平成27年調査 タイトル 「金沢市における学生のまちの推進に関する条 例」の制定 住民自治 自主条例の活用 住民との協働・参画 団 体 名 金沢市(石川県) 452,144 人 人 口 063 ○ 事 例 の ポイント 金沢市は、数多くの高等教育機関を擁する学術文化都市として発展してきた背 景を踏まえ、学生のまちとしての金沢の個性と魅力をさらに磨き高めていくため、 平成 22 年 4 月に「金沢市における学生のまちの推進に関する条例」を制定(全 国初)。 ○ 商店街やNPOとの連携も深まるなど、学生と地域の交流機会が拡大しており、 市民から好意的な意見が寄せられている。 背景・目的 金沢市は、旧制第四高等学校をはじめ、数多くの高等教育機関を擁する学術文化都 市として発展し、日々の暮らしにおいて学生と市民とが交流する姿は、にぎわいと活力の 象徴として、「学生のまち・金沢」の歴史を刻み、今日に至っている。 このような背景を踏まえ、未来に向けたまちづくりにおいて、学生のまちとしての金沢の 個性と魅力をさらに磨き高めていくことは、健全で活力に満ちた地域社会を実現し、金沢 のまちが持続的に発展するうえで重要であり、この目的に資するため、平成 22 年 3 月、 「金沢市における学生のまちの推進に関する条例」を制定した(同年 4 月施行)。 内 容 条例では、学生のまちを進めるため、学生、市、市民及び町会等、高等教育機関や事 業者の役割を規定しており、条例に基づき金沢市内等の大学生等約 60 名で組織する「金 沢まちづくり学生会議」を設置し、新入生に金沢の魅力を知ってもらうための学習・体験・ 交流事業「OPEN CITY in KANAZAWA」や、ステージ演奏や屋台出店を通して地元商店 街や住民との交流を深め、賑わい創出を図る「まちなか学生まつり」など、各種事業を企 画、運営している。 また、大学等の周辺地域において、学生、市民、町会等が「学生のまち地域推進団体」 を組織し、本市と協定を結び、地域と学生とによるイベントや清掃活動の実施のほか、学 生のまちの推進に関する計画を策定している。 さらに、平成 24 年 9 月から、企業による学生のまちづくり活動の支援体制を構築するた め「学生サポーター企業登録制度」を創設した(平成 25 年 10 月現在、20 企業が登録)。 このほか、平成 24 年 9 月に、学生と市民との交流の場として「金沢学生のまち市民交流 館」を開館し、学生と市民等が交流を図るイベント等が通年で行われている。 果 条例を制定し、学生が地域の人々と交流できる様々な事業を実施して、若者の地域づく り参加を促進していることが評価され、平成 25 年 1 月に「地域づくり総務大臣表彰」を受賞 した(参加者:OPEN CITY in KANAZAWA 約 250 名、まちなか学生まつり約 2,000 名、学 生まちづくり交流会約 100 名等)。 また、地域の人々と連携した雪かきボランティアも増え(平成 26 年度、学生団体等と地 域との雪かきボランティア協定、20 組締結)、商店街やNPOとの連携も深まるなど、学生と 地域の交流機会が拡大しており、市民から「学生の若い力は頼もしい。通学路の除雪をお 願いしたい。今年も頼りにしている」などの好意的な意見が寄せられている。 効 担 当 課 関連サイト 金沢市市民局市民協働推進課 http://www4.city.kanazawa.lg.jp/22050/gakusei/index.html
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