プリントNo.6

dQ
i≡ ―――
dS dt
§2.定常電流
2-1
電流
電流と電流密度
電流: ~
e n dV
= ――――
電荷の流れ
dS dt
向き;正電荷の流れる向き
e n (dS vdt)
= ――――-――
強さ;断面を単位時間に通過する電荷量
dS dt
単位;A(アンペア)
C
1A=1――
s
電流密度:
~
i= env
広がりのある場合
「単位断面積を単位時間に,垂直に通過する電荷の量」
向き;正電荷の流れる向き
大きさ;i
I
i≡ ――
S
2-3
オームの法則
断面一定の導線の場合;
(1)オームの法則
導線上の2点A,B間に電位差
流れる電流は,
向き:高電位から低電位へ
強さ:電位差V=(A)―(B)
比例係数
→
に比例
1/R
(3.2)
R=ρ(L/S)
L:長さ, S:断面積
I=(1/R)V
⇔
V=RI
~ オームの法則
(3.1)
ρ: (電気)抵抗率
~
R:電気抵抗 or 抵抗
抵抗の単位:Ω(オーム)
1Ω
=
物質固有(長さ,形によらない)
σ=1/ρ:電気伝導率
すると,I=iS,V=EL
を
I=V/Rに代入
1 V/A
iS=(1/ρ)(S/L)・EL=σ(S/L)・EL
∴ i=σE
~ オームの法則
(3.3)
ジュール熱;
(3)ジュールの法則
電荷qが,電位(A)の場所から電位(B)の場所に移動
するとき,電荷が外部にする仕事Wは
抵抗体に電流が流れるとき,電流がする仕事(エネルギー)
→
格子原子に振動エネルギーとして供給している
W=q{(A)―(B)}
→
熱エネルギー
~
ジュール熱
電流による発熱:
単位時間にする仕事の割合;仕事率P
Q=RI2 =V2/R → 「ジュールの法則」
dW
dq
P=―― = ――{(A)―(B)}
dt
dt
単位時間あたりの発熱量
Q=RI2=V2/R=IV
=I・V
=R・I2 =V2/R
(3.11)
1
=――――― RI2
4.186
(3.12)
Pの単位:W(ワット)
1W = 1J/s
1(J)=4.186-1
(J)
(cal)
(cal)
または
電流がする仕事率:電力(W:ワット)
4.186(J)=1
(cal)
電流がする仕事量:電力量(Wh:ワット時)
2
2-4
抵抗
抗の接続
続
2-5
起電力とキルヒホッフの法則
直
直列接続
続
(1)起電力
高電位から低電位へ電荷の流れ
→
高電位側の正電荷が不足,電流は継続しない
→ 起電力:emf
電流を継続する能力
並
並列接続
続
起電力を持つもの
→
電源
電源のエネルギー源;
化学(反応)エネルギー (電池,etc.)
力学的エネルギー
(水力発電所)
光のエネルギー
(太陽電池)
練習問題:電圧 10Vに充電された 104μFのコンデンサー
がある.1mAの電流をどのくらいの時間流せるか?
起電力emf の単位:V
(2)キ
キルヒホッフ
フの法則
則
第2法則
第
則:
「回
回路網中の任
任意の閉
閉じた経
経路に
に沿って
てとった
た
電
電流と抵
抵抗の
の積の和
和(電位
位降下)は,そ
その経路
路
に
に含まれ
れる起
起電力の
の和に等
等しい
い.」
回
回路網
源,抵抗
抗)があ
あるとき,
(電源
第
第1法則
則:「ひ
ひとつの
の分岐
岐点に流
流れ込む
む電流
流の総和
和と,流
流
れ
れ出す電
電流の
の総和と
とは等しい.」
流れ
れ込む電流 → 正
流れ
れ出す電流 → 負
ΣVk
ΣIiRi=Σ
流と起
起電力の
の向き
電流
→
経路の
の向きと
と同じなら正
正
経路の
の向きと
と逆なら負
Σ Ii = 0
「任
任意の
の閉じた
た回路に
に沿って一周
周すると
とき,電源お
お
よび抵
抵抗によ
よる電位
位の上
上昇を正
正,電位
位の下
下降を負
負
の量で
で表すと
と,電位
位差の
の総和は
は常に0になる.
」
ΣIiRi+ΣVk=0
0
練習問題
練
題: 図
図の回
回路に流
流れる電
電流 I1,I2,II3 を求
求めよ.
内部抵抗(電源の)
現実の電源 = 理想的電源 + 内部抵抗
I
r
Vout R
emf
電源電圧:Vout=emf-rI
電源が外部にする仕事は
Wout=Vout・I =emf・I -rI2
R → ∞ のとき,I → 0
Vout=emf ~ 開回路電圧
(例)乾電池
→
鉛蓄電池
内部抵抗大
→
〃
小
→ 安全
→
危険
(問題 35 も参
参照のこと.)
§3.電流と磁場
3-1 エルステッドの発見とアンペールの研究
(1)磁荷
磁石は両端に鉄(粉)を引きつける
→ 両端に「磁荷」がある
磁石は常に一方が北、他方が南をさす(羅針盤)
→ 北をさす方;N極
南をさす方;S極
N-N,S-S間 ~ 反発力
N-S間 ~ 引力
磁極間の力の大きさ ~ 距離の二乗に反比例
(クーロンが実験)
→ N極の磁荷;正
S極の磁荷;負
F=qE
Eと同様に
F=qmH
1
q'm
H= ―――
―・――
―――
―
μ0
4πμ
r2
H(r):「磁
磁場」oor「磁
磁場の強
強さ」
しかし,「磁
し
磁荷」を
を分離す
することがで
できない
い
qm qm’
μ0
qm qm’
F=k ――― =―――・――――
4π
r2
r2
μ0=4π×10-7
[N/A2](SI)
~ 真空の透磁率
(1.2)
単
単独の
の「磁荷
荷」は実
実在しない!
在するのは,
「S-N のペア
ア」の様
様に見
見えるも
もの)
(実在
→
すなわち,
「電荷」の性質とよく似ている
「磁場」がある
「磁場」
」をど
どう定義
義したら
らよいか?