5. 文化環境の整備

主要施策
健康で郷土を愛する人間性豊かな人づくりのための文化の振興
施策の柱
5
施策の分類
文化振興
■
文化環境の整備
現状と課題
○芸術文化活動・郷土芸能の振興
生活スタイルの変化や趣味の多様化、また、高齢化も伴い、芸術文化活動や郷土芸能
の指導者や継承する人材が減少しています。
そのため、町では、町民文化祭を毎年開催し、芸術文化活動の推進に努めています。
さらに、平成8年に設立された町文化協会においては、各団体の交流会や芸能発表など
の取り組みも行っています。
また、小学校では、
「獅子舞」
「弥生画」
「津軽三味線」
「登山ばやし」、中学校では、
「津
軽三味線」など、地域に根ざした郷土芸能を総合的な学習の時間やクラブ活動の中で取
り入れ、郷土芸能のすばらしさを次世代の子どもたちに伝える取り組みを行い、継承者
は育っているものの、地元に残る人材が減少しています。
○米文化の継承
農業離れが進み稲作農家が減少したため、子どもたちが自分の家で稲作を体験する機
会が減ってきています。また、日本人の食生活やライフスタイルが大きく変化したこと
により米食離れも深刻な問題となっており、日本古来の米食を中心とした食生活の大切
さを見つめ直し、米文化を後世に伝えていくことが必要とされています。
町では、小学校を対象に、田植え、稲刈りなどの米づくり体験を実施し、米文化の継
承に努めるとともに、朝ごはん条例の基本方針であるごはんを中心とした食生活の改善
に取り組んでいます。
田植え体験をする児童たち
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■
目指す姿(基本方針)
○
地域に根ざした伝統・文化を重んじ、後世に正しく継承されるまちを目指します。
○
芸術文化活動が活発なまちを目指します。
○
地域における伝統的な米食文化が継承されるまちを目指します。
■
施策の内容
○
学生を含めた広範な人材の掘り起こしに努め、指導者の育成を図ります。
○
郷土芸能の保存、継承を図るため、その活動について支援します。
○
津軽富士見湖周辺の文化施設等を活用しながら、様々な芸術文化活動や郷土芸能を広く
町民に紹介することにより、ふるさとの魅力を再発見してもらい、地域文化の伝承、発展、
交流を図ります。
○
歴史文化伝承館(※1)を有効活用し、米料理や伝統料理の継承に努めるとともに、昔
の農具や民具等を展示し、稲作文化を学べる機会を提供します。
※1
歴史文化伝承館…平成18年の水元中央小学校の開校に伴い、廃校となった旧水元小学校の内部を改修し、
平成20年に歴史を学習する拠点施設としてオープン。郷土の歴史・伝統文化に関する資料の展示やわら細工
の加工体験など、先人の偉業や生活の知恵に対する理解と関心を深めることができる施設。
担当:教育委員会・産業観光課
富士見小学校児童による獅子舞
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