NE24-0260B 舟山範孝 「川崎市逃走、集団強姦事件」 1

NE24-0260B 舟山範孝
「川崎市逃走、集団強姦事件」
1. はじめに
まずこの事件は、集団強姦、強盗容疑などで、川崎市に逃走していた杉本裕太容疑者が 1
月 9 日に改めて逮捕されたというものである。
そして、今回この事件に関しての情報をマスコミとネット掲示板の二つの媒体から調べ
てみる。この二つの決定的な違いというのは、各個人が自由に書き込めるか、書き手が決
まっているかという違いである。マスコミは、会社という看板を背負って書き手が記事を
書いているのに対して、ネットの掲示板では、匿名で自由に一般市民が書き込める。これ
が、第一の違いであるし、最大の違いであると思う。
2. マスコミの論調
マスコミの記事は、書き手が会社の顔という責任を持って、書いているので、ある程度
裏付けのあるものを書かなければ、社会的に信用され無くなってしまい、会社として信用
を失ってしまうことになるのが特徴的である。そのため基本的には、事実に基づいた内容
になっており、時系列でもよくまとまっていたりする。
3. ネット掲示板の論調
ネットの掲示板で書かれている内容の責任というものは、基本的に匿名で書かれている
ため、誰も責任を負うことが無い。だから、ネットの掲示板で書かれている内容は、凄く
感情的な意見が多いし、論理的に支離滅裂なものが多かった。
やはり、先ほど述べたように意見を書く人の責任というものがある程度ないと、信用に
値するものがほとんどなくなってしまうと思う。
今回の事件も、ツイッターなどで「杉本容疑者と一緒にいます」などや、
「今から会いに
行って説得してきます」といった合成画像付きのデマツイートがながれたり、ネット媒体
ならではの情報の氾濫が垣間見られた。
他にも、ネットの掲示板では、犯人や犯人の家族、警察内部の特徴などについても、色々
書き込みがあり、事件を解決するための情報ツールという指向性ではなく、かなり個人の
自己中心的な欲望を発散させるツールであるように思える。
ただ、知りたいという内容やつっこんで知らなくていいところまで知ろうとし、誹謗中
傷をするような特性があるため、ネット掲示板で純粋に情報を得るツールとしては、良い
ものであると私は思えない。
4. まとめ
今回この 2 つの媒体を比べてみて、わかったことは、事実に基づいた内容を純粋に知り
たければ、マスコミ各社の記事を見るだけで十分だと私は思う。
ただし、それだけだとなかなか事件の背景などが見えてこないと思った時には、ネット
の掲示板の書き込みを見て、自分なりに推論を立ててみたり、参考程度に色んな情報を見
てみるのも良いのかもしれない。
ただ、あまりにも多くの人が攻撃的な内容が多いため、知らずに感情に流されてしまっ
て、ネットの内容を鵜呑みにして、事実じゃないことまで事実と決めつけてしまいかねな
いので、飽くまで参考程度にするという節度をもった、ネットリテラシーを備えている人
が使うべきであると私は考える。
参考記事
・zakzak 2014 年 1 月 9 日付の記事
( http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140109/dms1401091811021-n1.htm )