2015春闘闘争速報 №5

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闘争速報
2015.3.27
第875号
2015年春闘 第5号
発行:
全農協労連中央闘争
書記局(宣伝班)
◇3 月 23 日(月)
、
「食料・農業つぶし、農協解体攻撃とたたかう国民的共同を広げる大運動」
第 9 回(第 3 回拡大)闘争委員会を開催しました。各地本代表者をはじめ単組からも出席し、
これまでの運動の到達や、今後のたたかいに向けた意思統一を図りました。また、この日はJ
A全中ビル周辺で昼休み宣伝行動、JA全中・農水省に対して要請行動に取り組みました。
― 第 9 回(第 3 回拡大)闘争委員会 報告 ―
◇各地本・単組の取り組みは、
「地域春闘共闘と一緒に運動を広げている」
、
「県労連・県地評と
のつながりを活かし署名を促進」
、
「学習会を計画し未加入単組の参加につなげた」、
「地方農
政局へ要請交渉」
、
「市町村議会への請願要請・議会での意見陳述」
、
「地本として各単組をオル
グし運動促進」など、多彩な実践と到達が語られました。一方、安倍政権の狙う「農協改革」
の本質が知られていない実情も報告されました。
◇こうした運動の到達と、政府・自民党が推し進める「農協改革」
、そしてJA全中が関連法案
の骨格を大筋合意したことを受け、舘野書記長が取り組み提起を行い、当面する運動・たたか
いを意思統一しました。
委員会では、国会請願署名の到達(別項)について、
「まだまだ」
「すべての単組が取り組み
に立ち上がるよう本部がその援助を強化するべき」などの意見が出され、全国の職場・地域の
運動にしていくことや、情勢を切りひらくために支部・分会の春闘団体交渉に「全農協労連・
地本・単組役員の積極的な参加」を位置づけることなども確認しました。
以下、意思統一したポイントを記載します。
①JA全中と政府・自民党の「農協改革」法案の骨格・合意に関して
―「農協改革」が地域を衰退させること、また、全中が受け入れたからといって運動の手綱
を弱めることなく、今進められている「農協改革」の本質を組合員・労働者に伝えていく
ことが何より重要です。職場と地域から運動(声)を大きく上げ・広げていくために、農
協改革関連法案の提出・審議の動向を注視しながら、運動を加速させていきます。
②運動につなげる学習の強化
― 学習会運動を最重点に、本部は4月1日付け機関紙「全農協労連」にて、読み合わせ資
料を準備します。また、冊子(PDF版)を準備します。
― 業務上のつながりも活かし、農協組合員との対話・署名を広げます。
― 会・経営者に対して、組合員による自主的・自立的・民主的な運営の協同組合原則を守
らせる取り組みをすすめます。春闘団交を通じて、会・経営者にしっかりモノを言わせ
る・声を上げるよう追求するとともに、雇用責任を果たすようたたかいを強化します。
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③国会請願署名の推進と提出
― 一人ひとりの「声」を国会に届ける署名運動を重視します。各単組は、取り組みを点検
し、目標達成に向けて取り組みを強化します。また、農協をはじめ多様な団体に協力を申
し入れます。
― 本部は、第 2 次集約分を 4 月 1 日に国会へ提出します。ついては、3 月 30 日本部必着
で、現在の署名集約分を送付願います。*第 3 次提出は今後具体化。
④統一地方選挙、地方議会などへの取り組み
― 統一地方選挙対策は、
「TPP参加反対、農業・農協解体を許さず、住民の暮らしを守る
地方政治への転換を <統一地方選挙にあたっての全農協労連の取り組み>(2015 年 2
月 18 日第 711 回中央執行委員会決定)
」に基づき、取り組みを進めます。
― 地方議会や農業委員会へ「政府あての意見書」採択を強めます。尚、期日的な制約によ
り間に合わない場合でも今後の地方議会に向けて準備します。
― 各地本では、地方農政局に対して「農協改革」に関する要請を具体化します。
⑤地域での共同
― 職場を基礎にした学習強化とともに、これまでの運動を引き続き発展させていきます。
経営者・理事や自治体、農家組合員、消費者・他産業労働者との対話活動をすすめ、共同
学習会やシンポジウム開催を通じて、国会請願署名への協力を申し入れます。
⑥社会的なアピール
― 本部・地本・単組は、宣伝行動を含めていま必要とされる運動に全力で取り組みます。
― 連絡会議 7 団体とともに、たたかいの山場を設運動の具体化を図ります。
― 各単組は、地域で連絡会議 7 団体アピールに基づき、たたかいを大いに広げ、共同学習
会・シンポジウム、決起集会の開催、署名宣伝行動など、広くアピールするようにします。
農協改革”反対!
「全中宣伝・要請、農水省交渉」2.23 大行動
◇政府・財界による「農協改革」反対!宣伝行動
JAビル・経団連前宣伝行動は、全国各地から 30 名が参加し、チラシを配布しながら「農
協つぶしはやめろ」と宣伝カーで訴えました。
◇協同組合原則を貫き、自主・自立・民主的な運営をJA全中へ要請
宣伝行動と平行して、齋藤委員長、木村副委員長、舘野書記長、黒部財政部長を代表団に、
全国農協中央会に対して、
『政府・自民党との「農協改革の骨格」に関する合意の撤回』
、
『組
合員による民主的な議論』などを求めました。また、全中や県中央会が果たしている役割、系
統組織として今こそ役割発揮が求められているなど懇談しました。
◇誰が進めているのか。問題が明らかになった農水省交渉
農水省交渉は、現段階で示されている「農協改革」関連法案の骨子について、説明を受ける
形で行いました。とくに現行の「農協法 8 条(営利を目的とした事業を行ってはならない)
」
を、
「高い収益性を実現し、収益をもって、経営を確保しつつ投資・配当に充てる」と協同組
合事業の根底が崩される問題では、
「実態に合わせるだけで、変わるものではない」と答弁し、
これには参加者から「根本を理解しての法案なのか」など批判の声が上がりました。全農の株
式会社にかかわる「独占禁止法の適用除外」の考え方では、
「企業と同じ扱いになるので適用
除外はなくなる」と答弁しました。
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【別項】
「『農業改革』の何による農業・農協つぶしをやめ、
地域を守る国会請願」署名
集約状況:2015 年 3 月 26 日現在
地本
北海道
東北
関東
甲信越
東京
単組
北海道・単(地本計)
青森・中
青森・単
全農岩手
岩手・単
秋田・中
全農秋田
秋田クミアイ家庭薬
秋田・単
宮城県支部(県・単)
山形・中
全農庄内
すみれ会
山形・単
全農福島
福島・単
(地本計)
茨城・単
前橋市
千葉・単
損調労
(地本計)
長野・単
新潟・県
新潟・信
新潟・単
全農山梨
(地本計)
農業新聞労
家の光労
中酪労
全役労
文化連労
中央支部
(地本計)
署名数
地本
2,814
70 東海
460
4,917
2,165
2,529
118
3,132
1,355
(14,746)
93
(93)
7,124
368
4,935
(12,427)
単組
静岡・単
三重・単
(地本計)
滋賀・単
京都・単
全農大阪
和歌山
近畿
みのり
奈良・単
A コープ近畿
(地本計)
全農山口
山口・単
中国
(地本計)
徳島・県
徳島・中
香川
愛媛・県
四国
愛媛・単
高知・県
南国市
(地本計)
長崎・単
大分・単
熊本・経
日向
九州
延岡
鹿児島・単
(地本計)
本部書記局
全農協労連内 計
他労組・団体
合計
120
(120)
署名数
140
85
(225)
1,194
371
3,669
(5,234)
55
622
(677)
144
74
1,398
116
109
(1,841)
833
192
2,000
(3,025)
31
41,233
26,068
67,301
― 各単組は、支部・分会・職場の取り組みを再点検し、運動を強化しましょう!
― 職場からの運動の広がりなしに、地域で運動は広がりません。
― すべての仲間が運動に参加し、目標の一人 1 枚(5 筆)をめざし奮闘を!
そして、地域で広げ大きく積み重ねましょう!
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