回覧ＮＩＩＢＯ．ＮＩＩＢＯ．ＮＩＩＢＯ．ＮＩＩＢＯ．ＮＩＩＢＯ．とき桃花とホームページ http://niibo-es.sado.ed.jp Ｅ－ｍａｉｌ [email protected] り新穂小学校学校だより鳥第369号平成27年6月23日論理的思考力を高めるトキっ子学習塾校長香遠正浩推理作家東野圭吾原作の「容疑者 x の献身」（文藝春秋）という推理小説があります。ガリレオ先生と呼ばれる天才物理学者湯川学（テレビでは福山雅治）を主人公とした小説（ミステリードラマ）です。この中に，数学者の頭を悩ませてきた「４色問題」が登場します。４色問題とは「どんな地図でも４色あれば塗り分けられるか」というもので，解決までに百年近くを要した難問でした。証明後は「いかなる地図も，隣接する領域が異なる色になるように塗るには４色あれば十分である」という定理となりました。この定理を用いて「隣同士のピースが同じ色にならないように４色で塗り分けよ」という問題を「トキっ子学習塾」（毎週月曜日に全校児童がトキっ子班に分かれて行う 30分間の発展学習）で出題しました。左は下学年用，右は上学年用問題です。 ※１点で接する場合は同じ色を使ってよい。湯川先生曰く。「解決には冷静な分析が必要。思い付きや勘だけで答えを出そうとするのは間違いの始まりである」と。上の４色問題の場合も，試行錯誤で完成させることができるかもしれません。しかし，育てたいのは，常に外側の領域を想定しながら外縁部を３色で塗り分けていく姿です。このような論理的思考は，失敗を重ね，完成できた喜びを通して身に付きます。トキっ子学習塾は，そのような力を育てることもねらいとしています。計算ドリルと違い，論理的思考を要する問題は，大人であってもすぐには解けません。トキっ子学習塾の学習支援員の皆様からも「頭の体操になる」と好評です。あと数名の学習支援ボランティアを募集しています。どなたでも歓迎します。いかがでしょうか。