校長挨拶 - 宮城県立迫支援学校

■校長挨拶
本日は迫支援学校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。本校には
現 在 , 小 学 部 ( 男 : 2 0 名 , 女 5 名 ), 中 学 部 ( 男 1 5 名 , 女 5 名 ), 高 等 部 ( 男 3 0 名 ,
女 1 8 名 ), 合 計 9 3 名 の 児 童 生 徒 が 在 籍 し て い ま す 。
今年度は,①個別の指導計画に基づいた授業を実践し,児童生徒が主体的に活動できる
よう支援します。②特別支援教育のセンター的機能を組織的に発揮し地域に貢献します。
③伸び伸びと学習活動ができるよう,安全で安心な教育環境を保障します。 ④志教育を推
進します。の四つを経営方針(スローガン)に掲げて学校経営にあたります。
入 学 式 で , 糸 賀 一 雄 先 生 の ,『 こ の 子 ら を , 世 の ひ か り に 』 と い う 言 葉 を 紹 介 し ま し た 。
糸 賀 先 生 は ,昭 和 2 1 年 と い う 戦 後 の 混 乱 期 に ,近 江 学 園 と い う 福 祉 施 設 を 創 立 し ,
『社会
福祉の父』とも呼ばれている方です。少し長くなりますが,先生の言葉を引用します。
「 私 た ち の 願 い は 、重 症 な 障 害 を も っ た こ の 子 た ち も 立 派 な 生 産 者 で あ る と い う こ と を 、
認め合える社会をつくろうということである。
『 こ の 子 ら に 世 の 光 を 』あ て て や ろ う と い う
哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、 い
よ い よ 磨 き を か け て 輝 か そ う と い う の で あ る 。『 こ の 子 ら を 世 の 光 に 』 で あ る 。」
私達の国が向かおうとしている,共生社会の神髄を示しているものだと思います。 共生
社会とは,障害の有無にかかわらず,全ての人が互いの人格と個性を認め合い,支え合う
社会のことです。障害者の権利に関する条約が批准され,来年の4月には差別解消法が施
行 さ れ ま す 。法 整 備 が 進 ん だ 今 ,私 達 教 職 員 の 責 務 は ,糸 賀 先 生 の 言 葉 を 借 り れ ば ,
『自ら
輝 く 素 材 』 に ,『 い よ い よ 磨 き を か け る 』 と い う こ と に な り ま す 。
具 体 的 な 目 標 は , 次 の 四 つ で す 。( 本 校 が め ざ す 児 童 生 徒 像 )
・みんなと仲良く協力し合う児童生徒
・自分で考え進んで活動する児童生徒
・明るく元気にたくましい児童生徒
・自分のことは自分でする児童生徒
どれも,社会に出て光り輝くためには,必要不可欠なことです。同時に,一朝一夕には
達成できない目標でもあります。人の歩みは,とてもゆっくりです。焦らず,けれども決
して諦めず,これらの大きな目標を達成する為に,教職員一同力を合わせ,全力を尽くし
ていく所存ですので,今後とも,ご支援ご協力を賜りますよう,お願い申し上げます。
平成27年4月8日
宮城県立迫支援学校長
竹内
透