平成27年調査 002 タイトル 県民参加による「ほほえみ」の地域づくり 子育て・福祉・健康 住民との協働・参画 団 体 名 青森県 1,367,858人 事 例 の ポイント ○ 児童虐待の背景に、親の孤立やゆとりのなさがあり、こうした親は相談機関や 子育て支援サービスの利用も消極的。 ○ 「ほほえみと笑い」を手段に、地域住民の手で子育てしやすい地域を作り上げ る事業を実施。平成 19 年度からの3年間で、ほほえみを引き出せる人財(ほほ えみプロデューサー)を 25,000 人以上養成した。 ○ 現在も受講者が組織した任意団体による取組が継続。 人 口 児童虐待に関するアンケート調査で、親の孤立や精神的ゆとりのなさが背景にあり、親も 相談機関や子育て支援サービスの利用に消極的なことが明らかになった。こうした中、相 談援助場面での経験や最新の医学研究から、ほほえみや笑いが精神的ゆとりを生み出す 背景・目的 ことがわかってきた。 そこで、相手のこころに寄り添い、安心感を与え、ほほえみや笑いを引き出すことができ る人財「ほほえみプロデューサー」を数多く養成することにより、親が地域で孤立しない、子 育てにやさしい地域社会をつくることを目的とした。 内 効 容 ほほえみプロデューサーを養成するために、笑いの医学的効果を研究している高柳和 江医師(当時、日本医科大学准教授)に依頼し、ほほえみプロデューサー養成の講義知 識を有する者(コア笑いプロデューサー及び笑いプロデューサー)を育成した。 平成 19 年 11 月からは、コア笑いプロデューサー及び笑いプロデューサーが、県内各地 でほほえみプロデューサー講習会の講師となり、高柳医師が考案した「ほほえみ太陽メッ セージ 7 か条」を受講者に実践例を含めて講義し、実践活動に役立ててもらうための活動 を始めた。 当初は、児童福祉関係者など参加者が限定的だったが、平成 20 年 5 月頃からは、学 校、病院、企業などからも講師派遣依頼が相次ぎ、ほほえみプロデューサーが加速度的 に増加した。講習会修了時、受講者に「ほほえみプロデューサーカード」を配り普及の一 助とするとともに、アンケートの記入をお願いし、講習会の改善に役立てた。 県の事業は、平成 21 年度で終了したが、平成 22 年度からは、コア笑いプロデューサー や笑いプロデューサー有志により任意団体「青い森のほほえみプロデュース推進協会」が 組織され、講習会を希望する方々へ講師を派遣するなど現在まで継続してほほえみの地 域づくりを進めているところである。 果 この事業は、職員からの提案により庁内ベンチャー事業として始めた。当初、2 年間の予定 であったが、多くの県民の声を背景に 1 年間延長し、平成 21 年度末にはほほえみプロデュー サーが 25,541 人に上った。その後、活動を引き継いだ青い森のほほえみプロデュース推進協 会によれば、平成 26 年 11 月現在 39,205 人にも及んでいる。 受講者のアンケートを見ると、多くの受講者が好意的な評価を行っており、児童から高齢者 まで世代を超えて、ほほえみの実践が広がっている。 担 当 課 関連サイト 青森県健康福祉部こどもみらい課 http://www.pref.aomori.lg.jp/life/family/hohoemiindex.html 青い森のほほえみプロデュース推進協会 公式サイト http://hohoemiaoimori.web.fc2.com/
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