平成27年度広川町職員研修計画

平成27年度広川町職員研修計画
広
川
-1-
町
「広川町人材育成基本方針」に基づき、平成27年度広川町職員研修実施計画を次のと
おりとします。
1 基本方針
地方自治体を取り巻く環境が大きく変化する中、町民のニーズは多様化・複雑化し
ています。広川町が魅力ある町になるためには、町民のニーズやめまぐるしく変化す
る社会情勢に素早く対応し、効率的で質の高い行政サービスの提供が求められます。
町民に期待される政策を着実に実践するために、職員一人ひとりの全体的な資質の底
上げを積極的に行い、職員の能力開発を進めるための研修の充実を図り、人材育成を
推進していきます。
2 本年度の取り組み
平成28年4月改正地公法の施行により義務付けされる人事評価制度により、自己
啓発や研修参加へのインセンティブとなるよう制度確立にむけた研修会を実施します。
また、新規採用職員に対する研修と『新採メンター制度』の導入を行い、効果的効率
的に人材育成を進め、組織全体が成長する風土を醸成していきます。新たな研修の取
り組みとして、今後の中核を担うリーダー育成に焦点をしぼった『人材養成研修』を
実施し、コミュニケーション能力や課題解決能力など、フィールドワークや他団体と
の交流を通じた実践型の研修を実施します。
職場外研修においては、
福岡県市町村職員研修所に 50 名、
市町村アカデミーへ 2 名、
自治大学へ 1 名を派遣し、
専門的なスキルを身に付け職員のレベルアップに努めます。
なお、内部研修の実施にあたっては、職員講師を活用することにより、職場全体が
「学ぶ」という風土を醸成していきます。
3 研修の内容
(1)自主研修
これから町政を担う人材を育成するため、研修内容等を自ら考え、調査し、行動
する自主研修を実施します。「全国の自治体における各業務先進地」「民間企業・各
種団体等の革新的な取り組み」等の視察研修計画を職員2~3名のグループで立案
し、自己研鑽や職場における業務改善を目的とした研修とします。
研修名
自主研修
ね
ら い
間
対象
課題解決のため、自ら考え行動できる職員を
2泊3日
3組
育成し、主体性や積極性を培う。
程度
程度
-2-
期
(2)職場内研修
≪新採職員研修≫
町職員としての自覚と基礎的知識を身に付け、会計、予算、文書管理など実務的な
ことを習得します。本年度は新たに「広川町を知る・見る・伝える」をテーマに、年
間を通じたプレゼンテーション研修を実施します。
研修名
ね
ら い
日程
接遇など社会人としての基礎的知識を身に付
新規採用研修
ける。業務の基礎となる庁内システムの習得
4月
と、フィールドワーク
消防業務体験研修
異業種の業務を体験することにより視野を広
げ、規律性や迅速性などを身に付ける
プレゼンテーション研
「広川町を知る・見る・伝える」をテーマに、
修
1 年間かけて課題把握と政策提案を行う
5月
年間
対象
新規採
用者等
新規採
用者等
新規採
用者等
≪一般研修≫
職員の共通認識として必要な知識や技術の習得のための行政事務研修や次世代を担う
職員のリーダー育成を図ります。※内部研修の日程についてはあくまでも予定です。
研修名
ね
(主管課)
ら い
日程
対象
年間
希望者
様々なテーマを基に、フィールドワークやワ
人材養成研修
ークショップ等を行いコミュニケーション能
(政策調整課)
力や課題解決能力を身に付けるなど、今後の
リーダーを育成する
場面にあわせた的確な言葉の使い分けを身に
実践で身につける話す
つけ、人前で話す力、伝える力などの能力向
力(商工観光課)
上を図る。消費者トラブルに関する知識の習
年間
公募
10 名
得。
ホームページ研修
ホームページ更新システムに関する操作を習
(総務課)
得する。
人事評価研修①
職責・業務に応じた目標設定や、評価基準の
(政策調整課)
目線合わせを行う研修
新規採
5月
用者・
希望者
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8月
全職員
協働のまちづくりのス
NPO・ボランティアに対する理解を深め協働の
スメ方(総務課)
理解を深める
政策評価研修
予算編成を前に、PDCAサイクル、KPI、
(政策調整課)
KGIについての基礎的な知識を得る。
法制研修(例規システ
例規システムの活用により、条例・規則の制
ム研修)
定等のスキルアップを図る。
人事評価研修②
的確な指導・助言を行うための面接等(コー
(政策調整課)
チング)の手法を学ぶ。
メンタルヘルス研修
職場のメンタルヘルスの基礎的な知識を得
(政策調整課)
る 。ストレスへの気づきと対処法を学ぶ。
Excel研修応用
(政策調整課)
業務に活用できるExcel操作の応用編
9月
10 月
11 月
2月
一般
職員
係長
以上
一部
職員
係長
以上
3月
全職員
未定
希望者
≪人権・同和問題、男女共同参画研修≫
職員として必要不可欠な人権・同和問題や男女共同参画についての意識改革・自己啓
発に取り組みます。
研修名
ね
(主管課)
人権・同和問題等研修
(教育委員会)
男女共同参画研修
(住民課)
ら い
日程
対象
未定
全職員
7月
全職員
人権・同和問題等の基本的知識や現状を学び、
職員として同和問題をはじめとする人権課題
に対する正しい理解と認識を深める
男女が互いに人権を尊重し、責任を分かち合
い、個性と能力を発揮できる男女共同参画社
会の実現に向け意識改革を図る。
(3)職場外研修
≪市町村職員研修所研修≫
近年、福岡県市町村職員研修所では時代の潮流を踏まえた多彩な研修メニューを採用
し、充実した研修内容となっています。福岡県市町村職員研修所が実施する研修を積極
的に受講し、自己啓発における問題点を発見し、解決策を立案し、課題を解決できる能
力の養成を目指します。本年度については、コミュニケーション能力や課題解決など職
員の資質向上に力点を置き派遣します。
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(階層別研修)
ね
ら い
期間
派遣
3泊4日
7名
2泊3日
7名
立案能力(課題発見能力、企画立案能力など) 1 泊 2 日
4名
新規採用職員研修
自治体職員としての心がまえや職務に必要な
(前期)
基礎知識・技能を修得する。
新規採用職員研修
(後期)
実務を経験した上で、職務遂行に必要な知識
を修得する。また、日常業務の改善方法を修
得し、行政運営に貢献できる能力を養う。
自治体を取り巻く環境の変化を理解し、政策
一般職員 1 部研修
の向上を図る。
政策立案能力のレベルアップを図り、あわせ
一般職員 2 部研修
て政策執行能力(折衝調整能力、プレゼンテ
1泊2日
4名
2泊3日
5名
2泊3日
3名
期間
派遣
1泊2日
1名
2泊3日
1名
1泊2日
1名
1泊2日
1名
ーション能力)の向上を図る。
監督者としての役割を理解し、組織管理のた
新任係長研修
めに必要なマネジメント能力、人材育成能力
の向上を図る。
管理職としての役割を理解し、組織活性化の
新任課長研修
ために必要なマネジメント能力、行政経営能
力の向上を図る。
(法務研修)
政策法務研修(入門編)
ね
ら
い
政策を実現するための制度や仕組みをつくる
法的能力を養成する。
地方自治の枠組みを基礎付けている理念や制
地方自治法研修
度について修得し、地方自治制度の全体像に
ついて認識を深める。
地方公務員法の解釈・運用を学び、職務遂行
地方公務員法研修
上必要な基礎理論を修得することで、全体の
奉仕者であり、自治体職員としての役割と責
任を理解する。
情報公開・個人情報保
護研修
情報管理法制(情報公開・個人情報保護制度)
について、その法的仕組みと運用に関する基
礎力の養成を図る。
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(問題解決能力研修)
ね
ら
い
期間
派遣
1泊2日
1名
1泊2日
1名
期間
派遣
1泊2日
1名
1泊2日
1名
1日
1名
1日
1名
1泊2日
1名
1日
1名
期間
派遣
1泊2日
1名
1泊2日
1名
政策評価についての意義や考え方・必要性を
政策評価研修
理解し、その手法及び着眼点について事例演
習を通して認識を高める。
チームビルディング
研修
能力や個性が異なる人間の集団を同じ目標に
向けさせ、まとめ、チームの関係性を高めて
いくか。その技法や考え方を修得する。
(コミュニケーション能力研修)
ね
ら
い
部下や後輩との世代間ギャップを埋めるべく
対人関係能力向上研修
多様性マネジメントスキルを修得し、職場の
(上司)
中で問われるコミュニケーション能力の向上
を図る。
職場における役割・職員の多様性を認識し、
対人関係能力向上研修
職場の中で若手職員に求められる基本的なコ
(若手)
ミュニケーションスキル(観る、聴く、伝え
る)の向上を図る。
クレーム対応研修
(窓口対応編)
住民サービスの向上を目指し、クレームに対
する心構えや対応方法を学ぶ。さらに、クレ
ームを業務に活かすスキルを修得する。
クレーム対応研修
組織全体でクレームに対応するために必要な
(組織対応編)
基礎知識・技能を修得する。
コーチング研修
職員一人ひとりの能力を引き出し、発揮させ
るための人材育成スキルを修得する。
リーダーシップ能力
係長を補佐する立場としてのリーダーシップ
向上研修
と対人関係能力の向上を図る。
(業務向上能力研修)
ね
ら
い
自治体経営を財務の視点から捉え、NPM
財務マネジメント研修
による行政評価での財務運営、公会計制度と
新しい財政分析などを修得し、財務マネジメ
ント能力の向上を図る。
職場におけるメンタルヘルス対策として、予
メンタルヘルス研修
防・早期発見・対応の基本的な理論と方法を
学び、組織内での活用を図る。
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初任者や後輩を職場でサポートするために、
OJT研修
OJT(On The Job Training)の意義、し
(後輩サポート)
くみを理解した上で、OJTの実践を学び、
1泊2日
2名
1泊2日
2名
1泊2日
2名
期間
派遣
1泊2日
1名
1泊2日
1名
期間
派遣
1泊2日
1名
職場での活用を図る。
職場のリーダーとして職場での継続的な人材
OJT研修
育成を推進するために、OJT(On The Job
(職場リーダー)
Training)の意義、しくみを理解した上で、
OJTの実践を学び、職場での活用を図る。
OA研修
統合型表計算ソフト Excel2010 の発展的な機
(Excel 応用)
能を修得し、職場での活用を図る。
(実務能力研修)
ね
ら
い
固定資産税(土地)
固定資産税(土地)事務の遂行に当たって必
研修
要な基礎知識を修得する。
地方公会計制度改革の背景と意義を理解す
る。また、総務省方式改定モデルに基づく財
地方公会計研修
務書類作成演習を通して仕組みを理解し、そ
の分析・活用のあり方について基礎的な知識
を修得する。
(特別研修)
ね
ら
い
実際に災害を体験した市町村の事例発表、地
域コミュニティの防災の取り組み、福岡県の
災害危機管理研修
防災担当の講義等を参考に災害時の福岡県・
近隣市町村・地域コミュニティとの連携、防
災と災害が起きた時の対応策を考えることを
目的とする。
≪その他派遣研修≫
①
自治大学、市町村アカデミー中央研修所、国際文化研究所、県・他市町村への派遣
研修(相互派遣研修)を実施し、幅広い知識と教養を身に付けると共に多様なニーズ
に対応する為、より高度な専門知識の習得を目指します。
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研修名
ね
ら い
高度な研修や専門研修を通じ地方公共団体の
自治大学校
幹部となる職員の総合的な政策形成能力や行
政管理能力を育成する。
市町村アカデミー
国際文化研究所
②
多様化する住民ニーズに即した市町村行政が
推進されるよう、市町村職員の能力の向上を
図る。
期間
2 ヶ月~
程度
7 日間
程度
対象
1名
2名
上下水道・土木・ダム等技術系、消費者教育、戸籍事務等のスキルアップや資格取
得のための専門技術者研修を受講し、専門的知識・能力を備えた職員の育成を図りま
す。
3 職場における学習風土づくり
職員一人ひとりが自己研鑽に取り組みやすい職場の雰囲気を大切にするとともに、自
主研修及び職場内研修・職場外研修の受講ができるような体制を整え、職場における学
習風土を醸成します。
また、受講した研修内容を職場で共有できる仕組みや、必要に応じて研修内容を発表
する場を設ける等、研修の成果を個人のものとせず、研修で得た知識と経験を職場にフ
ィードバックする意識の向上に努めます。
4.今後の取り組み
当町職員の年齢構成は依然として高く、団塊の世代と呼ばれる年齢層が今後大量退職を
迎えることから、経験によるノウハウ等の損失が喫緊の課題となっています。
組織において、OJT・OffJT は人材育成の中心と言われていますが、特に OJT については、
職務を的確に遂行するために、知識や技術を次代の職員に繋げる手法として体系化(義務
化)する必要があると考えます。本年は、新たな研修やメンター制度の導入を行いますが、
今後「人材育成基本方針」の見直しや「職員研修計画」策定の中で、そのプロセスを明確
にして、成果の見える化を図り、学習する組織を作り上げる研修体系を構築しなければな
りません。また、研修計画の策定にあたり、職場が渇望している研修テーマ、職員が望ん
でいるテーマを取り上げたときに、その研修効果は向上すると考えられることから、アン
ケート調査などを実施しながら課題把握に努め、抱える課題・意見等を反映させる仕組み
づくりを行います。
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