平成27年調査 タイトル 011 子育て・福祉・健康 学校施設の有効活用(介護施設) 補助対象財産の財産処分の弾力化 し ら たかま ち 団 体 名 事 例 の ポイント 白 鷹 町 (山形県) AE AE AE 人 口 15,141 人 ○ 白鷹町では少子化の影響により休校した中山小学校の利活用を模索していた。 ○ 一方、町では、全国と比べて高齢化が進んでおり、町民の介護・福祉サービス への要望は多く、町として有効な対策を検討。 ○ 休校した校舎を介護施設として利活用することで、維持管理費を解消し、町民 のニーズに応えることができ、加えて新たな雇用も創出。 背景・目的 白鷹町では、少子化の影響により 107 年の歴史ある中山小学校が休校となり、その後の 取扱いが課題となっていた。 一方、町民の介護・福祉サービスに対する要望は多く、要介護者数の増加や核家族化 の進行により、町に既にある老人福祉施設の待機者数が 100 名を超す状況であった。 そこで、平成 19 年 3 月の公立学校施設の財産処分の弾力化措置により、事業完了後 10 年以上経過した建物は、補助金を返還することなく譲渡することが可能となったことなど を踏まえ、休校した校舎を介護施設にするための整備の実現が可能かどうか研究・検討を 重ねた結果、休校した校舎を介護施設として利活用する方針を決定した。 内 容 平成 24 年 4 月にオープンした介護施設は、地域密着型特別養護老人ホーム 29 床と ショートステイ 11 床である。 2 階建の校舎の、1 階部分を利用者の生活の場とし、居室スペースを別途確保するため 増床も行った(約 800 平方メートル)。2 階は職員の会議室などに利用されており、校舎の 有効利用を図っている。 校舎の構造を生かし、廊下・室内ともゆったりとしたスペースを確保している。木をふん だんに使用しているため、温かみがあり、利用者が安心してくつろげる空間が広がってい る。また、窓からは、壮大な朝日連峰をはじめとした山々や四季折々に姿を変える豊かな 自然が広がっている。 果 休校した校舎を、地域との連携も運営方針とする新たに設立された社会福祉法人に無 償譲渡したことにより、年間 200 万円程支出していた維持管理費を解消することができた。 オープンした年度中には、地域密着型特別養護老人ホームは満床になり、施設待機者 の緩和に役立ち、町民の介護・福祉サービスの向上に貢献した。 開設に当たっては、施設職員を町内から積極的に雇用した結果、6 割強(全職員 27 人 中 18 人)の職員を町民から採用し、新たな雇用創出につながった。 また、住み慣れた場所で、町出身の施設職員や近隣の方々に支えていただくことによ り、これまでの生活を大きく変えることなく、かつ利用者の声を大切にした介護を受けられ るとの声が利用者からあがっている。 なお、介護施設の運営協議会には地元の方にも参加していただき、施設の秋祭りなど を通じて、継続して介護施設の利用者や職員と町民との交流も図られおり、冬季間の施設 内の除雪を地区の方と協力して実施するなど友好な関係が築かれている。 効 担 当 課 関連サイト 白鷹町総務課 http://www.town.shirataka.lg.jp/dd.aspx?menuid=1001
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