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Case Study
成功事例
株式会社シモジマ
社内システムへの総合的な
入り口として、初心者にも使いやすい
グループウェアを選定
株式会社シモジマは、包装に関するも
導入の狙い
のなら紙袋・ポリ袋・リボン・箱・パッキン・
・ポータル導入による業務の効率化
テープ・カードなど、なんでも揃う包装
・内部統制徹底のための基盤づくり
材の老舗企業だ。
「お客様のニーズに応
・拠点間を超えたプロジェクトの
推進
える」
ことをモットーに、企画開発から卸
売、小売、物流までの総合的な事業を展
導入システム
開している。オリジナルブランドの強み
・統合型グループウェア
を生かした営業施策を推進するため、統
合型グループウェア『eValue NS』
を導
入し、情報系システムを強化した。
『
eValue NS』
導入効果
・アカウント管理の徹底でセキュ
リティレベル向上
・社員間での業務状況の共有
■
包装資材の老舗問屋
業種別重点営業で顧客を支援
であり消耗品なので、価格を簡単には上げられ
ず、景況に左右されやすいという点があります。だ
・営業プロジェクトチームの円滑
なスケジュール調整
からこそ定期ラッピング講習会や直営店から集ま
株式会社シモジマは、大正9年に包装材料卸
る、Want Slip(ご要望カード)
を通してお客様の
問屋として創業。各種流通業で使用する包装用
ニーズを把握し、当社の強みであるオリジナルブラ
品を中心に、店舗用装飾品、販売促進用品、文
ンドに反映して、他社との差別化を図っていくこと
具事務用品および生活雑貨など店舗で必要とさ
が重要だと考えています。今期は特定の業種・業
れる消耗品を全般的に提供するメーカーとして事
態に重点を置いた“重点業界営業政策”
をさらに
業を展開している。
推進していきます。生花・園芸や食材、農業など
経営の基本理念は「お客様のニーズに迅速か
業界に特化した製品開発や提案営業などで顧客
つ的確にお応えする」
こと。長年の主力製品であ
店舗の売上向上を支援していきます」
と語る。
る紙袋・包装紙等の紙製品に関しては毎年多数
そうした“ 重 点 業 界 営 業 政 策 ”の実 現のため
のオリジナル商品「ヘイコーブランド」の開発を行
に業界別の全社横断的なプロジェクトチームを発
い、ポリ袋、粘着テープ等の化成品分野にも力を
足。本社の各部門や、札幌から福岡までの全国
入れている。10万アイテムを超える多彩な商品を
14カ所の営業所から精鋭メンバーを集め、精力
総合的に扱っている同社は、主な取引先である
的に活動している。しかし、チームスタッフの会議
小売店や大手アパレルメーカーから
「店舗で必要
のスケジュール調整や情報共有、さらに全社的な
なものはすべてシモジマで揃う」という評価を得
システム運用面では課題を抱えていた。
常務取締役 経理本部長
谷中 浩三氏
て、支持を集めている。
同社では、本社の事務職のように日常的にPC
長引く不況による個人消費の低迷、為替や原
を利用する部署には、社員ごとにアカウントを発行
材料価格の変動など、包装業界にとって厳しい
していたが、直営店舗では、P Cを共有アカウント
環境の中、同社は着実に利益を上げている。今
で運用していた。しかし共有アカウントでは、何か
期は、生花・園芸関連など、重点業界・業種への
問題が発生した場合、ログを追跡しても実際に処
営業をいっそう強化していくという。
理を行った人を特定できず、内部統制面での問
常務取締役 経理本部長の谷中 浩三氏は同
題がある。
経営企画部 情報システム課 課長
社の営業方針について、
「弊社の商品は消費材
さらに、販売管理や会計・労務関連などの基幹
平田 吉晃氏
Case Study
成功事例
株式会社シモジマ
システムが連 携しておらず、システムごとにI Dと
「グループウェアって何? ポータルってどういう
パスワードの入力が必要で、社員の多くが、パス
こと? という社員もいる中で、概念を理解しても
ワードの使い分けに苦労していた。また、パスワー
らうのが大変でした。しかし特別な研修などは行
ドを忘れないようにメモに残す社員も見受けられ
わず、実際の業務で使う中で、システムのメリット
るなど、セキュリティレベルの低 下が問 題 視され
を実感してもらうことが一番と考え、個々の問い合
ていた。
わせに応じながら、社内への普及を図りました」
と
■
平田氏。
操作性・機能性・実績でシステムを評価
内部統制の徹底を確信
同社が力を入れている専門業種別の営業強
化策のプロジェクトチームの活動が「グループウェ
そこで、アカウント環境の整備と、社内ポータル
アとはこういうものか」
というイメージを社内に浸透
からのシングルサインオンを目的に、グループウェ
させる上で役立っているという。以前は連絡手段
アの導入を検討。各種業務システムの入口として
が電話とメールしかなく、遠隔地のメンバーとスケ
の使い勝手も良くなる上、内部統制の徹底が図
ジュール調整をするにも、まずはメールで各人の
れて一挙両得と考えたのだ。
都合を聞いて、それらを調整して再度打診という
システム選定の際に最も重視したのは、P C初
非常に煩雑な手順だった。それが『eValue NS』
心者を含む社員全員が手軽に使えて、操作性が
により、各人のスケジュールが一目でわかるように
よく、視覚的にもわかりやすい点だ。選定理由の
なったため、ミーティングの日程がすぐに決められ
二つ目は、同社の「I T導入においては実績のあ
るようになった。
るものが優先」
というシステム活用方針に基づき、
また経営企画部 情報システム課の小泉 亜紀
豊富な導入実績があることだった。
子氏も、
「会議室予約も
『eValue NS』で管理す
「弊社は、常に最新システムや最先端技術を
るようになると、いつ、どの部屋が空いているかが
求めなければならないような会社ではありません。
一覧でわかるため、使いやすくなった。情報システ
経営企画部 情報システム課
小泉 亜紀子氏
シンプルでPC初心者にもわかりやすいインタ
ーフェースが好評だ
最新のものは導入しても、不具合が生じたり、コス
ム課は、ミーティングなどで離席しがちな人も多い
ト面でも高かったり、技術面での経験値も浅く不
ので、自席にいながらスケジューラで、今誰がどこ
安要素があります。発表後から時間を経て、安定
にいるかが把握できるのも、非常に便利です」と
稼働が保証され、価格的にも淘汰されたものが、
導入の効果を明るく語る。
弊社にとっては現実的かつ魅力的なシステムとい
このほか、掲示板機能を利用して、社内通達
えます」
と経営企画部 情報システム課 課長の平
や、社内フォーマットの公開も行い、社内業務の
田 吉晃氏は同社のIT導入スタイルを語る。
標準化も進んでいる。
三つ目は、E x c h a n g e S e r v e rとの親和性の
現在、第一段階の社内の運用普及を終え、次
【業種】卸売業
高さ。従来、同社ではメールソフトはOutlookを利
のステップに進む段階に来ている。各種社内教
用していた。
『eValue NS』はそれらのデータをそ
育へのeラーニングの活用、セキュリティポリシーの
のまま移行でき、過去のメール資産を生かせる点
設定強化、営業ノウハウの共有などにも活用して
も、重要なポイントだった。
いきたいと考えている。営業所などの現場におい
【事業内容】紙袋、包装紙・紙器、ポリ
袋、紐・リボンなどの包装用品および
店舗用装飾品、販売促進用品、文具事
務用品などの商店用品の卸売
導入にあたっては、Active Directoryでアカ
ては『eValue NS』は営業支援ツールとしても有
ウントを再構築し、全社員1アカウントの運用体制
効活用できる。基幹システムに加えて、受発注シス
を整備した。
『e V a l u e N S』の社内ポータルへの
テムなど利用頻度の高いシステムにポータルから
シングルサインオン環境を整え、勤怠管理システム
接続できるようになれば、シングルサインオンのポテ
や経費精算の電子承認システムは、既に稼働し
ンシャルを発揮して、さらに社内の生産性が格段
始めている。
に向上するのではと期待している。
■
とで、コミュニケーション強化やセキュリティレベル
プロジェクト活動の推進に
スケジューラが大活躍
【従業員数】
610名(2010年3月現在)
堅実にシステムを選び、意欲的に使いこなすこ
向上などの“見える”導入効果だけでなく、会社
『eValue NS』の稼働にあたり最も苦労した点
全体の活力増進につなげようとする姿勢が、厳し
は、社内への啓発だという。
い時代を生き抜く秘訣になっているようだ。
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記載内容は2011年7月現在のものです。
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USER PROFILE
株式会社シモジマ
株式会社シモジマのホームページ
http://www.shimojima.co.jp/