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<2015 年 6 月 29 日発行>
>
無断
断複写禁止
発行:㈱日本環
環境認証機構
労働安全
全衛生法規
規制の制改
改正情報
(2
2015年 5 月1日~2015年
年 5 月31 日))
●2015 年 5 月 1 日~
~5 月 31 日の
の間について
ては、労働安全
全衛生法規制
制で留意・解説
説が必要な制改
改正はありま
ま
関等の公示、他の法律改正
正に伴う語句
句の変更等のみ)
せんでした。(認定機関
年5月1日~2015年5月
月31日まで
でに公布された労働安全衛
衛生法規制
制 一覧
●2015年
□ 高圧ガス保
保安法第三十九条の三及び第三十九条の 五の規定に基
基づき認定完成
成検査実施者及
及び認定保安検
検査実施者を
認定した件
件(2015/05/113 官報第 653
30 号)
□ 消防法施行
行規則第四条の
の四第一項に規
規定する防炎表
表示登録表示者の公示に関する件(2015//05/15 官報第
第 6532 号)
件等に関する告示の一部を改正する件( 2015/05/15 同上)
□ 電気事業法
法施行規則第五
五十二条の二第
第一号ロの要件
同
□ 食品衛生法
法施行規則の一
一部を改正する省令(2015//05/19 同上)
□ 食品、添加
加物等の規格基
基準の一部を改
改正する件(22015/05/19 同上)
同
□ 電気事業法
法の規定に基づく主任技術者の資格等に 関する省令第
第一条の三の規
規定に基づき、 学校の認定を
を取り消した
件(2015//05/20 官報第
第 6535 号)
□ 電気事業法
法の規定に基づく主任技術者の資格等に 関する省令第
第一条の三の規
規定に基づき、 学校の認定を
を取り消した
件(2015//05/22 官報第
第 6537 号)
□ 高圧ガス保
保安法第二十条
条第一項ただし書の規定に基
基づき、指定完
完成検査機関を
を指定した件(2015/05/27 官報第 6540
号)
□ 高圧ガス保
保安法第三十五
五条第一項第一
一号の規定に基
基づき、指定保安検査機関を指定した件 (2015/05/27 同上)
□ 食品表示基
基準の施行に伴
伴う関係告示の
の整理に関す る告示を定める件(2015/05/28 官報号外
外第 119 号)
□ 消防法施行
行規則の一部を改正する省令
令(2015/05/229 官報第 654
42 号)
凡例)□
:
関係する法規制
制にチェックす
するなどにご利
利用ください。
貴組織で関
掲載され
れている労働
働安全衛生法令の制改正情
情報、及びそ
その他情報は
は、十分注意
意して作成し
しておりま
すが、ご
ご利用になられる場合は、官報等の情
情報をご確認
認ください。
Cop
pyright JACO 2015
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1
<2015 年 6 月 29 日発行>
労働安全衛生ワンポイント
●先月のワンポイントに引き続き、2014 年 6 月 25 日に公布された『労働安全衛生法』の改正について、
主要 7 項目の詳細を解説いたします。
今回は、先月解説済の下記(2)(5)、来月解説予定の下記(1)を除く 4 項目について解説いたします。
(1)化学物質管理のあり方の見直し:危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)の義務化
⇒来月解説予定
(2)ストレスチェック制度の創設(先月解説済)
(3)受動喫煙防止対策の推進
(4)外国に立地する検査機関等への対応
(5)重大な労働災害を繰り返す企業への対応(先月解説済)
(6)規制・届出の見直し等
(7)電動ファン付呼吸用保護具の型式検定
<受動喫煙防止対策の推進について>
1.趣旨
受動喫煙防止対策については、1992 年 5 月 22 日改正の労働安全衛生法により「快適な職場環境の形成
のための措置」の一環として位置づけられて以来各種ガイドラインが公表され、2005 年 2 月 27 日の「た
ばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」発効を経て、2010 年 12 月 22 日付「労働政策審議会建議」
において、「一般の事務所、工場等については、全面禁煙や空間分煙とすることを事業者の義務とする
ことが適当」とされました。
これを受けて、一旦は事業者の義務化を盛り込んだ改正案が国会に提出されましたが衆議院解散により
廃案となり、この間に「義務化してしまうと国の支援策が適用できなくなり、かえって取り組みが進ま
なくなる恐れがあるのでは」との意見が出たことから、「努力義務」として盛り込むこととなったもの
です。
○労働政策審議会建議「今後の職場における安全衛生対策について」
(厚生労働省
ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000zafy.html
2.受動喫煙の防止
(改正法 第 66 条の 2)
「事業者は、労働者の受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされる
ことをいう)を防止するため、当該事業者及び事業場の実情に応じ適切な措置を講ずるよう努めるもの
とする。」と定められました。
「適切な措置」の例としては、「全面禁煙」、「喫煙室の設置による空間分煙」、「たばこ煙を十分低減で
きる換気扇の設置」等が想定されていますが、個々の事業者や事業場によって実情が異なるので、まず
は各々の事業場の現状を把握し、その実情に照らして実行が可能な措置のうち、最も効果的な措置を講
じるよう努めてもらいたいとされています。
3.国の援助
(改正法 第 71 条)
「国は、(中略)受動喫煙の防止のための設備の設置の促進(中略)その他の必要な援助に努めるもの
とする。前項の援助を行うに当たつては、中小企業者に対し、特別の配慮をするものとする。」と定め
られました。
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<2015 年 6 月 29 日発行>
国による援助としては、以下の 3 つの支援事業が行われています。
(1)受動喫煙防止対策助成金
喫煙室の設置などに係る経費のうち、工費、設備費、備品費、機械装置費などの 2 分の 1(上限 200
万円)を助成する制度
○受動喫煙防止助成金
(厚生労働省
ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049868.html
(2)受動喫煙防止対策に係る相談支援
専門家による電話相談(計画・実施体制・問題点に関する相談、施設・設備に関する相談、助成金
の申請に関する相談)
○受動喫煙防止対策に係る相談支援
(厚生労働省
ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049989.html
(3)受動喫煙防止対策に関する職場内環境測定支援
たばこ煙濃度等の測定のための機器貸与
○受動喫煙防止対策に係る測定支援
(厚生労働省
ホームページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049996.html
4.施行期日
2015 年 6 月 1 日より施行されています。
<通知及び参考資料(ホームページ)のご紹介>
●「労働安全衛生法の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備に関する省令等の
施行について(外国登録製造時等検査機関等、受動喫煙の防止及び特別安全衛生改善計画関係)
」
(基
発 0515 第 1 号 平成 27 年 5 月 15 日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150519K0020.pdf
<外国に立地する検査機関等への対応について>
1.趣旨
WTOの場において、日本における適合性評価機関に関する質問が寄せられており、国際基準を活用す
るよう促す指摘もありました。また、厚生労働省管轄以外の適合性評価制度では、外国立地の機関を認
め、その法的手当がなされています。
これらの状況を踏まえ、労働安全衛生法に基づく検査・検定機関(登録製造時等検査機関等)について、
日本国内に立地しないものも対象として認めることとし、あわせて、それに伴い、外国に立地する検査・
検定機関による検査・検定の安全性を担保するため、外国に立地する検査・検定機関の登録の取消し要
件等について所要の整備を行うものです。
2.概要
外国に立地する機関も、検査・検定機関として登録ができるようになります。
(1)ボイラーなど、特に危険な機械等の検査・検定を行う機関について、日本国内に事務所のない機関
も登録できるようになります。
(2)登録を受けた外国立地機関の検査・検定を受けた機械等は、日本国内で改めて検査・検定を受ける
必要がなくなります(労働基準監督署が実施する落成検査は引き続き受ける必要があります)。
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<2015 年 6 月 29 日発行>
3.登録製造地頭検査機関に対する適合命令及び改善命令に係る規定の準用
(改正法 第 52 条の 3)
登録製造時等検査機関に対する適合命令及び改善命令に係る規定は、外国にある事業所において製造等
検査の業務を行う登録製造時等検査機関「外国登録製造時等検査機関」について準用するものとされま
した。
4.登録の取り消し
(改正法 第 53 条の 2)
厚生労働大臣は、外国登録製造時等検査機関が次の何れかに該当するに至ったときは、その登録を取り
消すことができるものとしました。
(1)登録製造時等検査機関の登録の欠格事由等に該当するとき。
(2)3 項により読み替えて準用する適合命令及び改善命令に係る規定による請求に応じなかったとき。
(3)厚生労働大臣が、外国登録製造時等検査機関が(1)または(2)のいずれかに該当すると認めて、6 月を
超えない範囲内で期間を定めて製造時等検査の業務の全部又は一部の停止を請求した場合において、
その請求に応じなかったとき。
(4)厚生労働大臣が、外国登録製造時等検査機関の業務の適正な運営を確保するため必要があると認め
て、その職員をして外国登録製造時等検査機関の事務所に立ち入らせ、関係者に質問させ、又はその
業務に関係のある帳簿、書類その他の物件を検査させようとした場合において、その立ち入り若しく
は検査が拒まれ、妨げられ、若しくは忌避され、又は質問に対して陳述がされず、若しくは虚偽の陳
述がされたとき。
(5)厚生労働大臣が、この法律を施行するため必要があると認めて、外国登録製造時等検査機関に対し、
必要な事項の報告を求めた場合において、その報告がされず、又は虚偽の報告がされたとき。
(6)5 項による費用の負担をしないとき。
5.費用の負担
(改正法 第 53 条の 3)
4 項の(4)の検査に関する費用(政令で定めるものに限る)は、当該検査を受ける外国登録製造時等検査
機関の負担としました。
6.準用
(改正法 第 53 条の 3、第 54 条、第 54 条の 2)
3 項から 5 項までについては、登録性能検査機関、登録個別検定機関、登録型式検定機関について準用
するものとしました。
7.施行期日
2015 年 6 月 1 日より施行されています。
<規制・届出の見直し等について>
1.趣旨
労働安全衛生法第 88 条第 1 項に規定する届出については、一定規模以上の工場等おで生産ラインの新
設等を行う場合に、労働基準監督署があらかじめその工事に係る計画を把握し、労働者の安全衛生の確
保が適切になされているか否かの確認を行うものでした。
しかし、この届出制度については以下の理由から事前に届け出させて確認を行う必要性がなくなってき
ていました。
①年間 12,000 件の届出があるが、届出された計画に法違反が認められる事例はほぼ生じていないこと
②職場での安全衛生の確保に係る意識が成熟し、リスクアセスメントの実施などの取り組みが進んでき
ていること
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<2015 年 6 月 29 日発行>
こうした状況を踏まえた労働政策審議会からの廃止が適当との建議を受けて、今回の改正においてこの
制度を廃止することとしたものです。
2.計画の届出等
(改正法 第 88 条)
「当該事業場の業種及び規模が政令で定めるものに該当する場合において、当該事業場に係る建設物若
しくは機械等」の表現から、「機械等で、危険若しくは有害な作業を必要とするもの、危険な場所にお
いて使用するもの又は危険若しくは健康障害を防止するため使用するもの」の表現に変更されました。
(1)廃止された届出
業種及び規模が一定以上(電気業、ガス業、自動車整備業、機械修理業であって、電気使用設備の
定格容量の合計が 300 キロワット以上の事業場)で生産ライン等を新設・変更する場合の事前届出
(2)継続される届出
①危険な機械等を設置・移転等する場合は事前届出
②大規模建設工事は事前届出
③一定規模以上の建設工事は事前届出
3.施行期日
2014 年 12 月 1 日より施行されています。
<電動ファン付呼吸用保護具の型式検定について>
1.趣旨
労働安全衛生法では、以下の作業を行う場合については、電動ファン付き呼吸用保護具の使用を義務付
けているほか、呼吸がしやすいメリットを踏まえて様々な粉じん作業現場で使用されることが望ましい
とされていました。
①吹き付けられた石綿の除去作業
②ずい道(トンネル)等の建設の作業のうち、コンクリート等を吹き付ける場所での作業
③インジウム化合物を製造し又は取り扱う作業などの特に粉じん濃度が高くなるおそれがある作業
ところがこれまでは規格こそ示されていたものの、法令で性能担保がなされていなかったことから、今
回新たに構造規格を定め、型式検定の対象とするとともに、規格を満たさない製品について譲渡等の制
限を行うこととしたものです。
2.譲渡制限
(改正法 別表第 2)
「厚生労働大臣が定める規格又は安全装置を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならな
い」ものに電動ファン付き呼吸保護具が追加されました。
3.型式検定
(改正法 別表第 4)
「厚生労働大臣の登録を受けた者(「登録型式検定機関」)が行う当該機械等の型式についての検定を受
けなければならない」ものに電動ファン付き呼吸保護具が追加されました。
4.登録型式検定機関
(改正法 別表第 14)
「登録型式検定機関」の登録要件について電動ファン付き呼吸保護具が追加されました。
5.施行期日
2014 年 12 月 1 日より施行されています。
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<2015 年 6 月 29 日発行>
厚労省からの通知・ガイドライン
(2015年 5 月1日~2015年 5 月31 日)
1.厚生労働省からの通知
●「心理的な負担の程度を把握するための検査及び面接指導の実施並びに面接指導結果に基づき事業者が講
ずべき措置に関する指針」について(平成 27 年 5 月 1 日 基発 0501 第 7 号)
概要 2014 年 6 月 25 日に公布された『労働安全衛生法の一部を改正する法律』において、心理的な負
担の程度を把握するための検査「ストレスチェック」及びその結果に基づく面接指導の実施を事業者に
義務付けること等を内容としたストレスチェック制度が新たに創設されたことに伴い、当該制度の適切
かつ有効な実施のため、ストレスチェック及び面接指導の具体的な実施方法、面接指導の結果について
の医師からの意見の聴取、就業上の措置の決定、健康情報の適正な取扱い、労働者に対する不利益な取
扱いの禁止等についての指針を定めたものです。
内容
ストレスチェック及び面接指導の具体的な実施方法
ストレスチェック制度の具体的な手順を以下の通りとしました。
(1)基本方針の表明
(2)ストレスチェック及び面接指導
①衛生委員会等において、ストレスチェック制度の実施方法等について調査審議を行い、その結果を
踏まえて規程を定める。
②医師等(医師、保健師又は定められた研修を修了した看護師等)によるストレスチェックを実施す
る。
③ストレスチェックを実施した医師等から、直接結果を本人に通知させる。
④高ストレス者として選定され、面接指導を受ける必要があると医師等が認めた労働者から申し出が
あった場合は、医師による面接指導を実施する。
⑤面接指導を実施した医師から、就業上の措置に関する意見を聴取する。
⑥医師の意見を勘案し、必要に応じて適切な措置を講じる。
(3)集団ごとの集計・分析
①ストレスチェックを実施した医師等に、結果を一定規模の集団ごとに集計・分析させる。
②集団ごとの集計・分析の結果を勘案し、必要に応じて適切な措置を講じる。
面接指導の結果についての医師からの意見の聴取
医師から必要な措置についての意見を聴くに当たっては、面接指導実施後遅滞なく、就業上の措置の必
要性の有無及び講ずべき措置の内容その他の必要な措置に関する意見を聴くものとし、具体的には次に
掲げる事項を含むものとしました。
(1)下表に基づく就業区分及びその内容に関する医師の判断
区分
通常勤務
就業制限
就業区分
内容
通常の勤務で良いもの
勤務に制限を加える必要の
あるもの
要休業
勤務を休む必要のあるもの
就業上の措置の内容
-
メンタルヘルス不調を未然に防止するため、労働時間の短
縮、出張の制限、時間外労働の制限、労働負荷の制限、作
業の転換、就業場所の変更、深夜業の回数の減少又は昼間
勤務への転換等の措置を講じる。
療養等のため、休暇又は休職等により一定期間勤務させな
い措置を講じる。
(2)必要に応じ、職場環境の改善に関する意見
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<2015 年 6 月 29 日発行>
就業上の措置の決定
面接指導の結果に基づく就業上の措置を決定する場合には以下の通りとすることとしました。
(1)あらかじめ当該労働者の意見を聴き、十分な話し合いを通じてその労働者の了解が得られるよう努
めるとともに、労働者に対する不利益な取扱いにつながらないように留意しなければならない。
(2)労働者の意見を聴くに当たっては、必要に応じて、当該事業場の産業医等の同席の下に行うことが
適当である。
(3)就業上の措置を実施し、又は当該措置の変更若しくは解除をしようとするに当たっては、当該事業
場の産業医等と他の産業保健スタッフとの連携はもちろんのこと、当該事業場の健康管理部門及び人
事労務管理部門の連携にも十分留意する必要がある。
(4)就業上の措置の実施に当たっては、特に労働者の勤務する職場の管理監督者の理解を得ることが不
可欠であることから、事業者は、プライバシーに配慮しつつ、当該管理監督者に対し、就業上の措置
の目的及び内容等について理解が得られるよう必要な説明を行うことが適当である。
(5)就業上の措置を講じた後、ストレス状態の改善が見られた場合には、当該事業場の産業医等の意見
を聴いた上で、通常の勤務に戻す等適切な措置を講ずる必要がある。
健康情報の適切な保護
健康情報の適切な保護として、以下を行わねばなりません。
(1)実施事務従事者の範囲と留意事項
ストレスチェックを受ける労働者について、解雇、昇進又は異動に関して直接の権限を持つ監督的
地位にある者は、ストレスチェックの実施の事務に従事してはならない。
直接の権限を持つ監督的地位にはないが、労働者の解雇、昇進又は異動の人事を担当する職員をス
トレスチェックの実施の事務に従事させる場合には、次に掲げる事項を当該職員に周知する。
①ストレスチェックの実施事務従事者には法に基づき秘密の保持義務が課されること。
②実施者である医師等の指示により事務を行うものであり、知り得た労働者の秘密を漏らしたりして
はならないこと。
③知り得た労働者の秘密を、ストレスチェックの実施の事務とは関係しない業務に利用してはならな
いこと。
(2)ストレスチェック結果の労働者への通知に当たっての留意事項
ストレスチェック結果の通知に当たっては、封書又は電子メール等で当該労働者に直接通知させる
等、結果を当該労働者以外が把握できない方法で通知させなければならないものとする。
(3)ストレスチェック結果の事業者への提供に当たっての留意事項
①労働者の同意の取得方法
ストレスチェックの実施前又は実施時に労働者の同意を取得してはならないこととし、同意を取得
する場合は次に掲げるいずれかの方法によらなければならないものとする。
・ストレスチェックの結果を通知した後に、個別に同意の有無を確認する方法。
・ストレスチェックの結果を通知した後に、高ストレス者として選定され、面接指導を受ける必要
があると実施者が認めた労働者に対して、当該労働者が面接指導の対象であることを他の労働者
に把握されないような方法で、個別に同意の有無を確認する方法。
②事業者に提供する情報の範囲
労働者の同意が得られた場合には、事業者に対して当該労働者に通知する情報と同じ範囲内の情報
についてストレスチェック結果を提供することができるものとする。
③外部機関との情報共有
外部機関にストレスチェックの実施の全部を委託する場合には、当該外部機関の実施者及びその他
の実施事務従事者以外の者は、当該労働者の同意なく、ストレスチェック結果を把握してはならな
い。
④事業場におけるストレスチェック結果の共有範囲の制限
本人の同意により事業者に提供されたストレスチェック結果を、当該労働者の健康確保のための就
業上の措置に必要な範囲を超えて、当該労働者の上司又は同僚等に共有してはならないものとする。
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<2015 年 6 月 29 日発行>
(4)集団ごとの集計・分析の結果の事業者への提供に当たっての留意事項
①集団ごとの集計・分析の最小単位
集団ごとの集計・分析の結果はストレスチェック結果を把握できるものではないことから、当該集
団の労働者個人の同意を取得する必要はない。
ただし、集計・分析の単位が 10 人を下回る場合には、集計・分析の対象となる全ての労働者の同
意を取得しない限り、事業者に集計・分析の結果を提供してはならないものとする。(個々の労働
者が特定されるおそれのない方法で集計・分析を実施した場合はこの限りでない)
②集団ごとの集計・分析の結果の共有範囲の制限
集団ごとの集計・分析の結果は、事業場内で制限なく共有してはならないものとする。
(5)面接指導結果の事業者への提供に当たっての留意事項
面接指導を実施した医師は、結果に関する情報を事業者に提供するに当たっては、必要に応じて情
報を適切に加工することにより、当該労働者の健康を確保するための就業上の措置を実施するため
必要な情報に限定して提供しなければならないこととし、診断名、検査値若しくは具体的な愁訴の
内容等の生データ又は詳細な医学的情報は事業者に提供してはならないものとする。
労働者に対する不利益な取扱いの禁止
ストレスチェック及び面接指導において把握した労働者の健康情報等に基づき、当該労働者の健康の確
保に必要な範囲を超えて、当該労働者に対して不利益な取扱いを行うことはあってはならないため、次
に定めるところにより、労働者の不利益な取扱いを防止しなければならないものとしました。
(1)法の規定により禁止されている不利益な取扱い
①労働者が面接指導の申出をしたことを理由とした不利益な取扱いをしてはなないこと
②ストレスチェック結果のみを理由とした不利益な取扱いについても、これを行ってはならないこと
(2)禁止されるべき不利益な取扱い
次に掲げる事業者による不利益な取扱いについては、行ってはならないものとする。
①以下のような労働者が受検しないこと等を理由とした不利益な取扱い
・ストレスチェックを受けないこと
・ストレスチェック結果を事業者に提供することに同意しないこと
・面接指導の要件を満たしているにもかかわらず、面接指導の申出を行わないこと
②以下のような面接指導結果を理由とした不利益な取扱い
・措置の実施に当たり、法令上求められる手順に従わず、不利益な取扱いを行うこと。
・医師の意見を勘案し必要と認められる範囲内となっていないもの
・労働者の実情が考慮されていないもの等の法令上求められる要件を満たさない内容の不利益な取
扱いを行うこと。
・面接指導の結果を理由として、次に掲げる措置を行うこと。
a)解雇すること
b)期間を定めて雇用される者について契約の更新をしないこと
c)退職勧奨を行うこと
d)不当な動機・目的をもってなされたと判断されるような配置転換又は職位(役職)の変更を命
じること
e)その他の労働契約法等の労働関係法令に違反する措置を講じること
<通知及び参考資料(ホームページ)のご紹介>
●「心理的な負担の程度を把握するための検査及び面接指導の実施並びに面接指導結果に基づき事業者が講
ずべき措置に関する指針」について(基発 0501 第 7 号 平成 27 年 5 月 1 日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150511K0030.pdf
●「労働安全衛生法の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備に関する省令等の施行に
ついて(心理的な負担の程度を把握するための検査等関係)
(基発 0501 第 3 号 平成 27 年 5 月 1 日))
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150511K0020.pdf
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<2015 年 6 月 29 日発行>
2.その他
厚生労働省 労働基準局からの通知・ガイドライン一覧
□ 労働安全衛生規則第 52 条の 10 第 1 項第 3 号の規定に基づき厚生労働大臣が定める研修に係る具体的事項について
(基発 0501 第 4 号
平成 27 年 5 月 1 日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150511K0020.pdf
□ 労働安全衛生法の一部を改正する法律に基づく職場の受動喫煙防止対策の実施について(基安発 0515 第 1 号
平成
27 年 5 月 15 日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150519K0030.pdf
□ 労災就学援護費の支給についての一部改正及び労災就労保育援護制度の新設等についての一部改正について(基発
0518 第 2 号
平成 27 年 5 月 18 日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150522K0010.pdf
□ 労働基準法施行規則の一部改正について(基発 0528 第 7 号
平成 27 年 5 月 28 日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T150603K0010.pdf
掲載されている通知・ガイドライン情報は、十分注意して作成しておりますが、ご利用になられる
場合は、各省庁等から発行されている情報をご確認ください。
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<2015 年 6 月 29 日発行>
労働災害ニュース
(2015年 5 月1日~2015年 5 月31 日)
労災事故事例として最近の主な報道内容をまとめました。
その中でも、特に留意が必要な事故について詳細をご紹介します。
(氏名や住所等の個人情報は、記載を控えさせていただいております)
1.川西で剪定中に転落、男性死亡(2015/5/2
山形新聞)
2 日午前 10 時 40 分ごろ、川西町高豆蒄の共同墓地で、カラマツの木に登って枝を剪定(せんてい)していた南陽市漆
山、アルバイト男性(65)が約 10 メートル下の地面に転落。同町の公立置賜総合病院に搬送されたが同日正午、血気
胸出血性ショックで、死亡が確認された。
米沢署によると、同墓地に男性方の墓があり、同日午前 8 時ごろから知人 3 人と高さ約 15 メートルのカラマツによじ
登り、枝に手を掛けて作業中、その枝が折れた。ヘルメットはかぶっていたが、命綱は着けていなかったという。一緒
に作業してい知人男性が 119 番通報した。
2.白河市国体記念体育館で階段から転落、会社員男性重体(2015/5/11
福島民友新聞)
10 日午前 8 時 30 分ごろ、白河市の同市国体記念体育館で、同市、会社員男性(43)が階段から転落した。男性は頭を
強く打ち意識不明の重体。
同署によると、男性は卓球大会の準備中で、2 階のカーテンを閉める作業を終え、1 階に降りる途中だったとみられる。
階段に手すりはないという。白河署は労災事故として原因を調べている。
3.<過労死>裁量労働の男性認定…東京の労基署
遺族側が立証(2015/5/12
毎日新聞)
遺族代理人の弁護士によると、男性は 1996 年に入社。市場の動向を分析し、ネットを通して顧客にリポートを発信し
ていた。会社側と合意のうえで裁量労働制で働き、残業時間は月 40 時間とみなされていた。2013 年 7 月に倒れ、心室
細動で亡くなった。
過労死の労災認定は、直前の 1 カ月の残業が 100 時間を超えるか、発症前 2~6 カ月の残業時間が月平均 80 時間を超え
るのが基準。男性は裁量労働制だったため正確な労働時間を会社側が把握しておらず、みなし残業時間の 40 時間では
労災認定は困難とみられた。
遺族側はリポートの発信記録や同僚の証言などを基に男性の労働実態を調べた。遺族によると、男性は午前 3 時ごろに
起床して海外市場の動向を分析。午前 6 時ごろに出社し、朝一番の顧客向けリポートの発信記録はいずれも午前 6 時
40 分ごろだった。1 日のリポート数は午後 5 時半までに 30 を超え、早朝出勤しているにもかかわらず「他の従業員よ
り早く帰るな」と注意されたり、高熱でも出勤を命じられたりするなど本人の裁量は実質的になかったという。
遺族側はこれらの調査から発症前 1 カ月の残業を 133 時間、
発症前 2~6 カ月の平均残業時間を 108 時間と判断し、
2014
年 8 月、三田労働基準監督署に労災認定を申請。同署は 2015 年 3 月、労災認定した。
遺族は「裁量労働制で労働実態が分からず泣き寝入りしている遺族はたくさんいると思う。経営者がきちんと労働時間
を把握すべきだ」と話している。
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<2015 年 6 月 29 日発行>
4.1人で作業中の工場長、機械に頭部挟まれ死亡(2015/5/14
読売新聞)
14 日午後 4 時 35 分頃、奈良県大和高田市のプラスチック加工会社で、ボトルを作る成型機に潤滑油を差す作業を行っ
ていた工場長の男性(64)が、この機械に頭部を挟まれ、頭の骨を折るなどして死亡した。
奈良県警高田署が原因を調べている。
同署の発表では、男性は 1 人で作業をしていた。成型機は左右からプレスするタイプで、機械を収めた扉を開けると自
動的に止まる仕組みだが、何らかの原因で停止しなかったという。
5.整備中のダンプ荷台に挟まれ死亡
北海道(2015/5/24
産経新聞)
24 日午前 11 時 40 分ごろ、北海道清水町の自動車整備工場で、自動車整備士の男性(25)が整備していたダンプカー
の車体と荷台の間に頭を挟まれ、脳挫傷で死亡した。
新得署によると、男性は 1 人で作業をしていた。署は荷台を上下させる油圧ホースを交換中、荷台が下りて挟まれたと
みて事故原因を調べている。
6.頭に板が落下
71 歳建設会社役員が死亡(2015/5/25
産経新聞)
26 日午後 4 時ごろ、鳥取県倉吉市の工場建設現場で、建設会社役員の男性(71)の頭に木の板が落下した事故で、27
日午前 2 時 40 分ごろ、搬送先の病院で死亡した。
倉吉署によると、板は約 3 メートルの高さから落下。事故が起きた際、男性はヘルメットをかぶっていた。同署は事故
の原因や当時の状況について調べる。
7.その他の事故報道
□ いわきで国有林 1 ヘクタール焼く
□ 工場出火、住民避難呼びかけ
伐採作業員 1 人やけど(2015/5/6
福島民友新聞)
中にメタノールのドラム缶(2015/5/11
朝日新聞)
□ 三菱マテリアル工場でタンク破裂=作業員 2 人がやけど―岩手(2015/5/12
□ 労基署解体現場で死亡事故=男性運転の重機倒れる―東京・墨田(2015/5/14
□ 石材加工場で男性重傷
宇都宮(2015/5/15
□ 三菱長崎造船所:クレーン倒れる
□ 船内作業の男性 2 人死亡
千葉・館山
□ 北海製鉄の高炉で火災(2015/5/25
時事通信)
下野新聞)
けが人なし(2015/5/21
毎日新聞)
爆発音の情報も(2015/5/22
□ 東大阪のリサイクル工場でスクラップ火災
時事通信)
けが人なし(2015/5/25
朝日新聞)
産経新聞)
産経新聞)
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