メールマガジン第7号 〔練馬区立図書館メールマガジン 第7号 平成26年10月発行〕 ☆情報拠点として 区民に役立ち 頼りにされ 愛される図書館 ◎練馬区立図書館メールマガジン第7号をお届けします。 ~~~~~ <目次> 1 図書資料の貸出期間変更のお知らせ 2 特別館内整理期間のお知らせ(貫井図書館・小竹図書館) 3 ランガナタンの「図書館学の五法則」について 4 各館イベントのお知らせ 5 休館日のお知らせ ~~~~~ 1 図書資料の貸出期間変更のお知らせ 練馬区立図書館では、図書資料の予約待ち日数の短縮と、より多くの方が利用できるよ う、10月1日(水)から図書資料(図書・雑誌・紙芝居・布の絵本)の貸出期間を3週間か ら2週間に変更しました。皆様のご協力をお願いいたします。 ☆ 10月1日に貸出しや貸出延長をした資料から変わります ☆ 次にお待ちの方がいない場合の貸出延長も2週間になります ☆ CDなど視聴覚資料の貸出期間は2週間のまま変わりません ☆ 貸出点数、予約点数、予約資料の取り置き期間などは変わりません ☆ 貸出期間・予約資料取置期間の日数計算に休館日を含まないように変更しました。 (例)10月2日(木)に光が丘図書館で貸出しを行った場合、2週間後は16日(木)です が、6日(月)が休館日なので、1日延びて17日(金)が返却期限日となります。 (例)10月14日(火)に光が丘図書館で貸出しを行った場合、2週間後は28日(火)です が、20日(月)と27日(月)が休館日なので、2日延びて30日(木)が返却期限日となり ます。 ~~~~~ 2 特別館内整理期間のお知らせ(貫井図書館・小竹図書館) 貫井図書館では10月6日(月)~10月10日(金)の間、小竹図書館では10月20日(月) ~10月24日(金)の間、それぞれ特別館内整理期間のため休館いたします。期間中は、蔵 書点検作業や施設設備の点検を行い、利用者サービスの維持・向上を図ります。ご不便を おかけしますが、皆様のご理解とご協力をお願いします。 ~~~~~ 3 ランガナタンの「図書館学の五法則」について S.R.ランガナタン博士(1892~1972)はインドの図書館学者で、彼が1931年に示した 「図書館学の五法則」は、現代でも図書館に配属された職員の研修や、司書資格講習の最 初の授業で必ず学ぶ、図書館サービスに取り組む際の基本的な理念です。 ランガナタンの「図書館学の五法則」 第一法則:Books are for use.(図書は利用するためのものである。) 第二法則:Every reader his or her book.(いずれの人にもすべて、その人の本を。) 第三法則:Every book its reader.(いずれの本にもすべて、その読者を。) 第四法則:Save the time of the reader.(読者の時間を節約せよ。) 第五法則:A library is a growing organism.(図書館は成長する有機体である。) この五法則は、図書館の本質的な機能である資料や情報を提供するために、図書館の職員 は利用者の利便性を第一に考え、利用を保障し、常に研鑽を続け、時代の変化に対応して ページ(1) メールマガジン第7号 いかなければならないことを教えてくれています。 イギリス統治時代のインドで作られた理念が80年以上過ぎた現在の日本や諸外国でも通 用する普遍的なものであることに驚きますが、この間の情勢の変化を踏まえてこの「五法 則」を見直そうという動きもあります。 アメリカの大学や研究機関を中心に構成されたOCLC(Online Computer Library Center、 Inc.)というNPOの研究員が、今年6月にランガナタンの「図書館学の五法則」 について、利用者のニーズの変化を踏まえて現在の図書館員が最優先とすべき事項の検証 を目的に、五法則の順序変更と再解釈を提案したレポートを発表しました。レポートで は、法則の順序を四、二、一、三、五の順に並べ替え、順序を入れ替えた四つについて現 代的な解釈を以下のように示しました。 <順序変更後の第一~四法則とその解釈> 新・第一法則:Save the time of the reader. (図書館システムとサービスを利用者の実際の情報行動に組み込め。) 新・第二法則:Every reader his or her book. (所属するコミュニティとそのニーズを知れ。) 新・第三法則:Books are for use. (紙媒体や電子資料を提供する物理的、技術的なインフラを発展させよ。) 新・第四法則:Every book its reader. (情報行動の中で資料を発見しやすく、入手しやすく、使いやすくせよ。) そして、第五法則は現代でも通じるもので、変更も再解釈もないとしています。さらに第 一~第四の再解釈は、この第五の示す「成長」の具体的な事例であると述べています。 「図書館学の五法則」が誕生した当時、図書館は利用者に図書を「利用」させることより も図書を「保存」する志向が強く、そのためランガナタンは第一法則を「図書は利用する ものである。」とし、「保存」を「利用」と変えることで図書館の施設、スペース、図書 館員等のすべての要素が大きく変わらねばならないとしました。 情報が不足していた当時ではこれが最優先の課題でしたが、情報が豊富になり時間の不足 が課題となっている現代では、第四法則であった「利用者の時間を節約せよ」が最優先で あるとレポートは主張しています。現状では、利用者が最初に頼りにするのは図書館では なくGoogleやSNS等であることを逆に好機ととらえ、利用者が求める資料をより適切に提 示して利用者の「時間の節約」ができるよう、新たな関係を構築をすることを推奨してい ます。 ランガナタンの「図書館学の五法則」は、約80年前の現場を土台としつつも、どこか抽象 的な印象がある内容を含むものですが、このレポートは、現代の文脈に沿った解釈を試 み、それを実現するための提案を示すことで、図書館の現場に具体的な示唆を与えていま す。 今月から、前述のとおり、練馬区立図書館では、図書資料の予約待ち日数の短縮と、より 多くの方が資料を利用できるようにすることを目的に、図書資料の貸出期間を3週間から 2週間に変更しました。この変更は、上記OCLCのレポートとは無関係ですが、練馬区 立図書館を利用する方に、的確な資料をより迅速にお届けするための施策です。ご理解ご 協力をお願いいたします。 ※本稿は、国立国会図書館の運営する情報サイト「カレントアウェアネス・ポータル」か ら、宮城教育大学附属図書館の吉植庄栄氏執筆の記事「E1611 - 時代は変わり順序も変わ る:『図書館学の五法則』再解釈の試み」を参考にしました。 http://current.ndl.go.jp/e1611 ~~~~~ 4 各館イベントのお知らせ ・石神井図書館 あなたのおススメ「名作」本を紹介する、手がきPOP大募集! !(10/1~10/26) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/534 ・南大泉図書館 大人のための読み聞かせ(10/12) ページ(2) メールマガジン第7号 http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/482 ・春日町図書館 第4回ビブリオバトル(10/13) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/516 ・南大泉図書館 暮らしの講座「遺言の書き方」(10/18) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/466 ・南大泉図書館分室こどもと本のひろば よみきかせやってみませんか?お父さん! (10/18) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/495 ・光が丘図書館 手書きポップ講習会(10/24) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/500 ・平和台図書館 人形劇「ないた赤おに」(10/25) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/522 ・南大泉図書館分室こどもと本のひろば 食育講習会(10/25) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/506 ・貫井図書館 「11月8日はいい歯の日 親子でいっしょに歯みがき教室」(10/25) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/520 ・南田中図書館 古書の世界 第3回「編集長 古書の魅力を語る」(10/26) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/462 ・光が丘図書館 おとなのためのブックトーク(10/28) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/525 ・石神井図書館 ベテラン図書館員による「名作」ブックトーク(10/31・11/7) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/531 ・南大泉図書館分室こどもと本のひろば あきのおたのしみ会 おとあーとコンサート (11/1) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/507 ・南田中図書館 劇団プークがやって来る「ピンクのドラゴン」(11/3) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/463 ・光が丘図書館 「~和本の歴史に親しむ~和綴じ本講座」(11/7・11/9) http://www.lib.nerima.tokyo.jp/event/detail/519 ↓その他各館の子ども向け定例行事はこちら↓ http://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/event/index.html ~~~~~ 5 休館日のお知らせ 休館日、開館時間は各図書館・受取窓口で異なります。リンク先のカレンダーでご確認く ださい。 ・パソコン(スマートフォン)用→ http://www.lib.nerima.tokyo.jp/opw/OPW/OPWMESS.CSP?DB=LIB ・携帯電話用→ http://www.lib.nerima.tokyo.jp/opw/IMD/IMDMESSAGE1.CSP?M=6&DB=LIB ページ(3) メールマガジン第7号 ~~~~~ ※ご意見、ご感想、お問合せは練馬区立図書館ホームページの「お問合せ(メールフォー ム)」までお願いします。 ※メールマガジンは、毎月第一火曜日の正午頃に配信します。 ☆編集・発行:練馬区立光が丘図書館 電話:03-5383-6500 Copyright(C)2014 Nerima City Public Library ☆掲載内容を転載転送される場合は、図書館までお知らせください。 ☆練馬区立図書館ホームページアドレス ・パソコン用→ http://www.lib.nerima.tokyo.jp/ ・携帯電話用→ http://www.lib.nerima.tokyo.jp/i/ ページ(4)
© Copyright 2024 ExpyDoc