dQ i≡ ――― dS dt §2.定常電流 2-1 電流 電流と電流密度 電流: ~ e n dV = ―――― 電荷の流れ dS dt 向き;正電荷の流れる向き e n (dS vdt) = ――――-―― 強さ;断面を単位時間に通過する電荷量 dS dt 単位;A(アンペア) C 1A=1―― s 電流密度: ~ i= env 広がりのある場合 「単位断面積を単位時間に,垂直に通過する電荷の量」 向き;正電荷の流れる向き 大きさ;i I i≡ ―― S 2-3 オームの法則 断面一定の導線の場合; (1)オームの法則 導線上の2点A,B間に電位差 流れる電流は, 向き:高電位から低電位へ 強さ:電位差V=(A)―(B) 比例係数 → に比例 1/R (3.2) R=ρ(L/S) L:長さ, S:断面積 I=(1/R)V ⇔ V=RI ~ オームの法則 (3.1) ρ: (電気)抵抗率 ~ R:電気抵抗 or 抵抗 抵抗の単位:Ω(オーム) 1Ω = 物質固有(長さ,形によらない) σ=1/ρ:電気伝導率 すると,I=iS,V=EL を I=V/Rに代入 1 V/A iS=(1/ρ)(S/L)・EL=σ(S/L)・EL ∴ i=σE ~ オームの法則 (3.3) ジュール熱; (3)ジュールの法則 電荷qが,電位(A)の場所から電位(B)の場所に移動 するとき,電荷が外部にする仕事Wは 抵抗体に電流が流れるとき,電流がする仕事(エネルギー) → 格子原子に振動エネルギーとして供給している W=q{(A)―(B)} → 熱エネルギー ~ ジュール熱 電流による発熱: 単位時間にする仕事の割合;仕事率P Q=RI2 =V2/R → 「ジュールの法則」 dW dq P=―― = ――{(A)―(B)} dt dt 単位時間あたりの発熱量 Q=RI2=V2/R=IV =I・V =R・I2 =V2/R (3.11) 1 =――――― RI2 4.186 (3.12) Pの単位:W(ワット) 1W = 1J/s 1(J)=4.186-1 (J) (cal) (cal) または 電流がする仕事率:電力(W:ワット) 4.186(J)=1 (cal) 電流がする仕事量:電力量(Wh:ワット時) 2 2-4 抵抗 抗の接続 続 2-5 起電力とキルヒホッフの法則 直 直列接続 続 (1)起電力 高電位から低電位へ電荷の流れ → 高電位側の正電荷が不足,電流は継続しない → 起電力:emf 電流を継続する能力 並 並列接続 続 起電力を持つもの → 電源 電源のエネルギー源; 化学(反応)エネルギー (電池,etc.) 力学的エネルギー (水力発電所) 光のエネルギー (太陽電池) 練習問題:電圧 10Vに充電された 104μFのコンデンサー がある.1mAの電流をどのくらいの時間流せるか? 起電力emf の単位:V (2)キ キルヒホッフ フの法則 則 第2法則 第 則: 「回 回路網中の任 任意の閉 閉じた経 経路に に沿って てとった た 電 電流と抵 抵抗の の積の和 和(電位 位降下)は,そ その経路 路 に に含まれ れる起 起電力の の和に等 等しい い.」 回 回路網 源,抵抗 抗)があ あるとき, (電源 第 第1法則 則:「ひ ひとつの の分岐 岐点に流 流れ込む む電流 流の総和 和と,流 流 れ れ出す電 電流の の総和と とは等しい.」 流れ れ込む電流 → 正 流れ れ出す電流 → 負 ΣVk ΣIiRi=Σ 流と起 起電力の の向き 電流 → 経路の の向きと と同じなら正 正 経路の の向きと と逆なら負 Σ Ii = 0 「任 任意の の閉じた た回路に に沿って一周 周すると とき,電源お お よび抵 抵抗によ よる電位 位の上 上昇を正 正,電位 位の下 下降を負 負 の量で で表すと と,電位 位差の の総和は は常に0になる. 」 ΣIiRi+ΣVk=0 0 練習問題 練 題: 図 図の回 回路に流 流れる電 電流 I1,I2,II3 を求 求めよ. 内部抵抗(電源の) 現実の電源 = 理想的電源 + 内部抵抗 I r Vout R emf 電源電圧:Vout=emf-rI 電源が外部にする仕事は Wout=Vout・I =emf・I -rI2 R → ∞ のとき,I → 0 Vout=emf ~ 開回路電圧 (例)乾電池 → 鉛蓄電池 内部抵抗大 → 〃 小 → 安全 → 危険 (問題 35 も参 参照のこと.) §3.電流と磁場 3-1 エルステッドの発見とアンペールの研究 (1)磁荷 磁石は両端に鉄(粉)を引きつける → 両端に「磁荷」がある 磁石は常に一方が北、他方が南をさす(羅針盤) → 北をさす方;N極 南をさす方;S極 N-N,S-S間 ~ 反発力 N-S間 ~ 引力 磁極間の力の大きさ ~ 距離の二乗に反比例 (クーロンが実験) → N極の磁荷;正 S極の磁荷;負 F=qE Eと同様に F=qmH 1 q'm H= ――― ―・―― ――― ― μ0 4πμ r2 H(r):「磁 磁場」oor「磁 磁場の強 強さ」 しかし,「磁 し 磁荷」を を分離す することがで できない い qm qm’ μ0 qm qm’ F=k ――― =―――・―――― 4π r2 r2 μ0=4π×10-7 [N/A2](SI) ~ 真空の透磁率 (1.2) 単 単独の の「磁荷 荷」は実 実在しない! 在するのは, 「S-N のペア ア」の様 様に見 見えるも もの) (実在 → すなわち, 「電荷」の性質とよく似ている 「磁場」がある 「磁場」 」をど どう定義 義したら らよいか?
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