を 制定(昭和 51 年 4 月施行)して以来、「緑と清流」を目指すまちづくりを実施してきた。 平成 25 年度には市制施行 50 周年を迎え、これからの 50 年を見据えたグランドデザイ ンとなる日野ビジョンを策定した。その中で、これまでの用水や湧水を保全・活用したまち づくりを一歩進めた「水都日野」構想を策定し、これをどのようにして実現させるかを市民と ともに考える試みとして、「水辺のある風景日野 50 選」の選定を行った。 内 容 キックオフイベントとして「(水辺を)どのように後世に残すか」等をみんなで考える、水の 郷フォーラムを開催した。その参加者や、呼びかけで集まった市民有志、市職員、法政大 学エコ地域デザイン研究所スタッフにより水辺 50 選ワーキンググループを結成し、検討を すすめた。「日野の水辺にはたくさんの生きものが生活をしている視点を加えよう」、「もう少 し手を加えたら良くなる惜しい水辺もたくさんある」など活発に会議を重ねた。 地区別エリアワークショップでは現地に出向き、用水路網図や住宅地図をベースにお気 に入りの水辺や守りたい水辺をマッピングした。「景観」、「歴史」、「生きもの」、「水質」、 「市民活動」、「観光」、「将来性」等の視点を設定し、意見交換を行った。 こうした現地調査、写真撮影を含む選定作業を行い、市民から推薦された数多くの候補 から、後世に残すべき 50 選を決定した。そうした作業の中で、日野の宝である水辺に恵ま れた現在の姿は、長い年月をかけたまちづくりの結果であることを再認識し、かつてのよう に生態系豊かで、皆が集まる水辺を目指すことをワーキンググループで共有した。 翌 26 年度からは、冊子完成が出発点という認識のもと、ワーキンググループメンバーが 市内の全小中学校に冊子を持参している。校長等と意見交換をしながら、学校側のニー ズの聞き取り、今後、学校と連携した環境プログラムの実施等、戦略的な行動をしている。 果 このプロジェクトにより、地域住民がまち・用水への関心を高め、その課題を発見し(気づ き)、地域住民が課題解決のために自ら行動をおこすきっかけとなった。50選に選ばれた 水田所有者をワーキンググループが訪れ、選定書を贈呈し、意見交換とともに感謝を伝え ている。フェイスブックも始動し、市民自ら情報発信を始めている。 また、全小中学校を訪問した結果、中学校1校で、授業で用水まち歩きを実施している。 小学校1校で27年度標識作成プロジェクトが始動し、秋の完成に向け準備を進めている。 効 担 当 課 関連サイト 日野市環境共生部緑と清流課 http://www.city.hino.lg.jp/index.cfm/198,122336,315,1880,html
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