- 1 - 平成27年度北海道特別支援教育 知的障害

平成27年度北海道特別支援教育
知的障害教育PTA連合会
道北地区大会
事務局校
北海道小平高等養護学校
(校長 矢 野
光 男)
8月26日(水)小平高等養護学校を会場に平成27年度北海道特別支援教育知的障害教育PTA連合会
道北地区大会が本校・分校併せて9校計35名の参加者のもと、開催されました。
今回は午前の部が「KDDIケータイ電話教室」の講演から始まり、午後の部からは交流会及び「学校・
家庭における情報機器利用のルールづくり」についてワークショップを行いました。
「KDDIケータイ教室」講師西條由貴男氏を招き講演を
いただきました。
講演はこれまで新聞報道された事例をもとに動画等を使
いながらわかりやすく、しかも詳細に講演をいただきました。
参加者は家庭における携帯電話等の情報機器における親子間のルー
ルづくりやこの時代だからこそ、人と人同士のコミュニケーション
の大切さを学びました。
特にSNS等の投稿サイト利用におけるトラブルは一端アップロ
ードしてしまうと、その人の意思に関わりなく全世界に拡散し、削
除ができないこと。極端に言えばその人が亡くなった後も永久に存
在することが改めて確認できました。
参加者の感想から「改めてネット、スマホ等の危険性について理
解できた。高等養護学校に在籍している生徒は所持の割合が高くな
ることから家庭や学校で最低限身に付けなければならない内容が整理できた」と述べていました。また「親
が一方的にルールを決めるのではなく、大人の情報機器の利用について認識を改めることで、子どもとしっ
かり向き合うことができるのではないか」との感想も寄せられました。
午後の部の初めは参加者の紹介と各校のPTA活動の推進についての情報交流、ワークショップを行い
ました。
各校のPTA活動の交流では一人でも多くの会員が主体的に参加できる取組について交流がされまし
た。特に、生徒の卒業後の生活を見据えた施設・職場見学はどの学校でも積極的に実施されていること。
また、だれもが気軽に、しかも卒業後のつながりがもてるよう、地域ごとに卒業生並びに保護者を招いた
交流会などを実施している学校ありました。
これからの課題としては、「次の役員の育成とこれまでの成果をどのように引き継いでいくことができ
るか」、「今後のPTA活動の推進に当たり、会員の積極的な参加の在り方について」各校で頭を悩ませ
ていることが情報交流することができました。
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午後の部では養護学校部会と高等養護学校部会に分かれて、「学校・家庭における情報機
器のルールづくり」についてワークショップを行いました。
【養護学校部会】
養護学校部会でははじめに家庭・学校での使用状況について情報交換を行いました。また、
各学校や家庭でどのように情報機器を利用しているのか情報交流を行いました。利用方法が
共通理解されることで課題を共有でき、これから取り組むべきことにつなげることができま
した。その後、『子ども達が適切に安全に楽しく情報機器を使うためにはどうしたらよいの
か』をテーマに参加者が付箋に書き込み、ホワイトボードに張り出しました。「使用する時
間を限定する」「フィルタリングの活用」「情報機器の目的、使い方を家族が共有する」な
ど様々な意見が出されました。多くの意見が出されたも
のを共通項目毎に分類すると以下のようにまとめることができました。
①どういう目的で使うのかかっきりさせる
②ルールを守って使う
③親がすべきこと明らかにする(環境設定など
④親と使い方を共有する
【高等養護学校部会】
高等養護学校部会では「①保護者が身に付けさせること②学校が身に付けさせること③学
校が保護者に身に付けさせてほしいこと④保護者が学校に身に付けさせてほしい」ことを立
場の違いを超えて付箋に書き込み意見交換を行いました。高等養護学校生徒の携帯・スマー
トフォン所持率は年々高まってきていることから、より実態に即した意見が多く出されまし
た。
結果として以下のようにまとめることができました。
①ルール・規律をもって活用する
②リスクの理解と把握
③管理と正しい活用
その他、情報機器利用のメリット・デメリットについて様々な意見が出されました。
まとめ
保護者・学校も子どもの情報機器の利用に当たっては正しい知識をもつとともに、リス
を考えた、利用制限等も含めたルールづくりが必要です。
文責
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北海道小平高等養護学校教頭 児玉