佐渡島 - 浦島

D I N I N G OU T P R OJE C T
Chef
髙澤義明
Location
佐渡島
w w w .di n i n g o u t .j p
D I N I N G O U Tとは
日本 に 眠 る 愉しみ をもっと。
DINING OUT SADO
新 潟 県 佐 渡 島 は、2012 年 10 月、2013 年 9 月と、D I N I N G O U T が 同 じ 地 域 で 2 回 開 催 さ れ た
唯 一 の 場 所 で 、非 常 に 縁 の 深 い 土 地 で す 。日 本 海 で 採 れ る 豊 富 な 食 材 に 加 え 、能 文 化 が 日 常 に
D I N I N G O U T 、そ れ は 、毎 回 、日 本 の ど こ か で 数 日 だ け オ ー プ ン す る プ レ ミ ア ム な 野 外 レスト
ランで す 。 そ の 度 ご と に 招 く 、時 代 を 代 表 す る 料 理 人 や クリエイターが 腕 を 振 る い 、ご 案 内 す る
当 店 。 そ の 土 地 に 育 ま れ た 食 材 に 新 し い 感 覚 を 吹 き 込 ん だ 料 理 を 、そ の 土 地 の 自 然 や 文 化 を 新
し い 感 性 で 切 り 取 っ た 演 出 と 一 緒 に 味 わ っ て い た だ け ま す 。味 覚 だ け で なく五 感 全 て で 、そ の 土
地の豊かさを味わう。それは、あなたに驚きと歓びを与える、新しい日本の愉しみかた。
DINING OUT は 2012 年から始まり、これまでに新潟県佐渡島、沖縄県石垣島、徳島県祖谷、大 分 県
竹 田 、静 岡 県 日 本 平 の 計 5 つ の 地 域 に お い て 開 催 さ れ て き ま し た 。今 後 も 日 本 中 の あ ら ゆ る
地域で、DINING OUT は 開催される予定です。
根付いた、独 特 な 魅 力 を 備 え て い る のがその理由。2013 年 9 月に行われた DINING OUT SADO
w i t h L E X U S で は 、東 洋 文 化 研 究 家 の ア レ ッ ク ス・カ ー が ホ ス ト 役 を 務 め 、A S I A’
S 50 B E S T
R E S T A U R A N T S に も 名 を 連 ね る 、東 京 赤 坂 の「 T A K A Z A W A 」の オ ー ナ ー・シ ェ フ 、 髙 澤 義 明 が
料 理 を 担 当 し ま し た 。デ ィ ナ ー 会 場 と な っ た の は 、佐 渡 で 最 も 古 い と 言 わ れ る 能 舞 台 を 擁 す る
大 膳 神 社 。県 の 有 形 民 俗 文 化 財 の 茅 葺 屋 根 の 能 舞 台 は 江 戸 末 期 の 建 築 で す が 、そ の 気 品 の あ る
美 し さ は 、そ れ を 取 り 巻 く 木 々 と 芝 の 緑 と 相 ま っ て 、建 物 だ け の 観 賞 に も 十分堪えるものです。
また、ディナーに合わせて上演されたのは、この日限りの、女 性 だ け の 演 者に よる“幻 の 能”
。演目
は能楽作品の中でもとりわけ人気のひとつ、
「羽衣」。幽玄な薪能を観賞 しながら、幻 想 的 な 空 間 で 、
地元の食材を使った髙澤シェフの極上の料理が振る舞われるという、まさに“ 幻のレストラン”と
w w w . diningout. j p
なった DINING OUT SADO with LEXUS。2日間の開催で、限定 80 名のお客様だけが体験されました。
プ レ ミ ア ム・レ シ ピ 、 第 一 弾 。
DINING OUT SADO にて髙澤シェフが考案した2つ のメニューが、
「 D I N I N G O U T P R E M I U M R E C I P E 」と し て 、 R y o k a n 浦 島 で 蘇 ります。
世 界 で 活 躍 す る 髙 澤 シ ェ フ が 考 え る 、佐 渡 の 食 材 、 ひ い て は 佐 渡 島 の
プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 。 二 夜 限 り の 野 外 レ スト ラ ン イ ベ ント で し か 振 る
舞 わ れ な か っ た 幻 のメニュ ー が 、つ い に 登 場 し ま す 。ぜ ひ ご 堪 能 く だ さ い 。
〒 952 -1325
新 潟 県 佐 渡 市 窪 田 978 - 3
( お問合せ )
t e l 0259 - 57 - 3751
f a x 0259 - 57 - 3762
E - m a i l : i nfo @ r - u r a s im a. c om
w w w.ur a s i m a . c om
C h ef
髙澤義明
TAKAZAWA
YOSHIAKI
1 9 7 6 年 2 月 4 日 東 京 生 ま れ 。料 理 人 の 家 系 に 育 ち 幼 い 頃 か ら 料 理 に 触 れ る。
18 歳 の 時 、調 理 師 学 校 に 通 い 卒 業 後 様 々 なジャン ル の レ スト ラ ン で 働 く 。料 理 人
と し て 仕 事 を し な が ら ワ インス ク ー ル にも 通 い 、ソムリ エ 資 格 取 得 。そ の 5 年 後 の
28 歳で、シニアソムリエの資格取得。2005 年、赤坂に ARONIA DE TAK AZ AWA を
オ ー プ ン。2 0 0 7 年 か ら 世 界 的 権 威 の ス ペ イ ン の 国 際 料 理 学 会【 Lo mejor de la
Gastronomia】に 日 本 代 表 と し て 3 年 連 続 招 待 を う け る 。そ の 後 も 、メ キ シ コ の
国 際 料 理 学 会・イ タ リ ア の 料 理 学 会 に 招 待 を 受 け る な ど 、活 躍 の 場 を 広 げ 続 け る。
2 012 年 5 月 、さ ら な る 飛 躍 を 目 指 し て、店 名 を『 誰 も し ら な い 小 さ な 実 』と い う
意 味 の 看 板 か ら 、自 身 の 名 前 だ け を 掲 げ る『 T A K A Z AWA 』に 変 え リニューアルを
する。2013年から、サンペレグリノA S I A B E S T R E S T A U R A N T T O P 50 に名を
連ねる。2015 年 2 月 4 日、赤 坂 に『T A K A Z A W A B A R 』オープン。本店同様、
『和』を
テーマに、様々な料理を繰り広げる。
「 日 本 の 良 き 風 土・人・食 材 、伝 統 的 な 世 界 を
再 構 築 し て モ ダン に 供 す る 」と い う テーマの も と、ジャンル の枠 にとらわれない
自 由 な 発 想 で オリジナリティーを 追 求 し 、器 か ら 食 材 に 至 る ま で 、新 し い 形 で 、
日本の文化に通じる料理を提供している。
佐 渡 島 黒 豚 玄 米 カ ル ボ ナーラ
∼ 循環農法をお皿 の上で ∼
佐 渡 の 生 産 者 が 推 進 し て い る「循 環 農 法」を、お 皿 の 上 で 表 現 し ま
した。牡蠣の殻を活用した有機農法によって生まれたお米と、その
お米による飼料を食べて育った黒豚。牡蠣のリゾットにグリルした
黒 豚 を の せ て、藁 で ス モ ー ク す る こ と で、循 環 す る 食 材 と い う ス
トーリーを構築しました。スモーキーな黒豚と、クリーミーな牡蠣
のリゾットを頬張れば、口の中でカルボナーラが完成します。
Background 01 「牡蠣」
牡 蠣 に は 大 き く 、真 牡 蠣 と 岩 牡 蠣 の 2 種 類 が あ り
ま す が 、佐 渡 で は 真 牡 蠣 の 養 殖 が 盛 ん に 行 わ れ て
います。市場に出回るまでの大きさになる約1∼2 年
の 間 、大 佐 渡 山 脈 か ら の 豊 富 な 栄 養 を 含 ん だ 水 が
流 れ 込 む 環 境 の 中 で 育 ち ま す 。た ん ぱ く 質 や カ ル
シ ウ ム 等 の 栄 養 素 を 多 く 含 ん で い る こ と か ら 、別
名「 海 の ミ ル ク 」と も 呼 ば れ る 牡 蠣 。そ の 中 で も
佐 渡 の 牡 蠣 は 、小 ぶ り な が ら 味 が 良 い と 評 判 で す 。
冬∼春は真牡蛎を、夏は岩牡蛎を使用します。
Background 03 「相田家産佐渡スーパーコシヒカリ」
佐渡の中央に位置する国仲平野で米づくりをしているのが佐渡相田ライス
フ ァ ー ミ ン グ で す 。相 田 家 産 佐 渡 ス ー パ ー コ シ ヒ カ リ は 、海 の ミ ネ ラ ル を
豊富に含んだ佐渡産牡蠣殻と独自ブレンドの有機肥料によって育った全量
一 等 米 の 佐 渡 産 コ シ ヒ カ リ 。新 潟 県 特 別 栽 培 認 証 米 と 佐 渡 市 朱 鷺 と 暮 らす
Background 02 「島黒豚」
豚の肉質は餌と運動で決まりますが、
「島黒豚」は特に餌にこだわり、
脂 肪 に さ っ ぱ り と し た 甘 み を 与 え る さ つ ま い も に 加 え 、佐 渡 産 の
米粉が餌全体の 2∼3 割を占めています。豚に飼料米を与えることが
昨 今 注 目 さ れ て い ま す が 、実 際 の 官 能 テ スト の 結 果 で も 、脂 肪 が
さ っ ぱ り し 、風 味 が 上 が る こ と が 確 認 さ れ て い ま す 。
「 島 黒 豚 」に
関 し て は 、さ ら な る 肉 質 の 向 上 を 追 求 し 、酒 造 メ ー カ ー の 協 力 の
もと、通常の米よりも純度の高い米粉を使用しています。
郷 づ く り 認 証 米 を 取 得 し て お り 、国 内 外 の お 客 様 か ら 愛 さ れ て い ま す 。
「あなたに たしかな 米でいたい」をモットーに稲職人が丹精込めたお米です。
旬 の お 魚 の ブイヤ ベ ース
∼ 羽 衣 を デ ザ イン して∼
佐渡に根付く伝統文化、能の演目である「羽衣」をテーマにした
一皿。南蛮エビをすりつぶして濾したものを布のようなシート状
にし、金箔をのせて能の衣装に見立てました。これを、グリルし
た旬の魚に纏わせて、ブイヤベースをかけて食します。凝縮され
た魚介のスープにエビの香ばしさが加わり、旬の魚の旨みがさら
に引き立てられます。
Background 01 「旬の魚介類」
佐渡には大小 34 の漁港があり、毎日のように新鮮な魚介類が佐渡魚
市場に集まり、セリにかけられます。また四季折々、魚種が豊富なのも
特 徴 で す 。佐 渡 の 海 岸 線 は 2 6 0 k m と 長 く 、沿 岸・沖 合 い は 岩 礁 域 が
多く変化に富んでおり、好漁場が形成されています。さらに佐渡の
沖合は暖流と寒流が交差する地点で、春から夏にかけて暖流にのって
くるマダイ、本マグロ。秋から冬にかけて寒流にのってくるマダラや
スケトウダラ。冬季には南下する脂ののった寒ブリなど多種多様な
魚が集まってきます。
Background 02 「南蛮エビ」
正 式 名 称 は「 ホ ッ コ ク ア カ エ ビ 」。一 般 的 に は「 ア マ
エ ビ 」と い わ れ る こ と が 多 い が 、赤 色 で 姿 形 も 唐 辛
子 に 似 て い る と こ ろ か ら 新 潟 で は「 南 蛮 エ ビ 」と 呼
ば れ て い ま す 。佐 渡 の 南 蛮 エ ビ が お い し い と 言 わ れ
る の は 、川 か ら の 栄 養 分 を 豊 富 に 含 ん だ 海 域 が 漁 場
で あ る た め 。甘 味 が 強 く 旨 み た っ ぷ り で 、身 が 太 く、
赤みが強いのが特徴です。