(放射性物質吸収抑制対策 平坦地) JAいわき市 福島県いわき農林事務所農業振興普及部 いわき産米づくり情報 第3号 放射性物質を「入れない、吸わせない、付けない」米づくりを行い、 安全・安心な米を生産しましょう。 ○ 今後の管理対策 「分げつ期∼有効分げつ終了∼中間追肥∼中干し」 1 浅水管理 「分げつを促進し、有効茎数を確保しよう」 ・いわき管内の田植えの盛期は5月10日となりほぼ平年並となりました。 ・浅水管理とし、生育の促進をはかり、 6月20日の生育目標(平坦地) 品 種 草 丈 茎 数 分げつを早期に確保しましょう。 コシヒカリ 35∼40cm 20∼23 本/株 ひとめぼれ 35cm前後 20∼25 本/株 ただし、低温・強風時には深水とします。 天のつぶ 35cm前後 20∼25 本/株 2 放射性物質吸収抑制対策 (1)「用水は清流とし放射性物質を田に入れない」 ・梅雨時期(梅雨入り平年6月12日頃)になりますので、大雨や洪水が 発生した時は、土砂や濁水を水田に入れないようにします。 ・取水口や取水マスの前に仮堤(土のう等)を設け土砂の流入を防止します。 ・水路脇の草は定期的に刈り、ごみや落ち葉などの流入しないようにします。 ・ため池の水は上層水を取水し、水深が浅くなったら取水は最小限にします。 (2)「中間追肥(カリウム)によるセシウムの吸収抑制」 ・ 基肥にカリウムの上乗せ施用をしていない場合は、 6月25日∼7月5日頃に追肥し、遅くても中干し終了前に施用します。 カリ入り肥料名 10a 当たり散布量 カリ成分施用量 塩化カリ 7∼10㎏/10a 4.2∼6 ㎏/10a (3)中干しの徹底「セシウム溶出の防止で吸収抑制」 「倒伏防止」 ..... ・コシヒカリは目標茎数20本/株になったら中干しを実施します。 ・アンモニア態窒素を減らしセシウム溶出を減らします。また、倒伏による 土の混入を予防します。 ・溝切りを行い、田面に 1 ㎝以内の亀裂が入り、足跡が付く程度まで5∼7 日間を目安に行います。砂質土壌の場合は、田面がようかん状になり、足跡 に水が溜まる程度の弱めの中干しにします。中干し終了後は、間断灌水にし ます。 農作業事故に注意!確認しながら適度に休憩し、事故を未然に防ぎましょう。平成 27 年 6 月 1 日 (放射性物質吸収抑制対策 平坦地) JAいわき市 福島県いわき農林事務所農業振興普及部 3 病害虫防除 (1)いもち病 ・補植用の苗は、葉いもちの発生源になるので早急に処分します。 ・田植え時の防除(育苗箱処理剤)をしなかった場合、粒剤による予防散布を 6月中に実施します。 農 薬 名 オリゼメート粒剤 使用量(/10a) 3∼4kg 使 用 時 期 初発の10日前∼初発時までに散布 (6月15∼25日頃) 使用回数 2回以内 ※葉いもちが発生する前に散布する。 ※3∼5cmの湛水状態で均一に散布し、散布後 7 日間は止水します。 (2)黄化萎縮病 ・大雨により圃場が冠水・浸水したら速やかに排水し、特に黄化萎縮病に感染 しやすい6月中∼下旬に被害にあった時は防除を行います。 農 薬 名 リドミル粒剤 2 使用量(/10a) 6㎏ 使 用 時 期 収穫 90 日前まで 使用回数 2 回以内 ※湛水状態で均一に散布し、散布後 7 日間以上は止水する。 (3)藻類による表層はく離・アオミドロ ・発生がひどく稲の生育が抑制されている場合は、 農 薬 名 モゲトン粒剤 使用量(/10a) 藻類 2∼3㎏ 表層はく離1∼2㎏ 使 用 時 期 収穫45日前まで 使用回数 3 回以内 農家の皆様へ 平成27年度の経営所得安定対策の加入申請・交付手続きの の受付は6月30日(火)までです。 交付申請書、営農計画書、また、交付金の種類によって、提 出する書類が別途必要になります。 【主な交付金の種類】 ・畑作物の直接支払交付金(数量払、営農継続支払) ・米・畑作物の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策) ・米の直接支払交付金 ・水田活用の直接支払交付金(麦、大豆、飼料用米、 WCS 用稲等) 連絡先:いわき地域農業再生協議会 0246-68-6238 または、JAいわき市各営農経済センター 農作業事故に注意!確認しながら適度に休憩し、事故を未然に防ぎましょう。平成 27 年 6 月 1 日
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