逢坂小学校4年生の総合的な学習支援 実施記録 ◇支援学習:逢坂小学校4年生の総合的な学習「吾妻川の生きもの観察」を支 援 ◇支援の目的: ○「逢坂学区を流れる吾妻川」の水生生物の観察などを通して、子どもたち が川に親しみ、地域の自然環境に関心を持ってくれることを目的とする。 ○水生昆虫の特性を学び、生きものは自分にあった環境で生きることを感じ させる。 ◇日時 :平成27年6月23日(火) 10:15∼12:10 ◇観察場所 :吾妻川中流・幻案寺前の区域 ◇参加者:フォーラム・・・落合、岸、中西、畑、本多、三田村 児童・・・・・・4年生 2クラス 先生・・・・・・ 3名 ◇概要: ○最初、校内グランドに集まり、児童と挨拶、その後児童たちとともに、 学校から15分くらい歩いて観察場所に到着した。 ○フォーラムから ① 川の生きものについて ❇川の中には多くの「生き もの」が生活していること。 ❇その中で、水生昆虫が多 いこと。水生昆虫とは、 一生の一部の期間(多く は幼虫の期間)水の中で 生活している昆虫のこ とで、カゲロウ、カワゲ ラ、ヘビトンボ、トビケ ラなどがいること。 ❇「生きもの」は自分たち に適した場所で生活し ていること。 ②「生きもの」の観察・採集の仕方等について話した。 ○真夏のような暑い日 気温 30.0℃、 水温 16.0℃ 1 であったが、流れる水は適度に冷たく、川に入っての観察には適した日で あった。 児童たちは、楽しみながら熱心に観察した。 ○児童たちが捕集した「生きもの」について、できる限りその場 で「種類」を説明した。 2 観察された「生きもの」(種類分けは、肉眼観察による推定) 水生昆虫 *カゲロウ類:フタスジモンカゲロウ、ヒラタカゲロウのなかま、 マダラカゲロウのなかま、カゲロウのなかま *カワゲラ類:カワゲラのなかま、フサオナシカワゲラのなかま *トンボ(ヤゴ)類:ムカシトンボ、オジロサナエ、サナエトンボ のなかま、オオシオカラトンボ(成虫) *アメンボ類:アメンボ(成虫)、シマアメンボ(成虫) *ヘビトンボ類:ヘビトンボ *トビケラ類:トビケラのなかま、トビケラの卵塊 *ゲンゴロウ、ガムシ類:ガムシのなかま(成虫) *ハエ、カ類:ガガンボのなかま 水生動物 *サワガニ、ミズムシ *イトミミズのなかま、ヒルのなかま *ヨシノボリのなかま、ビワマス 今回の観察で、最も多く観察されたのは「ガガンボのなかま」で、つづい てサワガニが多く観察されたことが特徴的であった。 最後に、フォーラムが簡単な「まとめ」を行い、次のことを話した。 ○川に入って観察すると、川の中には多くの「生きもの」が生活してい ることがわかった。 今回観察された「生きもの」の種類については、この場で1つ1つ説 明はしないが、1週間以内には私たちが観察の記録を作成し、撮影し た「生きもの」の写真を記載して先生にお渡しするので、その記録を 参考にして今日観察した「生きもの」を思い出してほしい。 ○川の中で、 「生きもの」は自分に適した環境(場所)で生活している。 「きれいな水」に棲む生きもの、「きたない水」に棲む生きものの種 類が明らかになっている。 したがって、観察された「生きもの(指標生物)」から、観察した場所 の環境(水のきれいさ等)が分かる。 ○今回の観察で、最も多く観察されたのは「ガガンボのなかま」で、つ づいてサワガニが多く観察され,またヘビトンボも観察された。 これらの「生きもの」は、いずれも「きれいな水」に棲む「生きもの」 3 です。 このことから、吾妻川の中流は「きれいな水」が流れていることが分 かる。 ○また、今回の観察で、吾妻川には「きれいな水」が流れ、多くの種類 の水生生物が生息していることが分かったので、これからも吾妻川を 汚さないよう・きれいな環境を保つよう心がけてほしい。 児童たちが観察した水生生物の写真 水生昆虫 フタスジモンカゲロウ(幼虫) マダラカゲロウのなかま(幼虫) ヒラタカゲロウのなかま(幼虫) カゲロウのなかま(幼虫) 4 フサオナシカワゲラ属(幼虫) カワゲラのなかま(幼虫) ムカシトンボ(幼虫) オジロサナエ(幼虫) サナエトンボのなかま(幼虫) オオシオカラトンボ(成虫) 5 アメンボ(成虫) シマアメンボ(成虫) ヘビトンボ(幼虫) ヘビトンボ(幼虫) トビケラのなかま(卵塊) ガムシのなかま(成虫) 6 ガガンボのなかま(幼虫) 水生動物 サワガニ ミズムシ ヒルのなかま ヒルのなかま 7 ヨシノボリのなかま ビワマス 以上 8
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