平成26年度 研究紀要概要 1.学校教育目標 思いやりをもち、自ら考え実践する子 ◎情(こころ)優しく協力する子 ◎知(あたま)自ら考え、学ぶ子 ◎意(こころ)粘り強く根気のある子 ◎体(からだ)元気でたくましい子 2.研究主題 豊かにかかわりあい、ともに高めあう子どもの育成 ~自分の考えを互いに伝えあい、学びあう授業作りをめざして~ 3.主題及びサブテーマ設定の理由 (1)学校目標の具現化 本校では、「思いやりをもち、自ら考え実践する子」を教育目標と設定し、「情(こころ)優しく協 力する子」「知(あたま)自ら考え、学ぶ子」「意(こころ)粘り強く根気のある子」「体(からだ) 元気でたくましい子」などを具体的な子ども像としている。さらに、重点目標「よく聞いて」「友だち いっぱい」「楽しい学校」を設定し、「創意工夫に満ちた、活力ある学校」「思いやりと協力のある学 校」「ぬくもりと潤いのある学校」の3つを教育推進の重点としている。これらを受け、校内研究にお いても、「思いやりと協力のある学校」に目を向け、豊かにかかわりあい、ともに高めあう子どもの育 成を図ることとした。 (2)これまでの研究の経過及び子どもの姿から 相武台小学校では、コミュニケーション力を培う研究を重ね、「自ら学ぶ力を育む授業の創造」コミ ュニケーション能力を育てる授業づくりの研究を進めてきた。その成果として、子どもたちには自分の 思いを表現したり、相手の思いを受け止めたりする力が日常の場面で見受けられる。しかし、人との関 わりの中から自分の考えを広げたり、深めたりすることのできる子はいつも限られているように考える。 そこで、本年度も、「~自分の考えを互いに伝えあい、学びあう授業作りをめざして~」とサブテーマ を設定し、①一人ひとりが想いや考えをもったり伝えたりするための支援の方法や②その基盤となる学 級経営を充実させながら、③学びあいをコーディネートしていくことで、学びの広がりや深まりが生ま れるのではないかと考える。国語科に教科を絞ることで系統的な研究がより推進できるのではないかと 考える。 4.研究仮説 効果的に②言語活動の充実を図ることで、一人ひとりが自分の想いや考えをもち、さらには互いの考 えを交流しあうことで豊かにかかわりあうことのよさを実感し、理解が高まるのではないかと考える。 - 1 - 5.めざす子ども像と育てたい力 どんな子ども像をめざしていくのかをはっきりさせることで、どんな力を育ててくのかを共通化し、 実践していく。ブロック部会で検討する。 <めざす子ども像> ○自分の思いや考えを相手に分かりやすく伝えることができる子 ○他者とのかかわりを大切にし、自らの思いや考えを深めていくことができる子 <育てたい力=コミュニケーション能力> ・相手の話を理解しながら聞く。 ・相手に伝わりやすいように話す。 ・表現を豊かにするために語彙を増やす。 ・聴いて受け入れた考えを自分の考えとつき合わせて返す。 ・他者を受け入れる心を持ち、よりよい人間関係をつくる。 学習において、必要とされるコミュニケーション能力を考える時、その要素をより具体的に見ていく と次の6つの要素に分けて考えることができる。 1.話す力 自分の考えや気持ちを相手に分かりやすく伝えることができる。 2.聞く力 分からないことを積極的に質問したり、話を聞いて正確に書き取ったり、要約したりすることができ る。 3.相手を受け入れる力 友だちや他人と積極的に関わることができる。 4.共感する力 友だちの考えを聞き、その考えの良い所を見つけ出すことができる。また、困っている友だちに声を 掛けることができる。 5.分かりやすく表現し伝える力 事実や資料を示しながら、事柄に説得力を持たせ、魅力ある話を組み立てていくことができる。 自分の気持ちや考えを分かりやすく書いてまとめることができる。 6.問題を解決する力 友だちの考えと自分の考えを合わせて、新しい考えを作り出すことができる。 6.研究の内容・方法 (1)研究授業・研修 …授業実践を通しての研究仮説の検証 (2)学級経営 …コミュニケーションスキルの育成・言語環境 おはようタイム(月)(木)の活性化と定着 (3)豊かなかかわりあい …日常活動、学年団交流、異学年交流 (4)お話タイム - 2 - (1)研究授業・研修 授業作りの視点(具体的支援や工夫)を検討し、指導案を作成する。授業実践を通して研究仮説の検証 を行う。 ①授業作りの視点 考えを持つための手だて ●学びの必然性をもたせるための課題づくり、導入の工夫、発問の工夫 ●課題解決、自己解決への具体的支援 ②授業作りの視点 考えを伝えるための手だて ●系統的な書く力を明確にする中、書く力を高める活動をとりいれるていく。 ③授業作りの視点 伝えあい、学びあうための手だて ●伝え合い、学びあいの場の工夫 ●全体での共有やまとめ方 ④検証授業の伝え合い ⑤授業参観等への情報提供 ⑥個人テーマ作成 ⑦研修会や学習会の設定 ⑧日常学習の定着 ⑨おはようタイム(月)(木)の活性化と定着 (2)学級経営 学校生活全体における言語環境の整備を通し、コミュニケーションスキルの育成を図る 「話す・聞く・書く」が定着させる教室環境を整えていく。 (3)豊かなかかわりあい …日常活動、学年団交流、異学年交流 ○帰りの会でスピーチやトークを継続して行ったり、表現の楽しさを経験することにより、自分の思い や考えを伝えることに慣れるとともに、聴く態度を育て、相手の思いを共感的に理解できるようにす る。 ○家の人に学校の話を聞いてもらうお話タイムの取り組みを進めていく。 ○日常活動、学年団交流、異学年交流等で関わりを深める場づくりに取り組んでいく。 (4)お話タイム ○お話タイムの内容・方法を考える。 ○お話タイムの情報発信(ホームページ・お便りなど) - 3 -
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